【宮野真守】役者として、ミュージシ
ャンとして、生きた証が詰まった2枚
同時発売

導き出された答えは“宮野真守にしか歌
えない組曲”

そして、「The Birth」のほうは、ずっと主人公の永井圭を演じてこられたアニメ『亜人』の劇場3部作最終章『亜人-衝戟-』の主題歌で、こちらもご自身の作詞ですね。

『亜人』の総監督である瀬下寛之さんのほうから“最終章の主題歌を宮野さんに歌ってほしい”というありがたいお話をいただいて、すごく嬉しくて。どういうサウンド感やテーマ性でいくのか?というところを瀬下さんとしっかり打ち合わせさせていただいたところ、始まりを予感させるような疾走感のあるロックチューンがいいということだったんです。それを聞いて“歌詞はこんな感じがいいですかね”って僕、勝手に話し始めて。きっとみんな“えっ、宮野くんが書くの!?”って思ったんじゃないかな(笑)。僕の中ではもう勝手に作詞することは決定事項だったんですよ。瀬下さんは本当に作品に対する愛情が深くて、頭の中にある設定も緻密なんです。だから、お話していてもどんどん盛り上がっていくし、どんどん想いを共有できる。僕もその熱に応えるかの如く想いを込めて演じてきたから、このタイミングで僕が書かないわけにはいかない!って。ずっと永井圭として想いを綴ってきて、共有してきたから、最終章の今だからこそ僕に書けること、僕にしか書けないことがあるんじゃないかと思ったんです。

では、そこで“The Birth”…つまり“誕生”という深いワードに帰結した理由は?

永井圭としての想いだったり、言いたいことは僕の中に充満していたんですけど、じゃあ、それをどう歌詞として書き綴っていこうか? どういう書き出しで、どこに向かっていけばいいのか?というところで、迷いも生じてしまったんです。きっと想いがありすぎたんでしょうね。そんな時、作曲者のJin Nakamuraさんが導き出してくれたのが、“The Birth”というタイトルだったんです。Jinさんには瀬下さんとの打ち合わせで出た話や曲の方向性、作品に込めた想いを伝えていて、それを踏まえた上で「The Birth(仮)」っていうデモ曲を作ってくれた時に、もう、ブワーッ!といろんなピースがはまる瞬間があって。決して死なない新人類“亜人”であることが発覚してしまった彼が、今、再び生まれたと感じる瞬間って何なんだろう?って。それはやっぱり自分自身を発見した瞬間だろうし、何かを決意した瞬間、覚悟した瞬間だと思うんです。そこに向かって書きたい!って、強烈な想いが沸きました。

なるほど。亜人である永井圭にとっては“なぜ生まれてきた?”というのは、確かに大きなテーマですよね。ただ、そんな彼の心境を綴った歌詞に、宮野真守自身が密接に結び付いているようにも、私には思えたのですが。

僕は永井圭にすごく人間らしさを感じたんです。それは作品を離れたところでも僕自身感じ得るところだし、結局、永井圭が感じていることって宮野真守が感じていることなんですよね。よく役者は誰かを“演じる”って言うけれど、やっぱり自分の感情を入れた上でしか演じられないので、そういう意味では僕が永井圭として生きてきた証でもある。しかも、Jinさんが僕らの想いを受け取った上で導き出したのが、“宮野真守にしか歌えない曲を作りたい”イコール“組曲”だそうで…。今まで役者としてもミュージシャンとしても、いろんな感情や表現方法を経てきた宮野だからこそ、宮野にしか歌えない組曲に、物語性の強い『亜人』という世界観においてチャレンジしてほしいって言われた時、すごく嬉しくて。“あぁ、この人は本当に僕のことを考えて曲を作ってくれているんだな”って、ハッとさせられました。

展開の目まぐるしい構成はまさに“組曲”で、これまでの経験値を発揮するには確かに最高の場所だと思います。

そう。静かに始まり、激しいラップがあって、歌い上げるサビがあって、歌入れの時にも“これ、難しいですね”って言っちゃったんです。そしたらJinさんに“当たり前じゃん。宮野にしか歌えない曲なんだから”って言われて、“あぁ、そうか。じゃあ、超えなきゃダメじゃん!”って(笑)。ここに宮野真守にやってほしいチャレンジが詰まってるんだなって嬉しかったし、しかもタイトルが“The Birth”だから、何か僕もまた生まれちゃうな!って。

永井圭の生き様に、新たな宮野真守の誕生もリンクしているわけですね。では、こちらの一枚にはどんな“LOVE”が?

ダークな世界観の中にも人への想い、誰かへの愛、大切な気持ちっていうものが、人間愛として「The Birth」には強く表われているんですよね。なので、カップリングの「Gravity」では出会えたことの喜びだったり、愛の深さみたいなものを対照的な曲調で表現してみました。明日どうなるかも分からない不確かな世界で、重力のように惹かれ合って僕らは出会えたんだってことを歌っているので、愛の深さや温かさ、大きさみたいなものをこの一枚で表現できたんじゃないかな。だから、「Gravity」をライヴで歌う時も、お客さんに向けて“出会えて良かった”っていう喜びを歌いたいですね。

「Gravity」は軽やかなサウンドを聴くうちに、自然と力が沸き上がってくるような想いがありました。そんな新曲たちが披露されるのが10月29日から始まる全国ツアーで、なんと台湾公演も組み込まれているとか!

海外公演は今回が初めてなんですよ。台湾の人たちはほんとに温かくて、何度かイベントで行くたびに“ライヴしてください!”って日本語で言ってくれてたから、約束が果たせて嬉しいですね。国内の8都市10公演というのも今までで最多で、兵庫、富山、長野、香川とライヴで訪れるのは初めての場所も多いんです。このツアーで初披露になる曲もたくさんありますし、ファイナルは横浜アリーナ2デイズということで、毎回大きなチャレンジをさせていただけるのが本当にありがたいです。自分にできる“最高”を出していくのは間違いないので、楽しみに待っていてください。
「The Birth」
    • 「The Birth」
    • KICM-1719
    • 2016.10.12
    • 1296円
    • 「テンペスト」
    • KICM-1718
    • 2016.10.12
    • 1296円
宮野真守 プロフィール

ミヤノマモル:『DEATH NOTE』『機動戦士ガンダム00』『ポケットモンスター ベストウイッシュ』『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズ『ちはやふる』などのアニメ作品に加えて、『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』などの吹き替えにも出演する人気声優。2008年よりアーティスト活動をスタート。声優、俳優の現場で培った豊かな表現力と類い稀な歌声、そしてダンスを駆使した高いライヴパフォーマンス力を武器に、独自のエンターテインメントを追求し続け、日本武道館やさいたまスーパーアリーナでの単独公演も成功させている。宮野真守 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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