L→R 秋山オサム(Ba)、工藤圭一(Vo&Gu)、伊藤建太郎(Gu)、河添将志(Dr)

L→R 秋山オサム(Ba)、工藤圭一(Vo&Gu)、伊藤建太郎(Gu)、河添将志(Dr)

【HOW MERRY MARRY】その方法は僕た
ち自身も分かっていない

“幸せになるための方法”。奥行き深いバンド名を旗印に掲げ、途方もない答え探しの旅へと歩き始めたHOW MERRY MARRY。満を持してのメジャーデビュー!
取材:石岡未央

アルバムタイトルでもある表題曲「バイ マイ タウン」、まずこれにしたポイントから聞かせてくれますか?

工藤
この5曲の中に、“街”や“故郷”っていうキーワードが随所に出てくるんですが、ハウメリが表現していきたいテーマに一番沿っているので。その上で、曲ごとに重なったり、異なったりする色彩を“幅”として感じてもらうのに、ミニアルバムというかたちは入門編として最善なのかなって。なにせ、これまで一枚もハウメリとしてCDを届けていないので。
秋山
他の曲に関しても、少年から大人になっていく過程で、ある種、僕らも含めて誰もが感じる葛藤や悩みがテーマなので、そういった共通項をこの曲なら括れるんじゃないかって。

今時、CD作ってないって珍しいよね。いつ頃書いたもの?

工藤
4年前…大学卒業の頃。このまま歌い続けて成功できるのかって、迷ってて。でも、地元に帰って何ができるんだ?もあって。ただ、その時に周りにいた人たちに、“歌を聴きたい”って言われて、必要とされてることを強く感じて、覚悟を決めた思いですね。

プレイ面での意識は? リズム隊が重要な気がしますが。

河添
無機質なところを温かいサウンドで奏でよう、と。
秋山
感情を押し殺した方が聴く人のモノになるんじゃないかなって。ジャケットを作る時もそうだったけど、何か空虚な街っていうアイコン…それを表現するためには何がいいかって考えて行き着いている。

なるほどね。「少年」は、どういう心持ちで書いたものなの?

工藤
自分を全否定していた時で、“思い描くロックスターのようには成れない”って悟った時だった。キーワードの“27歳”は、ロックスターにこの歳で亡くなった方が結構いて、でも、自分は変わらず今と同じように歌っているだろう…って。

耳障りとしては、さわやかだけど力強いアッパーだよね。

伊藤
力強さだったり、今ここで生きてるんだぜ!っていう存在証明のつもりで演ってますね。だから、聴いてるみんなにも、自分のことに全力でぶつかってほしいっていう思いがある。

「サヨナラレター」はラブソングっぽいタイトルだけど…

工藤
自分の心の中に向けて歌った曲です。実は工藤ノートというものが存在してて(笑)、自分に問いかけるように書いてきた本音の文字たち、それが今の自分を表してると思って。で、嫌だった自分にさよならするっていう意味で書きました。
秋山
最初に“自分の中の心の闇というものを、どこまで知っているのか、どれだけ掘り下げてきたんだろうってことに立ち返って、自分を見直して潜っていって生まれてきた曲だ”って工藤から聞いて、そういうこと考えてたんだって…。
工藤
多分、傷って消えなくて…でも、僕はそれを歌っていくって手段を選んだ。心の中の嫌なことが完全に癒えることはないと思うので、それを抱えながらも生きていかなきゃいけないって。

深いですねぇ。あと、「ノーザンライツ」だけタイプが違う気がするんだけど。

秋山
メンバー4人だけの演奏なので、ライヴでそのままできる。そういう意味でも疾走感を含めて勢いありますね。
工藤
最初から他の楽器は入れたくなくて、鍵盤もアコギも一切かぶせてないんですよね。

抜けというか、いろいろ飲み込んで現実を認めたというか…。他の曲にはない弱さが見えて逆に強く感じましたが。

工藤
それは、合ってますね。弱さ…見せつけてます。全曲通して言えることですけど、今は自分ひとりで書いてる感覚はないんです。身近にいるメンバーと普段話してる内容や意見が嫌でも耳に入ってくるし、それを自分の中に取り入れて書いてます。

「みのり」は、並びとして最後に置くと始まりの感じがするね。

秋山
ある種の終わりであり始まりです。
伊藤
「バイ マイ タウン」で故郷に別れを告げ、「みのり」で明日へ向かって生きていこうと歩き出した感じ。
工藤
覚悟で始まり覚悟で終わるアルバムになってます。

アルバム内にいくつか出てくる“少年”や“大人”という擬人化表現は、自分のことだよね…意図して置き換えてるの?

工藤
自分ですね。ぼやかしてる部分もありますけどね。
秋山
大人になれない大人で、少年に戻れない少年で、そういった意味で同一人物ですね。

普段、曲ができた時は、まずメンバーに聴かせるのかな?

秋山
一番最初に工藤の書いてきた曲を客観的に聴くのはメンバーですね。形になっていない、どっか不完全なモノを。

アレンジとか希望は言うんでしょ? 別の意見が出た時って?

工藤
受け止められない時の方が多いかな…(笑)。
伊藤
そこは、黙り込んで…首を傾げてたり(笑)。
河添
僕の場合は、レコーディングでいきなりソレをぶち込むって感じですね。言葉の説明では受け入れてくれないんで(笑)。
工藤
まぁ、強い思いがあるんだなと…(笑)。

伊藤くん、ギターのフレーズで悩んで、凹んでたって…

工藤
一回、泣いた時があって…(笑)。
伊藤
いや~もう、凹んでなんぼだって思ってるんで(笑)。今思えば糧というか、ソレがあるから次に生かせてる。

最後に、素敵なバンド名だけど…どういう思いを持って歩いていくの? アルバムのことも含めて各自聞かせてもらえるかな。

河添
人って無意識の中で“幸せになりたい”って思ってるから、辛いことや悲しみを感じると思うんです。そういった日常で、ステップアップしていく中に寄り添える音楽を表現していきたい。
伊藤
歌詞の内容に共感してもらいたいっていう一心です。生きる活力になればって思ってます。
秋山
“幸せになる方法”とは言ってますが、その方法は僕たち自身も分かっていない。とびきりハッピー!なんて曲はなくて、どこかで相反する要素がせめぎ合っている。それがアルバムとしても、ハウメリというバンドとしてのテーマでもある。“幸せになりたい”とか、“したい”とか、“してあげる”とかいうことではなかったりするので、常に欠片を集めて、さぁどうしようって悩んで葛藤して、それでも前進していきたいですね。
工藤
人の心に、ものすごく近い距離で接することができたらって思ってる。ひと言で言えば、国民的バンドになりたいですね。
HOW MERRY MARRY プロフィール

ハウメリーマリー:2004年に高校時代からの親友、工藤・伊藤を中心に結成。後に秋山が加入し、前身バンドで都内ライヴハウスを中心に活動開始。08年に現在のバンド名に改名し、河添が加入。“郷愁感”“懐かしさ”“温かみ”を情感豊かに表現したサウンドが魅力の4人組バンド(ベースの秋山オサムは突発性難聴のため休養中)。2011年3月2日、ミニアルバム『バイ マイ タウン』でメジャーデビュー。オフィシャルHP

OKMusic編集部

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