【moumoon】キュンキュンして切ない
からドキドキできる

冬の到来を待ち遠しく感じさせるmoumoonのニューシングルは、柔らかく包み込んでくれる温かさを持ったトリプルA面! ここ最近の熱量を楽曲に反映できたという本作について、YUKA(Vo)に語ってもらった。
取材:ジャガー

今年に入ってからミニアルバム2枚と、本作を含めてシングルが2枚。これまでのmoumoonでは想像できなかったほどのハイペースでリリースしていますよね。

これまではじっくり時間をかけて音源制作をしていたんですけど、ライヴをする度に新曲を披露したいって想いが強くなってて…今年は異例のスピードでした(笑)。でも、曲を作ればライヴができる。ライヴをすると次はこういう曲が欲しいなっていうので新曲ができる。これが自分たちにとっては良い循環だったので、引き続き頑張っていきたいですね。

本作は浮遊感ある「moonlight」、聴くだけでテンションの上がる「スカイハイ」、ライヴで盛り上がれるであろう「YAY」のトリプルA面という豪華な内容ですね。

まず『moonlight』は、イオン・満月ロゼのCMのお話をいただいて作り出したので、CMコンセプトと上手くリンクできたらいいなと。放映される時期のちょっとずつ空気が冷たくなる季節感を大切にしました。もともと冬の寒い空気が好きで、空気を吸い込むと胸がざわざわしたり、ふとキュンキュンしちゃうんですよ。で、それはなぜだか思い出につながってて…寒い空気を吸い込んだ時のキュンキュンは、どこか恋愛のドキドキに似ていたり。夏の終わりにもそういうちょっと心沸き立つ感じはあるんだけど、冬の方がより感じることが多いんですね。

胸を締め付け、痛みを伴う切なさが冬の曲には多く見受けられますが、決してそういった切なさはなく。

確かに寒い季節は“悲しい”とか“苦しいから切ない”というようなロックなバラードがmoumoonも多かったけど、悲しいから切ないんじゃないんですよね。“キュンキュンして切ないからドキドキできる”っていうのが今年の気分でした。明るく楽しい冬を過ごしてほしいです。クリスマスとか楽しい行事もいっぱい待っていますし(笑)。落ち込まずに気持ちが逸るぐらいがいいなぁ。サビが始まると高揚できるし、全体的に柔らかなタッチで揺れてるような曲調なので酔える感じで。歌詞のキャラクターもちょっと控えめで夢見心地な子なんですけど、落ち込んでたり、後ろ向きではないので。

すごく可愛らしい女の子が描かれているように思いました。

恋に恋してる女の子。“もしかしたらこんなことがあるかもしれない”“あの映画のふたりの掛け合いが超素敵だったなぁ”とか、常にそういうロマンチックな恋愛に憧れている子が恋に落ちた時を楽しんでいるような。ただ家に帰るだけの道でも、すごくご機嫌なんですよね。イメージは、月明かりが女の子をスポットライトのように照らしている。そこで女の子はクルクル踊って上機嫌、みたいな。

《夜の風に揺られながら 歩いてゆく二人は、きっと…》という最後の一文には、愛らしい乙女心を感じますね。

恋に恋してますね。いろいろ想像しちゃってて、それだけで楽しくて仕方ないんでしょうね。

曲中で特定の相手は出てこないですもんね。

自分が楽しいんです(笑)。相手がどうこうの歌ではないから、今は恋をしてない人でも“あぁ、こういう感じ分かる”っていうのでキュンキュンした気持ちを味わえるんじゃないかなって思ってるんです。もちろん、現在進行形で恋してる人はハマるだろうし。

何かに憧れて、自分なりの恋愛ストーリーを考えるだけでハッピーになれるのは女の子特有なんですかね。しかも、本人を輝かせる力を持っていたりするじゃないですか。そういう魔法にかかっていく不思議な雰囲気も「moonlight」にはありますね。

《Tick-Tock》や《Waku-Waku》といった呪文みたいな言葉があって、耳元で聴こえる感じもすごく面白くて不思議。音使いもどこかファンタジーで、聴く度にドキドキできます。きっとこういう方向性だと、柾くんも遊び心が出やすいのかなって。言葉遊びも好きだし、すごく新鮮な化学反応が起きてます。

そういえば、何もないところから曲を作ることってなかったですよね? 必ず寝かす期間があったように思うのですが。

そうですね、今回は3曲とも全部イチから作ってるんですよ。

それは珍しいですね。

私もそう思います(笑)。でも、イチから作ってみるのもいいなって実感しました。最近の私の気分を注ぐことができるし、言葉の使い回しで気に入ってるものとかも使ってみたり。

「スカイハイ」は、自然と元気になれる曲でした。

こういう世界に浸っていたいなって世界を描きました。聴いた人がそれぞれ自分の心を掃除できるような歌になってくれたらいいですね。

人生は嫌なことも楽しいこともあるっていうのを《嘆きのダークチェリー 喜びのスターフルーツ》という言葉で表しているのがいいですね。

可愛い言葉が思い付けた時はすごく嬉しいですね。こういう曲だから、えぐい言葉で言われると落ちるだけじゃないですか。で、どういう表現がいいだろうと曲を聴いてると、ふと言葉が降りて来たんですよ。曲の力って不思議だなっていつも思います。

3曲目の「YAY」は、特にライヴ映えする曲ですよね。

打ち込みっぽいんだけど、ちゃんと生の音も鳴ってて、ライヴでやったらすごく楽しそうですよね。この曲はライヴを意識したので、《YAY》って何度も言ってて。“そんなに《YAY》って言うなら『YAY』でいいじゃん”ってことでタイトルが決定しました(笑)。あと、メロディーに一番合った言葉を持ってくることも意識しましたね。《まるごと全部愛してみる》とか、そういうフレーズって今しか出せないと思うし、気持ちがキラキラ輝いたり、自然と笑顔になって元気になるような心弾む感じが出せて良かったです。それとシングルをトータル的に見ても、ちゃんと統一性のあるものにしたいっていうのは思ってたから…『moonlight』が夢見心地な分、『スカイハイ』や『YAY』では現実的なニュアンスがあって、何かと対峙しているリアリティーを考えました。リアリティーを出しすぎると曲のイメージが崩れてしまうので難しかったんですけど、良い軽さで聴ける内容になったので安心です。でも、バランスはもっと勉強していきたいですね。
moumoon プロフィール

ヴォーカル YUKAとギター柾昊佑(まさきこうすけ)によるユニットで2005年結成。
フランス語の『mou(やわらかい)』と、英語の『moon(月)』をかけあわせて作った“やわらかい月”という意味の造語。
YUKAの柔らかく暖かな、それでいて鋭くエッジのきいた歌声と、柾が創造する印象的なメロディーが絶妙にマッチし、繊細且つ大胆なアレンジが施された楽曲が聴き手を柔らかく包み込む。

2006年7月に限定シングル「Flowers/pride」でデビュー。2007年8月ミニ・アルバム「love me?」でavex traxよりメジャーデビュー。
同年12月にリリースした1stシングル「Do you remember?」がラジオ、衛星波21局でパワープレイを獲得する。
2008年7月、自身初となるのワンマンライヴ(原宿ASTRO HALL)を行いチケットSOLDOUTとなる。同年12月(渋谷duo music exchange)、2009年5月(赤坂BLITZ)に行われたワンマンライヴでは両公演共にチケットが即日完売となる大盛況ぶりを見せた。
同年7月には通算5枚目となるシングル「On the right」のリリースが決定、10月には日比谷野外音楽堂でのワンマンライヴを行う。オフィシャルHP
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OKMusic編集部

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