L→R フミ(Ba&Vo&Synthesizer)、ハヤシ(Gu&Vo&Pro)、カヨ(Synthesizer&Vo&Vocoder)、ヤノ(Dr)

L→R フミ(Ba&Vo&Synthesizer)、ハヤシ(Gu&Vo&Pro)、カヨ(Synthesizer&Vo&Vocoder)、ヤノ(Dr)

POLYSICSの決定盤とも言えるアルバム『Absolute POLYSICS』を完成させ、1月にはベスト盤『BESTOISU!!!!』リリース。そして、3月には自身初となる日本武道館公演を控えたPOLYSICS。勢いに乗る彼らに、ベスト盤完成までの経緯をハヤシ(Gu&Vo&Pro)フミ(Ba&Vo&Syntesizer)に前後編に分けて訊き倒す!!
取材:フジジュン

アルバム『Absolute POLYSICS』をリリースし、全国ツアーを終えたばかりということで、ツアーの感想から聞かせてください。

ハヤシ
まずは新型インフルエンザが流行る中、全員が健康にライヴできたのが何よりでしたね。あとは、全国でMCにご当地ネタや方言を取り入れたのも新鮮でした。今回は燃え尽きるだけのライヴでなく、ショーとしても新たな観せ方をしたいと思っていて。その土地でしか観ることのできないライヴも良かったんじゃないかな。
フミ
いい意味で緩いところと、緊張感のあるところの緩急が付けられてね。
ハヤシ
そう。ショー的要素って意味では、アルバム曲の「Fire Bison」っていう新しい飛び道具もできて。Zepp Tokyoで大量の風船が宙を舞うのを見て、涙が出ましたよ。楽屋ではみんなでシコシコ風船を膨らまして、どうやれば奇麗に飛ぶのか毎日研究して…。

楽屋で風船膨らまして、パン焼いて。ライヴ前の準備として、おかしいでしょう!(笑) で、1月にはベスト盤『BESTOISU!!!!』をリリースしますが、ファンには3月の日本武道館に向けて、この作品を聴いてバッチリ予習してほしいですね。

ハヤシ
そうですね。『BESTOISU!!!!』は今まで応援してくれてたコアなファンも満足できて、初めて聴く人にもバッチリなアイテムになってるんじゃないかと思ってます。

Disc1は5thアルバム『Now is the time!』以降のベスト・オブ・ベスト、そしてDisc2は未発表曲、海外音源のみの収録曲やライヴ音源とレアな内容になっていて、楽しめるアルバムになりましたね。

ハヤシ
Disc2の収録曲は曲が良くなかったわけじゃなくて、その当時リリースしたアルバムの流れ的な話でカットしただけなんです。ここで陽の目を見たのは良かったですね。「I say I Don’t Want」なんて、梅津和時さんにサックスを吹いてもらってるのに、アルバムの色に合わなくてボツになってますから(笑)。Disc2ではそんなレアな曲とか、僕らのコアな部分が伝えられればと。Disc1はまさに今、ライヴでやっている曲、盛り上がる曲を中心に選びました。
フミ
ワンマンやフェスでやる曲をメインに選んだんですけど、前回のベスト盤『POLYSICS OR DIE!!!!』から、またライヴも変わっていますし、“フェスで観て、ちょっと気になるんだけど、どこから聴いたら良いのか?”って人も手に取りやすいアルバムにしたいなと思ったので、この選曲になりました。
ハヤシ
あと、ヤノが入ってからの成長も見えて。“あ、4~5年でこんなに変わるんだ”ってことに自分たちも驚いた。

僕、思ったんですけど、POLYSICSの10年って、人生になぞらえると分かりやすくて。年数に2をかけて、5年目が10歳。いわば人生経験も少ない小5から、20歳になって立派に成人する『Absolute POLYSICS』まで。周りからもさまざまな影響を受けながら、人として大きく成長する“思春期”がこの5年じゃないかと。

ハヤシ
あ~、そんな感じかもしれないですね。自分の人生を振り返っても、小5で日本のロックに目覚めて、ニューウェイヴも聴くようになって。ギターを始めたのもその頃で。小5くらいから中学、高校までは濃厚な日々で、そこで今の自分が出来上がった感さえある。ヤノを入れた時も“バンドをイチから作りたい”って気持ちがあったし。POLYSICSのスタイルとしては、既存のロックのかたちを解体してなんぼだと思っているから、ドラマーも何かの色に染まっていない人がいいなと思って選んだわけで。
フミ
そう。かと言ってこっちの言いなりになるわけでなく、自分の意思もあるってところでヤノはすごく良かったんです。
ハヤシ
あと、個人的には最初に写真を見た時、“あ、DEVOのドラムのアランに似てるな”って思ったのも大きかったけど(笑)。

ダハハハハ! でも、そういう印象は重要ですよ(笑)。

ハヤシ
で、実際ヤノは入ってからも新しい音楽をどんどん吸収していって、バンドのムードも良くなっていって。『Now is the time!』ができた時はすごくうれしかったんです。バンドを今一度見直せたし、本当に1stアルバムができた感覚に近いものがあった。

その後の6thアルバム『KARATE HOUSE』ではそれまでと違って、セッションから楽曲ができたり。バンドに明らかな変化が生まれますね。

ハヤシ
今、思えばですけどね。その頃は日本でもいろんなイベントに呼ばれるようになって、たくさんライヴをやるようになった時期で、POLYSICSのライヴを伝えられている感触もあって。

そこに自分たちの中でもバンドの新しい色がハッキリ見えていたから、セッションから曲が生まれるのは自然な流れだった?

フミ
そうですね。あとは、ハヤシくんの気分ね(笑)。
ハヤシ
あはは、そうですね。“今の4人で曲作ったら、面白いものができるんじゃないか?”と。そしたら実際、すごく面白くって。

それが3年前。そこからも一枚ずつ確実に変化していきますね。

フミ
この頃はお互い要求できて、それがサラッとできる感じで、スタジオの中でもテンポ良くいろんなことにトライできて。
ハヤシ
あと、それまではオーディエンスに向けてでなく、自分たちに向けてしか曲を作っていなかった…“好きな人にだけ届けば良い”と思っていたんですけど、その意識が確実に変わりました。オーディエンスを意識して曲を作り始めたのは海外に行ってからですね。言葉も関係なく伝わるなら、もっとオーディエンスが喜んでくれるものを作りたいなと思って。それを考えるようになったのが大きかったかな。そこで「Baby BIAS」を作って、「I My Me Mine」を作って…。メッセージも関係なく、サビで拳が上がる、ハンドクラップが起こる。単純なことだけど、それをPOLYSICSでやったら面白いことになるんじゃないかって。だから、“もっとCRAZYに、もっとHAPPYにしてやろう!”と思ったのは、海外に行って感じた部分が大きかったですね。(次号に続く)
『BESTOISU!!!!』2010年01月13日発売Ki/oon Records
    • 初回生産限定盤(2CD)
    • KSCL 1536〜7 3500円
    • 通常盤
    • KSCL 1538 3059円
POLYSICS プロフィール

ポリシックス:1997年3月に結成。結成当初から揃いのバイザー、特異なライヴパフォーマンス、爆音ギターとシンセサイザーやボコーダーなど、コンピューターミュージックを融合させた稀有なサウンドで注目を集める。日本武道館単独公演や250本以上の海外ライヴなど、精力的に活動。結成20周年となる17年、10月に新メンバーのナカムラ リョウを迎え4人体制となり、11月にはニューアルバム『That's Fantastic!』をリリースする。POLYSICS オフィシャルHP

OKMusic編集部

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