【石崎ひゅーい】自分でもすごい大好
きで毎日聴いています!

待望の1stアルバム『独立前夜』をリリースしたシンガーソングライター、石崎ひゅーい。全国47都市ライヴハウス行脚、そして音楽テレビ番組『ミュージックステーション』での衝撃のパフォーマンス。見逃せない下半期注目の新しい才能です!
取材:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

アルバム『独立前夜』、完成してみていかがですか?

デビュー前から録り溜めていた曲をまとめた感じですね。自分でもすごい大好きで毎日聴いています!

タイトルが、ひゅーいさんらしいなと思いました。

プロデューサーの須藤晃さんと話して決めました。ここから始まるという感じにしたかったんです。人生でアルバムを出すのは初めてですが、10年、20年経った時にこのアルバムが一番最初だったというのを刻んでおきたくて。

“裸”というアートワークもひゅーいらしさですよね。

アートワークを手がけてくださる箭内道彦さんが、基本的に僕のことをいつも裸にさせるんですよ(笑)。どんどんまとっているものを脱がされたというか、そういった感じですね。

音楽表現活動を突き動かすものって何ですか?

ちょっと話がずれますけど、今は料理にハマっていて、よく肉詰めピーマンとか作ってるんですけど、そういう曲ができるんですよ。恋愛している時は、そのことだけで頭がいっぱいだからそんな曲になるし。人生で何かあったら、それが歌に表れてくるんですね。

メッセージや気持ちをいろんな言葉を使ってメタファー(隠喩)として料理されている感ってありますよね?

母ちゃんの影響が大きいですね。宇宙みたいなものが好きな人で、天体望遠鏡があったり星まみれな家だったんです。それがアイデンティティとしてあって、言葉を出す時のフィルターになっているかもしれません。

楽曲はどんな時系列で作られたのですか?

最後の「ガールフレンド」って曲が一番古い曲で、8年前にバンドをやっていた頃の曲なんです。この曲は結婚式を挙げる友人に書いた曲なので、自分の内面に問いかけるというよりも、ただふたりのために書いてあげるという書き方だったので異質に聴こえるのかもしれないです。一番新しい曲は「夜間飛行」です。あとはデビュー前後に作った楽曲が多いですね。

「シーベルト」って曲が好きなんです。深いテーマ性があると思いつつも、曲のエモーショナルさがすごいなと。

批判的な歌なんですけどお茶目に書きたいなと思ったんですね。星新一さんとか谷川俊太郎さんとかって真っ暗なテーマをお茶目に書くじゃないですか。ああいうことをやりたかったんですよ。

普通に聴いたらポップソングに聴こえますからね。

トゲがあるものを芸術にして、お茶目にぶっ壊すというか、そういう感覚が自分の中にあるんです。

アレンジを担当された共同制作者であるTomi Yoとは?

付き合いは長くて、バンドの頃くらいからずっと一緒なんです。僕はアレンジに対しては特に意見を言わないんですが、自分の思っていたものよりも5000倍くらいにして返してくれるので信頼してます。最終的にはTomi Yoと僕はパン屋さんをやりたいんですよ。音楽はそのためのステップなんです。

えっ、なぜパン屋さんなんですか?

Tomi Yoのお姉ちゃんがパン屋さんなんですよ。影響受けちゃいました。ベーグルとかハード系のパン屋さんがいいなと思っていて、ライヴの物販で売ったりとかしてみたいなと。

な、なぜパンに魅力を?

お互い素材を重視したものが好きなんですよ。だから、中華料理屋には興味ないんです。パンって小麦を練ったり発酵させたりする時間とかで決まってくるじゃないですか。素材を活かす過程が好きなのかなと。そんな感じで、向かっている方向が一緒なのですごくやりやすいです。僕、シンガーソングライターなんですけど、“シンガーソングラ”くらいまでは僕で、“イター”がTomiYoと考えてもらってもいいかもですね。ふたりで石崎ひゅーいだと思ってます。

シングルで先行リリースされた「夜間飛行」も、素材が活かされたエモーショナルさに惹かれます。それこそ全国のライヴハウスを回って、その後、音楽テレビ番組『ミュージックステーション』に出演されるなど、振り幅の広い活動だなと思いました。『ミュージックステーション』出演はいかがでしたか?

面白かったです。『Mステ』の人たちに愛を感じました。本番、盛上げるためにリハの時より数倍の風や銀紙が飛んできたんですよ(苦笑)。インパクトある絵になって嬉しかったです。

サイケデリックな雰囲気の「バターチキンムーンカーニバル」も印象的でした。展開や言葉の選び方が独特ですよね。

プロデューサーの須藤さんが僕のデモ音源を持ってカリブ海に旅行に行ったんです。曲を船のデッキで聴いていたら、その船が沈没したんです(苦笑)。ちょうど僕のデビュー前のタイミングで(笑)。無事帰ってきて“ひゅーいの曲は海に落ちた、カリブ海の海の底に眠っている、お前は売れる!”って言われたんですよ。沈んだ曲を探す内容になってます。

楽曲の逸話が面白すぎます。そして気になったのが6曲目「ナイトミルク」です。これはリアルな内容というか…。

これは高校の頃の友達に書いた曲です。そいつはぐちゃぐちゃな生活だったんですけど、今は更生して普通に結婚して子供も生まれたんですね。僕が上京した時にこれを書いたんですけど、渋谷とか新宿の夜のネオンを見ている時に、友達の混沌と僕が見ている景色が重なって書き上げました。

いろいろなリアルな経験が刻まれて歌が生まれるのですね。そして、「ナイトミルク」から前向きな「ファンタジックレディオ」へつながる展開が素晴らしいなと思いました。

「ナイトミルク」と「ファンタジックレディオ」は絶対つなげようと思っていたんです。ここ、必ず聴いてほしいですね。
『独立前夜』
    • 『独立前夜』
    • ESCL-4067 
    • 2013.07.17
    • 3059円
石崎ひゅーい プロフィール

イシザキヒューイ:母親がデヴィッド・ボウイのファンで、その息子が“ゾーイ”という名前だったことから、もじって“ひゅーい”と名付けた。2012年7月25日にミニアルバム『第三惑星交響曲』でデビュー。15年6月には初の演技に挑戦、劇団鹿殺し公演『彼女の起源』に客演を果たす。翌16年、松居大悟監督・主演蒼井 優の相手役として映画『アズミ・ハルコは行方不明』でスクリーンデビュー。18年、菅田将暉の新曲「さよならエレジー」を書き下ろし、日本テレビ系ドラマ『トドメの接吻』主題歌として起用されている。3月28日には自身初となるべストアルバム『Huwie Best』の発売が決定している。オフィシャルHP
Official Facebook
Official Twitter
Official YouTube Channel

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • POP TUNE GirlS / 『佐々木小雪のイラスト花図鑑』
  • POP TUNE GirlS / 『涼水ノアの、ノアのはこぶ絵』

新着