Chu's day.のライブは触れた人たちを
青春真っ盛りの時間に浸らせてくれる
パスポート!【ライブレポート】

 
 活動を始めてからこれまでの3年間の歩みの中、Chu's day.は130本を越すライブを重ねてきた。中には、すべてSOLD OUT!!させてきた5回のワンマン公演もカウントされている。付け加えるなら、この3年間の中でChu's day.は『Have a nice Chu's day.』『GLITTER』『WHAT I AM?』と3枚のアルバムを作りあげては市場に解き放ってきた。

Chu's day. 3rd Anniversary ONEMAN LIVE 「RIBBON →4 SHINING」


チューザーとの強い結びつき
2月26日(日)渋谷WWW、この日Chu's day.は「Chu's day. 3rd Anniversary ONEMAN LIVE 「RIBBON →4 SHINING」と題した通算6回目となるワンマンライブを行った。タイトルへは、「チューザー(Chu's day.のファン)たちとの強い結びつきを改めて作りあげ、4年目へ向かって一緒に輝いていこう」という想いを詰め込んでいた。

同月に最新アルバム『WHAT I AM?』を発売していたとはいえ、Chu's day.の3年間の歩みを噛みしめ、4年目へ向けさらに勢いを加速させ走り出すべく行われた、生誕記念日となるこのライブ。この日の演目も、Chu's day.の放つ魅力を多様な面から映し出す形で構成されていた。

君が舞台上で笑うその姿で、僕らは無敵になれる


YU-NAの奏でるギターの旋律が流れ出すと同時に、身体中が一気に泡立ちだした。キラキラと輝きを放つ演奏が、ワクワクと胸弾む嬉しい興奮を身体中へ注いでゆく。『Cycling』が光を浴びて駆けだしたとたんに、ドキドキし始めた鼓動がどんどん早鐘を打ちだした。ドキドキどころじゃない、何時しか気持ちはバクバクと壊れそうなほどの興奮に嬉しく震えていた。青春の風を全身に感じながら、思いきりタオルを振ってはしゃいでいくチューザー。ハートビートがどんどく加速してゆく。ヤバいよ、いきなり冒頭からテンションはマックスへ向かって全力疾走を始めたよ!!

眩しい輝きを放つ勢いへさらに光を降り注ぐように、Chu's day.は『愛の光』を届けてくれた。温かい熱を持った光に身体中が包まれてゆく気分。ドキドキと胸打つハートビートは、ズっとズッと躍動したままだ。

むしろ沸き上がる興奮をぶち撒けるように、大勢の人たちが「HEY! HEY!!」煽り声を上げ続けてゆく。場内中から突き上がる無数の拳。終盤では、お馴染み♪愛の光♪の合唱が起きていた。君(メンバー)が舞台上で笑うその姿を観ているだけで、僕らは無敵になれる。そんな気分にさせてくれるChu's day.が、とても逞しく見えていた。

気持ちが興奮を求めるのなら素直に笑顔で従うだけ


「ここまで3年間走り続けてきました。この3年間のすべてを今日のステージにぶつけていこうと思います。私たちのかけがえのないものは何か、演奏していきます」(ERI)

その楽曲は、触れた人たちの身体中へキラキラと反射する滴にも似た音のシャワーを降り注いでくれた。気持ちの奥底からワクワクとした気持ちが止めどなく溢れ出てくる、そんな気分だ。『Hip Hip Hooray』が与えたのは、胸をチクチク刺激しながらもときめかせずにはいられない、そんな沸き上がる衝動だ。僕らは、まぶしい光のシャワーの中で、ただただ無邪気に弾けていた。むしろ、そうしていたかった。
 
熱を持ったロックビートが勢いよく駆けだした。大勢のチューザーが両手を左右に大きく揺らしていく。火照った躍動的な演奏の上で、ERIがセクシーな色気も滲ませながら『HOT GIRL』を歌いかけてきた。HOTな刺激を持って唸る演奏に触発されないわけがない。気持ちが興奮を求めるのなら、素直に笑顔で従うだけ。理屈なんか蹴飛ばして、ただただはしゃぐ。それだけだ!!

