取材:DK

今の僕らがベストを尽くしたアルバム

5thシングル「だから一歩前へ踏み出して」は、Hi-Fi CAMPらしい力強いポップチューンですね。

SOYA
前作「一粒大の涙はきっと」の続編みたいなつもりで作りました。「一粒大?」は初めて“応援歌”っていうものを意識して作った曲だったんです。この曲を作ったことで、僕らが歌っていくべきこと、Hi-Fi CAMPの芯みたいなものができた気がするんですよ。だから、今回はさらに力強い曲を作りたいなと。

応援歌というテーマを意識したきっかけはあったのですか?

SOYA
昨年、キマグレンと一緒にツアーを回ったんですが、やっぱりそれがすごく大きかったですね。温かく迎えてくれるお客さんたちと実際に触れ合って、この人たちに何かお返しをしなきゃなんないなと。みんなが笑顔になってくれるような曲を作らなきゃいけないって思ったんです。

この2曲は前向きなポップチューンなのに、歌詞ではリアルな現実を書いていますよね。

SOYA
どんなテーマで歌を書いたとしても、最終的にポジティブじゃなきゃダメだと思ってるんです。それに、応援歌って無責任に歌っちゃいけないって思っていて。痛みや悲しみを分かった上で、そこからポジティブに持っていけるような歌を歌いたい。それが僕らの責任だし、僕らが作る音楽だと思ってます。

そんなポジティブな想いが詰まった1st アルバムが完成しましたが、“1st BEST”というタイトル通り、全ての曲が個性を発揮している充実の内容でした。

KIM
シングルが5曲入ってるっていうこともありますが、どの曲も全力フルスイングで作った曲なので、思い切って“ベスト盤”って言ってもいいぐらいの内容になりました。
SOYA
デビューから今まで、1年近くアルバムへ向けて曲を作り続けてたので、このアルバムには100曲近い中から選ばれた13曲が収録されてるんです。

アルバムにはいろんな個性を持った曲が収められていますが、全体的に統一したカラーが感じられますよね。

KIM
それはAIBAの手によるところが大きいです。AIBAが全ての曲のアレンジをしてるんで。僕らは4人とも曲を書くので、それぞれの楽曲に作った人の個性は出ますけど、最終的にはAIBAがそれをHi-Fi CAMPのサウンドにちゃんとまとめ上げてくれるんです。

では、AIBAさんがHi-Fi CAMPのサウンドをプロデュースをする立場で一番大切にしていることは?

AIBA
まず最初にメロディーと歌を大切にしていこうっていうのがありますね。サウンドを担う僕としては、メロディーはもちろんですけど、歌詞が伝わらなきゃダメだと思っているので、歌詞が持ってるストーリーを最大限に生かすアレンジを心がけてます。その上で、Hi-Fi CAMPのサウンドの幅広さを表現するっていうのが僕の役目かなと。でも、一番大変なのはTOSHIROなんです。ほとんど曲が仕上がってる状態で、じゃあスクラッチを入れてくれって言って渡すことが多いんです。毎回上手く隙間を見つけて主張してくれます(笑)。
TOSHIRO
結構大変なんですよ。みんな俺のこと考えて曲作ったりしませんからね(苦笑)。

ところで、今回のアルバムには“出会い”や“旅立ち”などがテーマになっているものが多いですよね。

SOYA
もしかしたら僕らが仙台に住んで、曲を作ってるからかもしれないです。仙台って、東北各地からたくさんの人たちが集まってくる場所でもあるけど、またそこから東京へ旅立つ人もいる。いつも出会いと別れがある街なんです。東京に行く友達を見送る時も、“何かあったらいつでも帰ってこい、俺らはここにいるから”って気持ちでいますからね。だから、そういうテーマが自然と歌の中に出てくるのかなと思います。

デビュー曲の「キズナ」、そして「コトノハ」もそうですね。お互い違う場所にいるけど、心はつながっているっていうテーマが流れてる。そして、まさに「SENDAISTA」は旅立つ友達へ仙台からエールを送るような歌ですよね。

SOYA
仙台をテーマにした曲は1曲絶対入れたかったんですけど、思い入れがある分すごく苦労した…。
TOSHIRO
仙台といえばってことで“牛タン”とか“ずんだ”とか入れた瞬間に、ちょっと違うニュアンス出ちゃうからね(笑)。
SOYA
歌詞に“夏の間に飾る短冊 冬の街並に木はLight Up”ってところがあるんですけど、これは仙台の『七夕祭り』と『光のページェント』のことで。夏と冬の2大イベントを入れたんですよ。
KIM
仙台のことを書いているけど、自分のふるさとを愛してる人たちには、きっと分かってもらえるところがあるんじゃないかな。

アルバムを聴いてもらうと、きっとHi-Fi CAMPの幅広い音楽性と、歌詞の世界観を深く知ってもらえることになりますね。

KIM
そう感じてもらえるとうれしいです。今回は、今やりたいと思ったことは全部やれたと思っているので。全員が今のベストを出しきったという意味でも、“1st BEST”なんです。

アルバムができたら、次はいよいよライヴですね!

AIBA
アルバムと同じく、ベストを尽くしたライヴにしたいと思ってます! でも、ツアータイトルは謙虚なんですよ。
SOYA
サブタイトルが“大変恐縮です…”なんです。
TOSHIRO
いや、本当ならこちらからご挨拶に行かなきゃいけないのに、足を運んでいただいて恐縮ですってね(笑)。
Hi-Fi CAMP プロフィール

07年1月に結成。バンドを解散し、音楽において新しい可能性を求めていたKIM(vo)と、同じ想いを抱いていたAIBA(key)が出会い意気投合。時を同じくして、仙台のクラブでライヴを重ねていたSOYA(vo)、TOSHIRO(DJ)と出会う。「互いにないものを持ち合わせながらも同じ方向を向いていた」という4人は運命に導かれる様に集まり、Hi-Fi CAMPが結成された。

08年6月に1stシングル「キズナ」でメジャー・デビュー。映画『僕の彼女はサイボーグ』の挿入歌に抜擢され、リリース前にも関わらずUSEN総合チャートでベスト10入りを果たし、全国45局のラジオ局でパワー・プレイに選出された。また、TBS『北京オリンピック2008』テーマ・ソングに起用され、同年8月に発売されたSMAPのシングル「この瞬間(とき)、きっと夢じゃない」の作詞・作曲を手がけたことでも話題を呼んだ。

現在も4人は仙台在住。「自分が一番暮らしやすい地だからこそ、表現したい音楽を作ることができる」と仙台の地にこだわり、レコーディングも全て仙台で行なっている。軽快なリズムとハイトーン・ヴォイスを武器にするSOYAと、優しくて繊細なKIMが織りなすコーラス・ワークはライヴ感と強烈な疾走感を持つ。そして存在感のあるサウンドとアレンジを一手に引き受けるAIBA、曲にスパイスを与える技巧派TOSHIROという、今までにないスタイルのアーティストとして躍進し続けている。Hi-Fi CAMPオフィシャルサイト
公式サイト(アーティスト)

OKMusic編集部

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