L→R ホンギ(Gu)、J・J・ハッサン(Dance&Cho)、ナジャム・ス(Vo&Syn&Dance)、G(Ba)、キム・ガンジ(Dr)

L→R ホンギ(Gu)、J・J・ハッサン(Dance&Cho)、ナジャム・ス(Vo&Syn&Dance)、G(Ba)、キム・ガンジ(Dr)

【Sultan of the Disco】ディスコを
はじめとした、ファンクミュージック
を現代に改めて紹介!

韓国の5人組バンド、Sultan of the Discoがミニアルバム『オリエンタルディスコ特急』で日本デビューを果たした。ファンクやディスコをベースにした、ユニークなサウンドで楽しませてくれる彼らについて、リーダーのナジャム・ス(Vo&Syn&Dance)に語ってもらった。
取材:土屋恵介

まずはSultan of the Disco(以下、スルタン)が、どんなバンドかコンセプトなどを教えてください。

スルタンは、アジア、中東、アフロアメリカンなど、多様な文化を混合しながら独自の色を確立中のバンドです。ディスコ、ファンク、ソウル、R&Bといった音楽を標榜しながらも、パフォーマンスとビジュアルを追求していて、どんな文化圏でも楽しんでもらえるバンドです。

どのような音楽に影響を受けているのですか?

ファンクやディスコで言うと、シック、クール・アンド・ザ・ギャング、アース・ウィンド・アンド・ファイアー、ブラザーズ・ジョンソン、ドナ・サマーなどですね。あと、スティーヴィー・ワンダーやバリー・ホワイト、ボズ・スキャッグス、初期のホール&オーツのようなディスコではないグループにも大いに影響を受けました。

ちなみに日本の好きなアーティストはいますか?

先日亡くなったシンセサイザー音楽の冨田勲さんです。ディスコやR&Bとはかけ離れたアーティストですが、かつて冨田さんの音楽に心酔し、僕もシンセオーケストレーションを作ったこともあります。YELLOW MAGIC ORCHESTRAは言うまでもなく最高のバンドですね。あと、小坂忠さんは最近知った昔のファンク歌手です。日本は掘っても掘っても次から次へと素晴らしいミュージシャンがあふれ出してくる宝の山のようです。

日本、韓国以外で、今、気になっているアーティストはいますか?

最新のオルタナティブ・ヒップホップ/R&Bに関心があります。ジャンルの壁も崩れ、さまざまな要素が融合された音楽だと思います。ガラント、ザ・ウィークエンド、フランク・オーシャン、ケンドリック・ラマー、ブラッド・オレンジなどが代表的なミュージシャンで、僕も大好きですね。

そんなスルタンの曲作りですが、どのように進めていくのですか?

その時々で違います。歌詞やメロディーの一節が浮かんで、肉付けをしながら編曲していく時もあり、カッコ良いフレーズやリフが浮かんで編曲から出発する場合もあります。

ライヴでの特徴は?

ディスコは基本的にダンスのための音楽なので、お客さんが自然と踊り出してくれるのが最優先です。面白く愉快でありながらもファンクのリズム感を失なってはいけません。でも、なぜかメンバー各自が笑わせようとする努力も惜しまないんですよ(笑)。

(笑)。これまで日本に何度か来日されていますが、対バンしたSCOOBIE DO、ZEN-LA-ROCK & KIRIN、思い出野郎Aチームの印象であったり、日本でのライヴのエピソードがあれば聞かせてください。

SCOOBIE DOとは韓国で最初に対バンしたんですが、ジャンルも近く、ジャズとファンク、そしてパンク的なライヴのエネルギーが凄まじかったです。スルタンのパフォーマンスも、SCOOBIE DOから学んだところが多いですね。ZEN-LA-ROCKとKIRINの共演も新鮮で活気にあふれていました。思い出野郎Aチームは、まさに私が日本のバンドに期待していた新鮮さとマニアックなジャンルの融合そのもので、新しいエネルギーを引き出すバンドでしたね。それ以外にも、YOUR SONG IS GOODのライヴもすごかったです! そうした音楽が生まれる、日本の音楽的環境が羨ましいと思いました。

2016年は日本の『SUMMER SONIC』、イギリスの『Glastonbury Festival』とビッグなフェスに出演しましたが、そこでの感想は?

最初に海外の舞台に立つことになったのは『Glastonbury Festival』でした。想像を超えるスケールと観客数に圧倒され、ライヴの前はすごく緊張しました。幸いにもお客さんが私たちの音楽に熱狂的に反応してくれて、自信もついたし、とても嬉しかったです。『SUMMER SONIC』でも良い成果を得ることができました。観客が少しずつ増えていき、いつの間にかステージの周りが人でいっぱいになっていました。

では、日本デビューミニアルバム『オリエンタルディスコ特急』についてうかがいたいと思います。どんな内容のアルバムになりましたか?

“スルタンがディスコをはじめとしたファンクミュージックを現代に改めて紹介する!”という感じで制作したので、スタイルは多様ですが、はっきりした音楽観が見える曲で構成されています。

注目したいのは「Oriental Disco Express」。氣志團の綾小路 翔さんが日本語詞を手がけていますが、日本語詞を歌ってみていかがでしたか?

綾小路 翔さんは以前、DJ OZMAとして韓国のDJ DOCの「Bounce with Me」を見事にリメイクした経験があるので、韓国語のニュアンスを活かしながら日本語の面白い内容の歌詞にしてくれると思ってお願いしたのですが、結果は大成功でしたね。今では日本語詞が口に馴染むくらいで、韓国語の歌詞を忘れてしまうほどです(笑)。

(笑)。アルバムを通じてファンクやディスコへの愛情を深く感じたのですが、それらを追求していく面白さはどんなところにありますか?

どんな音楽であれ、興が湧くのは同じことです。でも、ファンクやディスコには他のジャンルでは感じることができない“長引く楽しみ”があるんです。ゆったりしていながらも感情の興奮を表現することができるというか。このゆったり感の中で、僕らは本能的にリズムを刻みながらグルーブを作り出していると思います。

最後に、日本でどのような活動をしていきたいかを聞かせてください。

多くのライヴをして、身体を使って魅せるバンドになりたいです。日本のミュージシャンと幅広く交流しながら、ひとつところにとどまらず、前進していくバンドになりたいですね。
『オリエンタルディスコ特急』
    • 『オリエンタルディスコ特急』
    • VPCC-81882
    • 2016.12.07
    • 1800円
Sultan of the Disco プロフィール

スルタン・オブ・ザ・ディスコ:韓国で2006年に結成。国内で数々の音楽賞を受賞し、国内はもちろん海外での活動も精力的に行なってきたソウル&ファンク&ディスコバンド。10年頃から現在のバンド編成となり、シックやクール・アンド・ザ・ギャングをはじめとした70~80年代のディスコ・ファンク・サウンドを基調としながら意匠を凝らした楽曲と、軽快かつ濃厚、そしてユーモアラスなライヴパフォーマンスで注目を浴びる。16年12月、氣志團の綾小路 翔が日本語詞を担当した「Oriental Disco Express」を含む全6曲入ミニアルバム『オリエンタルディスコ特急』で日本デビューを果たした。Sultan of the Disco オフィシャルHP

OKMusic編集部

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