L→R ササキジュン(Gu)、青山友樹(Dr)、きみコ(Vo&Gu)、アベノブユキ(Ba)

L→R ササキジュン(Gu)、青山友樹(Dr)、きみコ(Vo&Gu)、アベノブユキ(Ba)

【nano.RIPE】「なないろびより」と
対だけど、続編的なところもある!

カントリー調の表題曲を筆頭にバラエティーに富んだサウンドが詰まった、「透明な世界」以来約1年振りとなるニューシングル「こだまことだま」について、きみコ(Vo&Gu)に語ってもらった。
取材:榑林史章

「こだまことだま」はTVアニメ『のんのんびより りぴーと』のオープニングテーマということで、のんびりとした明るいムードで、田舎とか森や山といった目線から書かれた曲ですね。

アニメ『のんのんびより』は都会から田舎に引っ越した女の子が田舎暮らしにカルチャーショックを受けながら、田舎特有の自然や人の温かさに触れて成長していくお話なんですね。その世界観を大切にしながら、何かモチーフとなるものが欲しい思った時、思い付いたのが木でした。『のんのんびより』1期の最後で、また来年ここでお花見ができたらいいねと笑い合うシーンがあって、そこに出てくる木が印象的だったので。タイトルの“こだま”は木霊のこと。こだまには山びこの意味もあるので、そこから言霊に発展して…1本の木に宿る精霊の気持ちになって、そこから見える街並みやアニメに登場する女の子たちの情景を書いていきました。

サウンドはバンジョーや笛の音が入ったカントリー調の楽しげな雰囲気なのですが、これは最初からそうしようと?

アレンジャーさんに参加していただいたことで、デモテープよりもハッピーさが強調されたものになりましたね。バンジョーを入れたのもアレンジャーさんのアイデアです。バンジョーって弦が4本なので、ギターとは勝手が違って難しいんですけど、簡単に弾けるよう変則チューニングを考えていただいて、ササキジュンが練習して弾きました。

メロディーに関しては、どんなこだわりが?

今回の『のんのんびより りぴーと』は通常のアニメの2期とは違って、1期の物語の続きではないんです。1期で描かれなかった別の日のお話ということで、時間軸は1期と同じなんですね。そこでアニメの監督から、1期と同じだけど違う曲をという、実に特殊な発注を受けて作りました。

なるほど。確かに1期のオープニング主題歌だった「なないろびより」と違う曲ですが、歌詞で通じているところがたくさんありますね。

はい。“空を泳いだ魚”や“宝物”などそうですね。監督からはもうひとつ、登場人物の女の子たちが大人になって、田舎で一緒に過ごした1年を懐かしんでいる視点も入れてほしいと言われて。それで、楽しい時間が終わってしまうことの切なさなど、「なないろびより」では歌っていないことも歌っています。「なないろびより」と対になっているけど、続編的なところもあるという曲になりました。あと、(2011年の5thシングル)「面影ワープ」のアンサーになっている部分もあったりとか、「なないろびより」だけでなく、過去の他の曲と通じているところがたくさんあるので探してみてください!

MVには、『のんのんびより』にも出演している声優の村川梨衣さんがゲスト出演されているという。

「なないろびより」の時にも出ていただいたので今回も。短編ドラマのような作りになっているので、りえしょん(村川さん)ファンにも喜んでいただけるものになっています。また、DVD同梱盤のDVDには、MVやライヴ映像だけでなく、ぼくらのレコーディング風景や機材紹介をした映像が付いているので、また違った角度からnano.RIPEを知っていただけるのではないかと思います!

カップリングの「みずたまり」はシンプルなバンドサウンドのナンバーなのですが、歌詞はきみコさんらしいなって思いました。

こちらはnano.RIPEの4人だけの音で、シンプルに作りました。最近は書けば書くほど余計なものが削ぎ落とされて、よりあたしらしい歌詞になっていっている感覚がありますね。以前は、また同じ言葉を使ってしまったとか、また同じことを言ってるとか不安があったんですけど、最近は逆にそれが武器になっていると感じて。だから、nano.RIPEらしさ、きみコらしさを怖がらずにどんどん出していこうと思っています。

もう1曲の「日付変更線」は、そのきみコさんらしさがより出ていますね。これまでも“点”とか“線”とか、歌詞によく出てきていたし。境界線とか境目が好きなんでしょうね。

大好きです(笑)。曖昧なものに惹かれるんだと思います。日付変更線は、実際にその場所に行っても線は引かれてないけど、地図上ではここって決められているじゃないですか。今日と明日の境目もそうで、0時過ぎたからって、何かが変わるわけではない。だからと言って、何か明確な答えが欲しいわけではなくて、答えがあったらあったでつまらないと思うし。でも、そういう境目があることは言いたいんですよね (苦笑)。

音的にバラエティーに富んだシングルになりましたね。

それはアルバム『七色眼鏡のヒミツ』の時、いろんな方をプロデューサーやアレンジャーに迎えて、本当にいろいろな音を入れて作ったことで、意識が変わったからでしょうね。「日付変更線」はジュンがガットギターを弾いて、ベースのノブがアップライトベースを弾いて、あたしはピアノを弾いて、あとでジュンがストリングスとかいろんな音を重ねてくれたんですけど、メンバーだけのアレンジで、こんなにいろんな楽器を弾いたりいろんな音を入れたのは初めてです。

現在は47都道府県ツアー中ですが、9月26日には赤坂BLITZでメジャーデビュー5周年企画ライヴ第3弾が決まりましたね。

9月23日に“シアワセのクツ”というタイトルで、シングルコレクションをリリースするので、それに合わせたライヴになります。9月22日がメジャーデビュー日なので、丸5年経ったところで、5年間の集大成をリリースしようと。なので、ライヴはシングル曲がメインになりますが、あまりそこにはとらわれずに、nano.RIPEが5年間かけてやってきたことの集大成になるようなライヴにしたいと思っています。

“くつ”もよく出てくるきみコさんワードですよね。今回のジャケットにも靴が描かれているし。

自分自身の足で歩いてきた道という意味を表すのに、一番分かりやすいんです。かかとがすり減った分、何かを得てきたんだと分かるし。この靴で歩いてきたんだなって。
「こだまことだま」2015年07月22日発売Lantis
    • 【DVD同梱盤】
    • LACM-14372 2268円
    • 【アニメジャケット盤】
    • LACM-14373 1296円
nano.RIPE プロフィール

ナノライプ:前身バンドを経て2004年にnano.RIPEとなり、地元である千葉・東京を中心に本格的な活動を開始。08年、インディーズレーベルよりミニアルバム『空飛ぶクツ』を発売。草野マサムネ(スピッツ)など多くのアーティストから推薦コメントが寄せられ、話題となる。10年、Lantisよりメジャーデビュー。その後、メンバーチェンジを経て、現在はきみコとササキジュンのふたりで活動を続けている。nano.RIPE オフィシャルHP

OKMusic編集部

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