町あかり、カバー作リリース「青い山脈」「丘を越えて」ら流行歌を大胆アレンジ
平成生まれながら昭和歌謡曲をこよなく愛し、2015年のデビュー後、歌謡曲のエッセンスを取り入れた楽曲で音楽リスナーからミュージシャンまで数多くのファンを獲得してきたシンガーソングライター・町あかりが、昭和流行歌のカバーアルバム『それゆけ!電撃流行歌』を10月21日にリリースする。
カバーアルバムの制作は、昨年の横浜でのライブで「港が見える丘」や「上海帰りのリル」などの横浜をテーマにした楽曲をカバーしたことがきっかけだった。それまで70、80年代の昭和歌謡を好んで聴いてきた町あかりにとって、昭和初期の流行歌は初めて聴く曲ばかりでしたがとても新鮮にかわいらしく響き、2020年になり世の中の情勢も変わるにつれ徐々にそれらの流行歌が現代に必要な力を持っているのではないかと感じ、アルバム制作をスタートした。
アルバム楽曲は令和の時代からグンと遡って昭和初期の流行歌で構成されている。作曲家・服部良一の代表作で、石坂洋次郎原作の映画とともに大ヒットした『青い山脈』(昭和24年)はエレクトロポップ風に生まれ変わり、国民栄誉賞を受賞した古賀政男による作曲で、同じく国民栄誉賞を受賞した歌手・藤山一郎との名コンビから誕生した『丘を越えて』(昭和6年)はゲーム音楽風のイントロを搭載し、新たな魅力を持った楽曲に変身。他にも、ヒップホップなトラックに載せた三木鶏郎の傑作「東京チカチカ」(昭和26年)やシティ・グルーヴィなサウンドを纏った「港が見える丘」(昭和22年)、敗戦間もない日本国民に元気を与えた『憧れのハワイ航路』(昭和23年)など、昭和の傑作曲が現代的なサウンド・アプローチと町あかりの確かな歌唱力によって、令和の時代にまた新たな輝きを放って蘇っている。
なかでも昭和11年に公開された新興キネマ作品「初恋日記」の主題歌の大ヒットワルツ歌謡『花言葉の唄』では「泊」というユニットでボーカリストも務める山田参助とのデュエットも披露。町あかりと新進気鋭のトラックメイカーによる時代に風穴を空ける電撃的流行歌集となっている。
また、本アルバムから厳選した4曲を別アレンジし直して、10月28日にミニアルバム「別冊!電撃流行歌」として配信限定でリリースされることも決定。8月27日(木)よりスタートする町あかりの新配信番組「大好き!筒美京平」(ツイキャス・2週間アーカイブ)では、これらの作品のリリースを記念して、アルバム紹介とアルバムから数曲が披露される予定となっている。