“歌は人とつながっていくための大切なもの”と語るNIKIIE。デビュー曲「春夏秋冬」には、そんな歌に彼女の強い想いが込められている。
取材:土内 昇

いきなりですが、NIKIIEさんにとって歌とは?

人とつながっていくためのものですね。最初はそういう意識はなかったんですけど、歌い続けていく中で、私が歌っている意味はそういうことなのかなって気付いたというか。曲を作るようになったのも、自分の中に抱いているもやもやとしたものを表現するためで…普通に生活していく中で、私は人とつながっていると感じることができなかったんですね。だから、歌うことによって自分の気持ちを吐き出して、それを伝えて、人とつながっていきたいと思ったんです。私と同じように何かを求めて生きている人…そういう人とつながっていくための大切なものですね。

そして、晴れてデビューが決まったわけですが。

『春夏秋冬』を初めてライヴでやって、それを気に入ってもらってデビューが決まったんですけど、この『春夏秋冬』を作るまですごく悩んでいたんですよ。去年の秋までは音楽活動をずっと続けていくためにも月イチでライヴをやっていたんですけど、それをお休みして曲作りに専念しようと思ったんですね。でも、その間に行った友達のライヴを観て、自分はステージに立つ人間じゃないかもって思ってしまったんです。だから、もう音楽は諦めようかと思って、そのことを役者を目指してる友人に打ち明けたら、その友人も“実は私もダメかもしれない…”って。泣いている彼女を見た時に、その気持ちの中には向上したい想いがあるんだなって思ったんです。上に行きたい気持ちがあるから葛藤しているんだなって。それが自分の姿と重なって『春夏秋冬』を書いたら、ずっと音楽を続けていこうって腹が括れたんです。そしたらデビューも決まったという。

そんな「春夏秋冬」がデビュー曲になったわけですが、この曲は友人に向けたものであり、自分にも向けたものだったと。

友達から相談されるとアドバイスしたりするじゃないですか。自分で言いながら、“果たして自分はそれができているのか?”って思うことないですか? だから、相手に言いながらも自分に言い聞かせているというか。自分でも気付いてなかったぐらい心の奥のほうで思っていた“もっと上に行きたい”という想いに、この曲を書くことによって気付けましたね。

“悩みが深いときこそ見えてくるものがある”と。

私は損な性格なので、結構悩みがちなんですね。だから、“悩みがなければ幸せだな”って思うんですけど、悩みに直面した時にちゃんと自分と向き合えることが本当は幸せなんじゃないかなって思ってて。自分らしく生きるよりも、流されて生きるのってラクじゃないですか。だけど、そうじゃなくて、自分と向き合ったほうが自分らしい答えに辿り着くんじゃないかなって。

では、この曲の歌入れはどんな気持ちで?

何度もライヴで歌ってきた曲なんで、その感じが消えないようにしました。ピアノの演奏もそこを心がけましたね。きれいなものを聴いてもらうよりも、近くに感じてもらいたいっていうか。

このデビューシングルでは、自分が歌ってる理由や、自分の音楽に対するスタンスが提示できたという感じですか?

そうですね。すごく私らしさが強いし、私は嘘を付きたくないんですけど…自分自身にも、これを聴いてくれる人に対しても嘘がないです。何かを求めている人って世の中にいっぱいいると思うので、私もそのうちのひとりとして一緒に頑張っているよって伝えたい…鏡みたいな存在になれればなって思ってるので、そういうシングルになったと思います。
春夏秋冬
    • 春夏秋冬
    • COCA-16428
    • 1260円
NIKIIE プロフィール

ニキー:茨城県出身。4歳でピアノ教室に通い、16歳の夏に作詞作曲を始め音楽活動を開始し、高校卒業後に上京。2010年12月にシングル「春夏秋冬」でデビューすると、同曲はパワープレイ歴代女性アーティスト獲得記録を更新した。そして、翌年7月には1stフルアルバム『*(NOTES)』を発表し、初の全国ツアーも成功させた。オフィシャルHP
公式サイト(アーティスト)

OKMusic編集部

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