L→R ヤノ(Dr&Vo)、ハヤシ(Gu&Vo&Synthe&Prog)、フミ(Ba&Vo&Synthe)

L→R ヤノ(Dr&Vo)、ハヤシ(Gu&Vo&Synthe&Prog)、フミ(Ba&Vo&Synthe)

【POLYSICS】とにかく今は突っ走らせ
てくれ!

8月、夏フェスで3人体制での初ライヴを敢行。全国ワンマンツアーを経て、ついに本格始動した新生POLYSICSがミニアルバム『eee-P!!!』を完成。すでにエンジンはフル回転! 勢いとアイデアがあふれまくる今作について訊く。
取材:フジジュン

まずはツアーの感想を聞かせてください。

ハヤシ
手応えはありました。3人になって初めて観る人は相当緊張していたと思うし、ウチらも不安はあったけど。お客さんはどこも温かかったし、一本一本大事にやっていったことが自信にもつながりましたよね。
フミ
1カ月で変われたなっていう実感があります。3人の間合いみたいなものも日に日に体に染み込んできて、最終日には散漫にならずしっかり集中できた感があったので。たった1カ月でしっかり固まってきたなって。
ヤノ
すごい濃かったですよね。これで3人のPOLYSICSの基礎はできたんじゃないかなって思います。

当然ではありますけど、今ツアーが新生POLYSICSの土台を作るための重要なツアーだという意識はありました?

ハヤシ
そうですね。だから毎日、リハ~本番~その後まで濃かったし、チーム一丸となって新しいPOLYSICSを作っていこうってムードがあったし。打ち上げでエキサイトすることもあって…ま、僕はなかったんですけど。

なかったんだ(笑)。今だから訊きますが、3人での体制は日本武道館終わって準備を始めた感じだったのですか?

ハヤシ
はい。復活ライヴは武道館の時点で決まってて、“じゃあ、どう始めていこうか?”ってことで旧曲のリアレンジと武道館のDVDの編集を同時に進めて。そこから“俺が今やりたいことはこういう世界観なんだ”って伝えたり。
フミ
でも、やっぱり実際演ってみないとってことで、その後のレコーディングでいろいろ見つけた感じがあったよね?
ハヤシ
そうだね。“初ライヴは新曲いっぱいやろう”って俺が言い出して。新曲をやることで自分たちの新しいところも見えてくるかな?と思ってどんどん新曲を作って、一発目のライヴの時にはかなり曲ができていて。『eee-P!!!』の曲はその時に作った曲がほとんどなんですけど。新曲が3人でしか作れない、衝動的な気持ちで作った曲ばかりになったから。新曲作り、レコーディングは大きかったですね。

では、新曲ができておぼろげにかたちが見えてきて、ライヴをやることでハッキリとしたかたちになった感じだった?

ハヤシ
リハーサルもかなり入念にやりましたしね。4人の時はすごく綺麗なバランスで四角形が作れていたと思うから、ひとり減った時にそのバランスをどうしようって悩むこともあったし。改めて“POLYSICSとは何だろう?”って考えた時、やはりハヤシヒロユキが突っ走るべきじゃないかと思ったんです。僕がギュンと引っ張って、突っ走りすぎた時はふたりが引き戻してくれるくらいのバランスがちょうど良いのかなって。そこで“とにかく今は突っ走らせてくれ!”ってふたりにも言って。正三角形ではない、いびつな形が今のPOLYSICSには必要なのかなと。

なるほど。でも、音源を聴いてもライヴを観ても、それぞれの個がより際立ったという印象も強いです。

フミ
フロントマンはハヤシですけど、個人のキャラクターも見えるようになればっていうのは思ってましたね。
ヤノ
POLYSICSって縦横無尽にかたちを変えていくモンスターだなっていうのを改めて思った。その中のひとりとして、自分はどうあるべきかっていうのは思いましたね。
ハヤシ
でもそうだね、かたちを変えながら進化していくってのはアリだね。もっといびつなかたちになるかもしれないけど、それも面白いかも。最初がミニアルバムっていうのも良かったよね。流れも関係なく、やりたいことを詰め込めたし、新しいPOLYSICSが聴いてすぐに伝わるものになったし。

1曲目「How are you?」から、明らかな違いを感じますよね。単純にフミさんがリードヴォーカルなのも新しいし、“速ぇ! 勢いあるな!!”ってところでもビビらされるし。

ハヤシ
ハハハ。単純に「How are you?」が今やりたいことに一番合ってるんです。あの高速シーケンスにバンドが絡むっていう、電子音とバンドの関係性みたいなところが僕らのオリジナリティーみたいなものを主張してると思うし、今出したいサウンドが作れたと思うんですよね。

確かに。アイデアややりたいこともあふれ出てる感じで。

ハヤシ
もっと自由な発想、感覚で曲作りやライヴをしても良いんじゃないかってのは話してて。“自由”っていうのは新生POLYSICSのキーワードになるかもしれない。

POLYSICSの今後というところでは、MCで“3人にしかできない、誰も聴いたことない音楽をやっていきたい”って話してましたが、それが音にもそうですけど、「Rock Wave Don’t Stop」の所信表明的な歌詞にもつながったんですかね。

ハヤシ
この曲はすごい早い段階でできていて、その時の自分のムードは出てると思いますね。「マッハ肝心」も変な歌詞だけど、俺の中ではすごいストレートな表現で。今回は言葉で自分なりの面白さが出せて、それも個性になるのならばと思ったら、歌詞も面白く書けましたね。

「How are you?」のひと言で伝わることもあります。

フミ
やっぱ挨拶から始まらないとね(笑)。
ハヤシ
次のワンマンも“コニチワ! New POLYSICS!!!”だしね(笑)。次回は新生POLYSICSの集大成を観せつつ、新しい始まりになるライヴにしたいと思っていて。今まさに、“改めまして、こんにちは!”みたいな気持ちですね。
『eee-P!!!』2010年12月08日発売Ki/oon Records
    • 初回限定盤(DVD付)
    • KSCL-1678〜9 1890円
    • 通常盤
    • KSCL-1680 1575円
POLYSICS プロフィール

ポリシックス:1997年3月に結成。結成当初から揃いのバイザー、特異なライヴパフォーマンス、爆音ギターとシンセサイザーやボコーダーなど、コンピューターミュージックを融合させた稀有なサウンドで注目を集める。日本武道館単独公演や250本以上の海外ライヴなど、精力的に活動。結成20周年となる17年、10月に新メンバーのナカムラ リョウを迎え4人体制となり、11月にはニューアルバム『That's Fantastic!』をリリースする。POLYSICS オフィシャルHP

OKMusic編集部

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