L→R 吉田結威(Gu&Vo)、山田義孝(Vo)

L→R 吉田結威(Gu&Vo)、山田義孝(Vo)

【吉田山田】音楽でしか表現できない
ことがある

デビュー3周年を迎えた吉田山田のニューシングルは、心の中の闇を吐き出しつつも光を描いたミディアムバラード。そこには彼らにとってひとつのチャレンジがあった。
取材:石田博嗣

新曲「メリーゴーランド」ですが、いつも共同で制作してきたのに、今回は吉田くんが作詞という。

吉田
いつもふたりで作っているんですけど、その種みたいなものはひとりでいる時に思い付くことが多いんですね。だから、今回はその種の段階でひとりで育ててみたっていう感じです。僕、すごく本が好きで、小説とかよく読むんですけど、小説でしか表現できないこと、音楽でしか表現できないことってあるんじゃないかと最近考えるようになっていて。小説はいろんな言葉が使えるけど、音楽って5分弱の中で世界を作らないといけない。でも、音楽には本にないメロディーがあって、メロディーを聴いただけで人は連想ができるから、その連想の中から言葉を選ぶ…っていうことをテーマにしているんですよ。で、まずはメロディーが思い浮かんだんですけど、“これは秋冬の曲だな”って思ったんです。だから、この歌詞はメロディーに導き出されたっていう感じですね。

そんなメロディーが導き出した歌詞は、《生まれなきゃよかった》という言葉で始まるわけですが。

吉田
僕らは音楽が好きで音楽を始めて、3年前にデビューして“好き”から“仕事”になって、3年経った今では使命感を持つようになったんですね。“使命感”というのは、僕は命がかかっているってことだと思っていて…だから、いい曲が作れなくて悩んでいる時って、自分は生きている価値がないって思ってしまうんですよ。《真っ黒いパソコンの その画面にうつる僕の抜け殻》っていうフレーズは、曲を作ってはボツにして“あぁ、もう俺はダメだ”って思った瞬間の気持ちなんです。でも、誰でもそんなふうに思う瞬間ってあると思うんですよ。
山田
この歌詞を見た時、僕はすごく健康的だと思いましたね。今回はよっちゃんがひとりで悩んでもがいている姿がかたちになっているんですけど、同じように悩んでいる人に寄り添うものになったんじゃないかなって。“頑張ろう”とか“こうしようよ”じゃなくて、“僕も悩んでいるんだよ”ってものがかたちになっているところがいいなって思いました。

では、そんな歌詞の歌入れはどんなことを意識して?

山田
吉田山田はふたりなんだっていう意味をすごく考えましたね。こういう歌詞の内容だからって僕も同じような気持ちで重く歌うんじゃなくて、光と影を表現したかったというか。僕の歌が光の役割になればいいなと思ってました。
吉田
今までの吉田山田の曲って山田の歌い出しがすごく多くて、光があるところに闇が入ってくるっていう構成だったんですけど、今回は僕が歌い出しなので、最初に闇があって、そこに差し込むひと筋の光っていうのが山田の立ち位置だったから、それも新鮮でしたね。もちろん、山田の声がここに入るっていう設計図みたいなものは、結構早い段階で練られてはいたんですけど。そういう意味では、イメージ通りでしたね。サビの最後をオクターブのユニゾンで歌えたのも、うまくマッチしたなって。

そういうところが音楽だからこその表現ですよね。では、そんな本作を作り終えて、何か意識的な変化はありますか?

山田
今までだったら“これはふたりでは歌えないよ”ってボツになっていたものでも、今後は自分ひとりで掘り進めてみたり、かたちにしてみてもいいのかなって。それぞれがどんどん強くなる時期だと思うし、そうやってお互いの個性が強くなっていったら、以前とは違う吉田山田になると思うし。だから、これからに期待していてほしいですね。僕らも楽しみです。
「メリーゴーランド」
    • 「メリーゴーランド」
    • PCCA-70342
    • 2012.10.17
    • 1000円
吉田山田 プロフィール

ヨシダヤマダ:2009年10月にシングル「ガムシャランナー」でメジャーデビュー。13年12月に放送を開始した『NHKみんなのうた』での「日々」が“泣ける歌”と話題になり、5度の再放送を経てロングセールスを記録。一躍その名を拡げ、YouTubeの再生回数は1,400万回を突破した。19年は3年振り2度目となる全国47都道府県ツアーを開催し、同年11月には中野サンプラザホールにて行なった『吉田山田10周年記念「大感謝祭」』にてデビュー10周年を大団円で締め括った。吉田山田 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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