【野田愛実】『野田愛実ファースト・
ワンマン・ライブ ~全力で歌っちゃ
うから来るべきでしょそうでしょ!?~
』2016年3月19日 at 新栄SPADE BOX

撮影:八尾武志/取材:びすこ

 昨年9月にミニアルバム『ミライ』でデビューを飾った現役大学生シンガーソングライター、野田愛実(のだえみ)。彼女にとって人生初のワンマンでもあり大学生最後のライヴという節目を見届けるために、SPADE BOXには約130人の観客が集まった。勉学に勤しむ建築学部生ならではの目線で恋や就活など等身大の悩みを歌った「100%片想いでしょ」から、立て続けに伸びやかな高音を響かせる。“~全力で歌っちゃうから来るべきでしょそうでしょ!?~”という公演のサブタイトル通りの全力さは歌だけにとどまらず、MCでも有り余るほどの元気っぷりを発揮。底抜けに明るくて前向きな彼女から元気をもらいたくて足を運ぶ人も多いのだろう。彼女の持つ圧倒的なパワーにつられて、あっという間に会場中に笑顔が伝わっていった。

 いつもはソロでギターやピアノの弾き語り形態のライブを行う野田愛実だが、この日はギター、ベース、パーカッションのサポートがついたバンドセット。華奢で小柄な体格には似つかわしくないパワフルな歌声は楽器隊の音に埋もれること無く、聴く人ひとりひとりにまっすぐに届く。全編を通して弾ける笑顔で本当に楽しそうに演奏する彼女だが、意外な一面が見える瞬間もあった。弾き語りで演奏されたスローナンバー「チェシャ猫のシッポ」では“涙 こぼれないように、私は夢を鳴らす”というフレーズをぽつりと呟き、いつも強気な彼女が普段は秘めている想いを覗いた気持ちになる。続くアコギとカホンというシンプルな形態でスリリングな展開を効かせた「待宵の月」は、強い意志を宿すような鋭い目線が印象的だ。「天使のささやき」の間奏ではフロアーに降りて手作りのパラシュートを観客にプレゼントする遊び心満載のワンシーンもあり(本人いわく“建築学生っぽいことをしたかった”そうだ)、野田愛実の世界を余すところなく表現した90分間のラストは、全国各地のFM局でパワープレイにも選ばれ話題となった「全力ガール」。曲タイトルを体現したような彼女の自己紹介的なポップソングで、フロアーではタオル回しも巻き起こり、大きな拍手と歓声の中、堂々とステージは締めくくられた。

 これまでの活動の集大成として行なわれた今回のワンマンライヴだが、野田愛実は昨年デビューしたばかりの22歳のニューカマー。大学卒業という節目も迎えた彼女にとっては、これはゴールではなくスタートなのであろう。アンコールで演奏されたラスト曲「ミライ」の《今日から明日へ飛び出した》というフレーズは、ここから前に進んでいく彼女の決意表明のように、強い意思を宿しながら会場に響き渡った。

セットリスト

  1. 100%片想いでしょ
  2. サヨナラなんかなかったかのように
  3. 冬恋
  4. You're always on my mind
  5. An Episode
  6. LISTEN(Beyoncé Cover)
  7. コトノハ
  8. チェシャ猫のシッポ
  9. 待宵の月
  10. 天使のささやき
  11. 少女
  12. うらがえし
  13. 全力ガール
  14. <ENCORE>
  15. ミライ
野田愛実 プロフィール

ノダエミ:1993年生まれの現役女子大生シンガーソングライター。幼い頃から歌を歌い、13歳から作曲を始める。2015年1月、ZIP-FM主催『SPOTMUSIC AUDITON』でグランプリを獲得し、9月30日に待望の全国流通盤『ミライ』をリリースする。野田愛実 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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