身体をシェイクしたくなるダンスビートが舞台上から流れていた。誰もが『Lovesick girl』の演奏に合わせ、手拍子をしながら心地好く身体を揺らしていた。シャキシャキッとしたタイトなグルーヴが何時しか鼓動と重なりあっていた。心臓の音が16ビートを刻むとテンションも自然と限界を超えようとはしゃいでゆく、そんな感覚と言えば良いだろうか!?。甘えたそぶりを見せながら歌うERIの声に意識は蕩けながらも、身体はワクワクと弾み続ける興奮を止められなかった。いや、止めたくはなかった。

セピア色した風景を持って淡く切ない恋物語


「みんな、スウィートな気持ちになっちゃいませんか!?」。ERIの誘いを受けて流れたのが、『Chocolate days』。最近のライブではなかなか耳にする機会の少ない楽曲の登場に、チューザーは嬉しい興奮を覚えていた。むしろ、ねっとり甘く歌いかけるERIの歌声に刺激され身体をシェイクさせながらも、心は甘い高揚に笑みを浮かべながら溺れていた。とても糖度の高い歌声だが、演奏自体がパワフルだけに、その絡みあいも嬉しい刺激になっていた。

「踊るよ!!」、KEITAのパワフルなドラムビートが連れ出したのは、沸き上がるドキドキにズッとズッと溺れていたい衝動。身体をウキウキとシェイクさせるダンスロックナンバーの『ずっと…』が連れ出したのは、無邪気にはしゃぎたい高揚と興奮。ヴォーカルERIの動きに重ね合うように、手を振ってゆくチューザー。一緒に熱を作りあげよう、その意識が楽しいじゃない。

表情は、一変。AKARIのベースが優しくうねりだした。言葉の一つ一つを噛みしめるように、ERIがバラードの『雨』を歌ってゆく。とてもタイトでシンプルな演奏、だからこそ、ERIの揺れ動く心模様が歌声を通して感情的に胸へと突き刺さってきた。込み上げる想いのままに歌うERI。今にも壊れそうな儚くも芯を持った歌声に触れ、ずっと心が釘付けになっていた。今にも涙腺を破壊しそう!?。そういう人たちが場内にいた気持ちにもさせてくれた歌と演奏だった。

ガットギターを携えたYU-NAとベースのAKARIが椅子に座り、バラードの『淡い日』を奏でだした。言葉のひと言ひと言を、想いの一つ一つを紡ぐように、ERIが切ない声を持って歌いかけてきた。その演奏と歌声に触れている間、頭の中にはセピア色した風景を持って淡く切ない恋物語が映し出されていた。何より、気持ちを潤してゆく歌世界から抜け出したくはなかった。ずっと刹那な想いを持って浸っていたかった。

宣言しなくともすでに果たしていますから(笑)


『~Roller Coaster~』のSEを挟み、着替えを終えたメンバーがふたたび舞台上に姿を現した。ここでメンバーは、昨年の周年ライブのときにメンバー個々が約束したことを、この1年間の中で守れたか!?を検証し始めた。

 ドラムのKEITAが昨年掲げた「貯金」は、守れず。ベースのAKARIが宣言した「腹八分目で食事はやめとく」も、ギターのYU-NAが掲げた「(細かいことは)気にしない」のどれも守れず。ヴォーカルのERIが掲げた「噛まないぞ」の言葉を聴いた瞬間、会場中のチューザーは答えを即座に察知。この日もERIは「噛み様」らしく噛みまくっていたように、全員が約束を果たせずだった。

その後、4人は「今年1年間で達成したい目標」を宣言。KEITAが「靴下を揃える」と言いながら、すでにこの日は左右違う靴下を履いていた。AKARIは「(ご飯にかける)ふりかけにはまらない」と宣言。YU-NAは「疲れちゃわない」ように運動をすることを約束。ERIは「寝落ちしない」と「噛み倒す」を約束。この中で絶対に保証出来るのは、ERIの「噛み倒す」。まぁ、この日も噛み様していたように、宣言しなくともすでに果たしていますから(笑)。

熱狂の頂点へ辿り着けるか感情をブチ壊してゆくゲームだ。


後半戦は、最新アルバムに収録した『刹那雪』からスタート。とても切なさを抱かせる楽曲だ。哀切な声色で歌うERI、そこへYU-NAとAKARIのコーラスも重なりあってゆく。ジワジワと心へ痛みと悲しみが滲んでゆく。でも、ときにパワフルな歌声をERIがぶつけるように、楽曲の中で刹那な心模様がいろんな表情を見せていたのも、ライブを通したからこそ感じることのできる臨場感と言えようか。あの頃を思い返すように響く歌が、何時しか自然と涙腺も優しく刺激していた。

