【SiM】『SiM×ツタロック スペシャ
ル・イベント』2016年5月5日 at 日本
工学院専門学校蒲田キャンパス

撮影:半田安政(Showcase)/取材:日本工学院専門学校 蒲田キャンパス 制作コース 大湖紗璃奈

【STUDENT REPORT from 日本工学院専門学校コンサート・イベント科】

 4thアルバム『THE BEAUTiFUL PEOPLE』の発売を記念して、ツタロックとのコラボイベントを5月5日に日本工学院専門学校蒲田キャンパスの片柳ホールにて開催したSiM。ライヴを行なう会場が講堂ということに違和感を感じるかと思ったが、漆黒に装飾されたステージを目の前に見た瞬間、抽選で選ばれた500人のファンは期待感をヒートアップさせていった――。

 淡い照明が浮かび上がるステージにメンバー4人が登場すると、いつもと変わらない歓声の中で、いつもとは違うSiMがゆっくりと歩いてステージ上のハイチェアに腰を下ろす。初めてのアコースティックライヴという挑戦に手さぐりながらも、その反面では楽しんでいる雰囲気も感じとれた。“今日は「KiLLiNG ME」とかやりません”とMAH(Vo)が定番曲を例に出し、会場が緊張と緩和の期待で包まれる中、1曲目に披露されたのは『THE BEAUTiFUL PEOPLE』に収録されている、男女のすれ違いがテーマの「If I Die」。キャッチーな原曲とはガラッと雰囲気の違うアコースティックアレンジに、ファンはうっとりと聴き入っている。続く「Paradox」では、レゲエアレンジされた楽曲についつい自然と体でリズムを刻んでしまう。そんなとても心地良い空間が作り上げられた。また、MCではGODRi(Dr)の高校時代の話や今朝食べた朝食の話などで盛り上がる場面もあり、アレンジだけが新しいのではなく、そんな自然体のSiMを目の当たりにすることも新しく感じた。その後、「Same Sky」、そしてニューアルバムのメイン曲でもある「Life is Beautiful」を披露。「Life is Beautiful」はフロントマンであるMAHの苦悩する心情が生々しく歌詞に綴られているが、真剣な表情で歌うMAHを見ているとその気持ちに共感し、メンバーとファンとが一体となれているような感覚に。最後の曲として演奏されたのは、ライヴで演奏するのは2回目という「A SONG OF HOPE」。その貴重な瞬間に立ち会えるファンからは大歓声が上がった。

 終演後はMCに進行を任せ、ファンとの質問コーナーなどを交えたトークショーを実施。こどもの日にちなんで、メンバーそれぞれの子供の頃の夢やGW中の過ごし方などを話し、さっきまでのライヴとは一変して、和やかな空気に包まれていたことは言うまでもない。そんな普段とは違う楽曲アレンジであり、メンバーのパーソナルな部分に触れ合うことができたイベントだったが、最後は一本締めで幕を閉じた。

 予定時間を大幅に超えた豊富すぎるイベント内容にファンも大満足だったことだろう。今回のイベントを通して新作に込めたバンドの願いも感じとることができ、何よりもSiMの音楽は奥が深いことを体感することができた。また、メンバーそれぞれの幅広い音楽性と技術とメッセージをSiMという1枚のコーティングで包むことで完成されているんだとも実感。アコースティックという引き算の公式がSiMを何倍にも大きく感じることができる最高のイベントとなった。今年の夏には野外では2回目となるSiM主催のフェス『DEAD POP FESTIVAL 2016』を控え、さらに10月6日の横浜アリーナ公演も予告され、今後もハイスピードで駆け抜けていくSiMに期待せずにはいられない。

セットリスト

  1. If I Die
  2. Paradox
  3. Same Sky
  4. Life is Beautiful
  5. A SONG OF HOPE

OKMusic編集部

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