石原詢子がフォークなど12曲披露、アコースティック・カバーライブ開催
石原詢子が、5月20日(金)吉祥寺スターパインズカフェにて<アコースティック・カバーライブvol.2 我がこころの愛唱歌〜時代を飾った歌たち〜フォークソング・春から初夏へ>を開催した。
静かなSEの中、アコースティックギター、ピアノ、ヴァイオリン、チェロのイントロにのせて、白い半袖ブラウスにタイトなジーンズにブーツというカジュアルなスタイルの石原が登場。
この日のライブは、村下孝蔵の‘83年の大ヒット曲「初恋」で幕を開けた。村下孝蔵は石原にとって今も憧れのアーティストで、アコースティックギター、ヴァイオリンの繊細な音色にのせて、“いつまでも胸を離れない”「初恋」を、切なくみずみずしく歌い、会場をアコースティックの世界に引き込んだ。
続いて披露したのは中島みゆき‘75年のデビューシングル「アザミ嬢のララバイ」。研ナオコをはじめ多くの歌手がカバーしてきた名曲、先の「初恋」からは一転、哀しみやわびしさが漂う歌詞を気だるく呟くように歌い、冒頭から対照的な2曲を披露した石原。表現者としてこの日のライブへの意気込みを感じさせる選曲に、会場の期待が高まっていく。
余韻を残したままアコースティックギターで流れてきたメロディーは「『いちご白書』をもう一度」。荒井由実作詞作曲、バンバンが‘75年にリリースしオリコン1位を獲得した大ヒット曲で、過ぎ去った青春を愛おしみ、学生運動といった当時の世相も色濃く映し出された歌詞に、観客も自身を重ねながら聴き入っているよう。