L→R 吉田結威(Gu&Vo)、山田義孝(Vo)

L→R 吉田結威(Gu&Vo)、山田義孝(Vo)

【吉田山田】この先10年の大きなテー
マが決まった

いつも共作で作詞作曲をしていたが、前シングルでは吉田結威(Gu&Vo)が作詞し、ニューシングルは山田義孝(Vo)が作曲を担当。今、吉田山田は大きく成長しようとしている!
取材:石田博嗣

いつもは共作なのに前シングル「メリーゴーランド」は吉田くんの作詞で、今回は山田くんが作曲と。

山田
よっちゃん(吉田の愛称)がひとりで作っている時期に僕も個人的に作っていて、次の春のシングルを意識した時に浮かんだメロディーが春風だったり、春風に吹かれる女の子をイメージするようなものだったんですよ。鼻歌だけだったのに。で、“あっ、これはいいかも!”と思って、適当な言葉を乗せて仮でレコーディングしたものをよっちゃんに聴かせて、そこから一緒に作っていきました。
吉田
山田がひとりでメロディーを作ったってことのいいところでもあり、ちょっと面倒臭いところでもあるんですけど(笑)、それだけこだわりがあるっていうことなんですよ。ふたりでやっていると“それもいいかもしれないね”っていう考え方になるんですけど、ひとりで作っているとそこに何かしらの意味やこだわりがあって“そうじゃないんだよ”って言える…今回そういうことが結構あったんですね。それが今の吉田山田には非常に大事なことだと思っていて。だから、細かいアドバイスとかはありましたけど、山田が何が言いたいのかっていう大枠は変えることなく、完成に至りましたね。

歌詞も山田くんのイメージをもとに?

吉田
今回はメモ程度に言葉が乗っていただけだったので、それに対してふたりで歌詞を乗せていきました。最初に決まっていたテーマが、恋愛の曲で、春っぽい曲で、ハッピーエンドの曲…吉田山田ってハッピーエンドの曲がないんですよ。だから、新しいものに挑戦するってことで、ハッピーエンドにしようって。それだけが決まってたんですけど、そもそも僕と山田の恋愛観がまったく違うんで、このふたりが納得する恋愛の歌を作るってことがすごく大変なことなんです。でも、ふたりが納得したものって、世代を問わず、誰もに聴いてもらえる恋愛の歌になると思うんですよ。で、男女が織りなすドキドキ感って誰もが想像が付くだろうし、経験したことがある人も多いだろうってことで、ドキドキをテーマに歌詞を書いていきました。そのドキドキも“どうすればドキドキを醸し出せるのか?”って考えた時、どれだけ登場人物がリアルに描かれているかってことがポイントだと気付いたので、歌詞にはなっていない男の子と女の子の設定や、ふたりの今の情景を話し合いながら書いていきましたね。
山田
で、どんな時が一番ドキドキするのかなって考えたら、それは告白だなってことになって、歌い出しから告白してみようと。今までの吉田山田だったら“今から告白するんだ!”っていうところでストーリーが終わっていたりするんですけど、告白するところから始めたらどうだろうって。すごく難しかったんですけど、そこに挑戦したことも大きな一歩だなと。

この曲を作り終えてどんなものが得られました?

吉田
この先10年の吉田山田の大きなテーマが決まった…前々作「カケラ」と前作「メリーゴーランド」はどちらかと言えば陰の曲で、今回は明るい恋愛の曲なので陽の曲だと思うんですね。そうやって吉田山田は陰と陽を右往左往しながらどんどん成長していくと思うんですよ。「メリーゴーランド」の歌詞は僕が担当したんですけど、吉田山田というカテゴリーの中でああいう陰の曲も歌えて、今回また陽の曲に…それも“戻った”じゃなくて、また新しい陽の部分を提示できたと思ったので、吉田山田にとってすごく意味のある曲になったなって。前々作、前作を経てこの曲を出せたことで、これから先の展開が見えましたね。

カップリング「SMILE」も歌詞がリアルですね。

吉田
“ふざけんじゃねぇよ”っていうひと言から始まるところが生々しいですよね(笑)。だから、「ごめん、やっぱ好きなんだ。」は春らしい新しい恋愛を応援して、「SMILE」は春の新生活を応援するという共通点があって、さらに僕らが書きたかったリアリティーという部分でも共通していると思いますね。ただ、歌詞の内容的には今までの吉田山田っぽいんだけど、何かが違う。それは笑顔の種類だと思うんですよ。だから、あえて“SMILE”っていうすごく広い意味にとれる言葉を使ったんですけど。この曲で僕らが一番言いたいの“笑顔になろう”ってことじゃなくて…例えば、“もう疲れちゃったよ”って見せる苦笑いする笑顔だったり、嫌いな上司に向かって見せる作り笑いの笑顔でもいいから、それでもいいから闘っていこうっていう曲なんですね。今までの吉田山田だったら“作り笑いなんかしてたら笑えなくなるよ”って歌ってたと思うんですけど、この曲に関しては“作り笑いでもいいから食らい付いて闘っていこうぜ”って。そこが一番違うかな。破れかぶれでもいいから前に進んでいこう…歌詞が男っぽくなってきたのかもしれないですね(笑)。
山田
日常生活の中ですごい苦しそうな顔をしていたり、悲しそうな顔をしている人って見ないじゃないですか。でも、誰もが闘っているわけで…だから、本当の笑顔じゃないっていうか、笑顔自体が自分と闘ってる姿なんだなって。歌詞にもあるんですけど、笑顔自体がファイティングポーズなんですよ。

そして、このシングルを引っ提げてのツアーも控えてますが。

山田
僕の中で最近思ってることがあって、変に盛り上げないっていう。今までは“盛り上げなきゃ!”って勝手に思っている部分があったんですけど、そうじゃないなって。自然体っていうか、心のままにいたいなって思うんです。そして、みんなの心の扉をやさしく開けたい。今までって力ずくでガチャガチャって開けていたと思うんですけど。でも、やさしく開けるのってすごく技術がいると思うんで、変に肩に力を入れないようにしようと思ってます。それが今の自分が描くカッコ良いライヴだっていうか。
吉田
それも僕は吉田山田として陰と陽の間を行き来する作業だと思っていて、陽の部分はできると分かったし、それを楽しみにしているお客さんもいるので、それはやりつつも陰の部分を…ライヴでの陰の部分って涙かもしれないし、手を叩かないような静かな曲かもしれないけど、それでも何かが心の奥から沸々と沸き上がってくるものにしたいっていう。もしかするとそれって陽の部分よりも熱を持続させるものかもしれないので、その陰の部分に力を入れて、吉田山田の幅を広げたいっていう気持ちがありますね。
「ごめん、やっぱ好きなんだ。」
    • 「ごめん、やっぱ好きなんだ。」
    • PCCA-70367
    • 2013.04.17
    • 1000円
吉田山田 プロフィール

ヨシダヤマダ:2009年10月にシングル「ガムシャランナー」でメジャーデビュー。13年12月に放送を開始した『NHKみんなのうた』での「日々」が“泣ける歌”と話題になり、5度の再放送を経てロングセールスを記録。一躍その名を拡げ、YouTubeの再生回数は1,400万回を突破した。19年は3年振り2度目となる全国47都道府県ツアーを開催し、同年11月には中野サンプラザホールにて行なった『吉田山田10周年記念「大感謝祭」』にてデビュー10周年を大団円で締め括った。吉田山田 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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