【信政 誠】イレギュラーなものをす
ごく楽しんでる

神戸・三宮のストリートを中心に活動中の信政 誠がミニアルバム『新樹~nobumako no uta~』でメジャーデビューを果たす。表現力の幅を広げつつ、“信政 誠”という人間を強く打ち出した作品だ。
取材:ジャガー

すごく透き通った繊細な歌声が印象的でした。曲によって雰囲気は変化しますが、一本筋の通った強さがあって。

普段からナヨナヨしてるように見られがちなので、曲ではちゃんと芯を持たないと(笑)。歌詞に出てくる主人公は全部僕ですけどね。実体験がほとんどです。恋愛の曲が多いので、自分の記憶の中から探って、あとは膨らます…聴き手のみなさんも共感できる景色を考えた上で世界観を書き上げます。信政 誠を生き写した主人公をもとに物語を書く感覚ですかね。

1曲目「蒼の季節」は、思春期の真っ直ぐな想いが詰まった物語に、自分の思い出を重ね合わせて聴くことができました。

自分の中学、高校生ぐらいの出来事がもとになった曲なんですけど、同じような経験をみんなしているだろうなってことで。インディーズで出したミニアルバム『nobumako standard』にも収録した曲なんですけど、前回とは歌詞も変えて。より聴き手の心へ訴えかけるものにしました。“あの先輩カッコ良かったなぁ”“あの子かわいかったなぁ”とか。ふと思い出す、淡い恋心ですかね。

断片的に何か思い出すと、数珠つなぎで記憶が蘇る…大切な思い出と改めて向き合える、いいきっかけですよね。

思春期の頃だと“昔の方が良かったなぁ”ってナイーブになりがちですけど、二十歳を越えて社会に出て、あの頃の記憶を辿ってみると新鮮なんですよね。ナイーブな面もあるけど、それ以上に今の自分自身を焚き付けるような感覚。そういう意味では、社会人になってからの同窓会ってすごく充実してたりするじゃないですか。学生時代から離れてしまった大人にとっては、気分を入れ替える意味でもすごく健康的なことなんじゃないかなっていう想いも『蒼の季節』には入っています。

ストリングスの入り方も良いですよね。

あれは僕もたまげました。曲がすごく整頓された感じはあります。全体的に荒れなくなったというか、これがメジャーなんやっていうのを一番如実に感じた点かもしれませんね。

「アゲハ蝶」では大人のディープな世界が表現されていますが、1曲目から考えるとだいぶ振り切れてますよね(笑)。

この曲に関してはアダルトな感じで。基本的に僕の作る音楽は、最初から狙いを持ってやってますね。こういう曲があればライヴが盛り上がるだろうとか、もっとグルービーなものが欲しいなとか、もっとディープな世界観で攻めてみたいってイメージを大事にしています。理系の人間なので、常に先の展開を考えながら設計図を書くみたいに緻密に練り上げていくんですよ。

しかし、全部がかっちり決められた堅さは感じませんでした。

イレギュラーなものをすごく楽しんでますからね。誰かの手が加わることで自分の予想と大きく違ってくるのは発見も多いし、自分の中の方程式を増やしていく作業でもあるので楽しいんですよ。最終的には、引き出しをたくさん設けて自分でやっていくんだとは思うんですけどね。

“ルクス”という照度の単位も、理系にちなんで?

そうですね。耳馴染みのない単語だから入れたいっていうのはありました。曲自体も幅を広げるには打って付けの曲ですし。シンガーソングライターとして活動してますけど、バリバリのアコースティックだけってわけでもなく、バンドものも好んで聴いたりしていて。縦ノリも好きなテイストで、こういうタイプの曲は必ずアルバムに入れたいですね。同期モノが入るのでクラブイベントでもアリかなって考えています。
信政 誠 プロフィール

ノブマサマコト:1984年、長崎県生まれのシンガーソングライター。尾崎 豊の影響でギターを始め、高校生の頃に行なった路上ライヴで感動を覚え、音楽を志す。現在も神戸・三宮のストリートを中心に活動中。オフィシャルHP

OKMusic編集部

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