【家入レオ】スタイリッシュになりた
いと思った

音に対しての参加の仕方は今まで以上に
突き詰めていった

アルバムを聴いていても、今お話をうかがっていても感じるのは、“言葉の人”“歌詞の人”のイメージが先行していたけど、“音の人”にもなったんだなと。

そうかもしれないです。「we」は歌詞がまずあって、そこにメロディーを付けた…初めての詞先の作品だったんで。うん、そうですね。音に対しての参加の仕方っていうのは、今まで以上にもっともっと突き詰めていったし。多保さんと新しいディレクターさんがいいアイデアを出すたびに“悔しい!”と思ったし、そう思わせてくれたのも良かったと思います。で、最後に「we」を作り上げたあと、多保さんから“ちょっと悔しかった”って言われて、(小さくガッツポーズをして)“よし!”って。多保さんとはずっと一緒にやってきたので、自分の作詞作曲した曲でそういうふうに言ってもらえたのはすごく嬉しかったですね。

“一緒にやってきた”ってところに信頼関係も感じますね。

例えば「I Wish」はサビをダブルで歌っているんですけど、私が歌っているように聴こえないってスタッフさんたちから意見があって、そのダブル感を少し本番では弱めたんです。そういう時も多保さんは“レオちゃんはどう思う?”っていうところから入ってくれる。そういう確認をしてくれることで、私自身もそこに自分がいるかどうかっていうことが確認できますし。

この歌詞の柔らかい温度感、いいですね。

嬉しい。初めて子供目線で作品を作りたいと思ったので、jamさんという作詞家の方と一緒に作らせてもらったんです。まずプロットを描いて、そして私が思っている感情をjamさんに話して。一緒に歌詞を書き上げていくのも新鮮で面白かったし、自分からは出てこない言葉をシンガーとして自分なり表現していくことの刺激もあったし。あと、「そばにいて、ラジオ」もすごく化けましたね。今回メッセージ性のある曲が多いので、こういう何も考えずに聴ける曲があるのも大切だなと思ってます。でも、実は熊本であった震災も意識して、“頑張ろう!”という言葉を使わずに頑張ろうっていう気持ちになってもらえたらなと思って作った曲でもあるんです。

これ、ギターの音色もたまらないですね。

そう! 12弦ギターが入ってますからね。あと、「シティボーイなアイツ」にはちょっと面白いエピソードがあって。私、ニルヴァーナを通っているんですけど、初めて買ったギターがムスタングだったり、ジャック・パーセルも履いていたりして…どこかでカート・コバーンを意識していたのかなって。で、この曲の歌詞を書いているうちにシティボーイのイメージがどんどんカートになっていったんですけど、《胸ポケットにはウィンストン・ライト》と書いた時に“レオちゃん、さすがに煙草は…”とストップがかかって(笑)、1回持ち帰ったんです。でも、その日がカートの命日だっていうことに気付いて、“これは神様がこれでいけって言ってる!いきまーす!!”って押し切りました(笑)。運命だってことで。

あくまでもこの曲の中の“シティボーイ”を形成するひとつのアイテムですからね、煙草も。

そうです。あと、下北沢のレコードショップは私自身が行ったところだし。自分の日常感、生活感も重なって表現できている歌詞ですね。

でも、日常感、生活感がライトな感じで表現されているのが開かれた感じでいいなと。私小説的な方向に行っちゃうと重たくなりますから。

そこは意識したかもしれません。私小説は1stアルバムの『LEO』で結構やりましたし。

あと、このアルバムですごくこだわりを感じるのが曲の並びで。粒揃いのメインディッシュばかりだから、曲の置き場はすごく大事だったのでは?

はい。自分の意志を明確にするためにも、今回はシングル曲を1曲目にすることにも躊躇がありませんでしたし、アナログで言うB面の最初が「Hello To The World」なんですよ。そして、「Every Single Day」を最後に置くことは最初から決めていました。この曲は「僕たちの未来」と対にしたかったんです。実は「僕たちの未来」より前にデモを聴かせてもらったのがこの曲で。この曲があったから多保さんとやろうと思ったと言っても過言ではないです。歌詞は精神的にハードな時期に、その時のそのままの状態を書いているんですけど。

秋にはツアーもスタートするわけですけど、ファンの人たちともに、さらに“WE”を実感できる日々になりそうですね。

もちろん! その方たちがいないと絶対に“WE”とは言えなかったですから。今回のアルバムはライヴもイメージして一曲一曲作っていったので、“これは僕が、私が加わって初めて完成されるんだ”って思ってライヴに来てほしいです。
『WE』 2016年07月06日発売Colourful Records/ビクターエンタテインメント
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • VIZL-986 3672円
    • 【通常盤】
    • VICL-64588 3132円
家入レオ プロフィール

イエイリレオ:1994年12月13日生まれ、福岡県出身。13歳で音楽塾ヴォイスの門を叩き、15歳の時に完成させた「サブリナ」で12年2月にメジャーデビューを果たす。光と影、希望と不安や葛藤など、精神面での深淵を綴った歌詞と表情豊かなヴォーカルで幅広い支持層を獲得。17年2月にデビュー5周年記念で初のベストアルバム『5th Anniversary Best』を発売し、4月には初の日本武道館公演を大成功に収めた。19年2月にはデビュー7周年記念で“Premium Symphonic Night”と題した大阪城ホール公演を成功させた。家入レオ オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • POP TUNE GirlS / 『佐々木小雪のイラスト花図鑑』
  • POP TUNE GirlS / 『涼水ノアの、ノアのはこぶ絵』
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』

新着