【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」 第三十八回「丹波攻略命令」「わしは、どこまでも十兵衛ぞ」と変わらぬ光秀と、キリスト教との出会いを経て変わる信長
NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。室町幕府の終焉(しゅうえん)を巡る緊迫した展開が決着した前回を経て、12月27日放送の第三十八回「丹波攻略命令」は、冒頭で三淵藤英(谷原章介)の切腹こそあったものの、その後は、明智光秀(長谷川博己)と家族とのほほ笑ましい一幕が繰り広げられるなど、久しぶりに心穏やかに楽しむことができた。それと同時に、光秀に仕える武将・斎藤利三(須賀貴匡)、正親町天皇(坂東玉三郎)の嫡男・誠仁親王(加藤清史郎)、成長した光秀の娘たま(芦田愛菜)など、新たな人物も登場。残り6回となった物語のクライマックスに向け、着々と布石が打たれる、見どころの多い回だった。