ルーズでブルーズに、唸るように演奏がミッドなグルーヴを描き出した。ジワジワと上がってゆく嬉しい刺激を与えてくれたのが、『COUNTDOWN!』。いや、上がってくと言うよりも、心にねっとりと絡みつきながら次第に気持ちを昂らせたと言ったほうが正解だ。

続く『GAME』が熱狂への合図だった。力強い歌声を凛々しくぶつけてゆくERI、パワフルに攻め続ける演奏。これはゲームだ、どっちが先に熱狂の頂点へ辿り着けるか感情をブチ壊してゆくためのゲーム。場内中から突き上がる絶叫と拳が、興奮に抱かれてゆく様を示していた。互いに限界までぶつかりあえ、それがこのゲームのルールだ。

何時だってこの歌が明日へ連れていってくれる


幾度となく繰り返されたコール&レスポンス。互いにヒートアップし心を一つにしたのを覚えたうえで、Chu's day.は『ねぇ』を届けてきた。身体を横揺れさせる演奏に乗せ、タンバリンを叩きながらERIが「ねぇ ねぇ」と呼びかけてきた。とてもカラフルでポップな楽曲だ。だからこそ、大きく揺れる音の波へ素直に気持ちや身体を預けずにいれなかった。

沸き上がる絶叫と突き上がる無数の拳、パワフルにせまる『Rocking shoes』がスピードを上げてせまってきた。この歌に触れていると、勇気を胸に明日へ一歩踏み出せる気持ちになれる。とても力を与えてくれる歌だ。なんて弱い心を解き放ち、強い明日の自分の姿を示してくれる歌なんだ。心に弱さや迷いを抱えたとき、何時だってこの歌が明日へ連れていってくれる。この靴さえ履けば、明日へ進んでいけるんだ!!

本編最後は、光を全身に浴びながら輝く日々へ想いを馳せるように『GLORY DAYS』が飛び出した。チューザーが思いきりタオルをくるくると廻しながら、みずからの高揚した感情も螺旋を描くように空へ上昇させていた。何時だって、そう。明日の自分を輝かせてゆくのは自分の心の持ちよう次第。その気持ちの踏み台まで『GLORY DAYS』が連れ出してくれたのが、素直に嬉しかった。

誰もが一夜限りのロックスターな気分になって浮かれはしゃいでいた


 アンコールの演奏前に、なんとチューザーたちが結成を祝したバースデーケーキをメンバーへプレゼント。思わぬサプライズに4人とも感激の笑みを浮かべていた。

アンコールは、アコギ/アコベ/カホン&シンバルというアコースティックなスタイルのもと、ゆったりハートフルに歌いあげた『心の魔法』からスタート。優しい音の風に包まれ、気持ちが一つに溶け合うような気分。終盤には、♪ラララ♪の合唱も生まれていたように、会場中の人たちが温かな歌と演奏へ穏やかな気持ちで身を預けていた。

「みんなの支えが嬉しいです。4年目も一緒に走っていこう」。最後の最後にChu's day.が届けたのが、最新アルバム『WHAT I AM?』のリード曲にもなっている『ROCKSTAR』だ。

ロックスターを気取ってサングラスをかけながら歌うERI。まるで音楽のジェットコースターのようだ。明るく弾けた中にも刺激的な展開を与えてゆく楽曲へ身を預けていくうちに、気持ちも身体も余計な雑念を取っ払いスプラッシュしていた。残してきた青春を謳歌するように、誰もが一夜限りのロックスターな気分になって浮かれはしゃいでいた。

でも、そんな気持ちにさせてくれるのが嬉しいじゃない。ライブに触れている間中、無邪気な少年少女に戻って青春を謳歌していられるって最高に嬉しいじゃない。そうか、Chu's day.のライブって触れた人たちを青春真っ盛りな時間に浸らせてくれるパスポートなのかも知れない。

Chu's day.は、4月から最新ミルアニバム『WHAT I AM?』を手にした東名阪ツアーを行う。この日とはまた異なる、最新作を軸に据えた熱狂へ、ぜひとも浸っていただきたい。



TEXT:長澤智典

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • POP TUNE GirlS / 『佐々木小雪のイラスト花図鑑』
  • POP TUNE GirlS / 『涼水ノアの、ノアのはこぶ絵』

新着