取材:ジャガー

核心に触れるものを書きたかった

出だしから胸をグッと切なくさせるバラードが完成しましたね。

竹森
2009年一発目というのもあって、また何か違うことにチャレンジしてみたいなっていう気持ちになり、「サヨナラ」も2曲目の「雪降る2番線のホーム」もピアノが前面に出たピアノソングで。恋愛を軸に、今まで僕らが見てきた風景を交えつつ、リアルな恋愛の感情を表現できたらなっていうところから取りかかりました。

今回シンガーソングライターの川村結花さんが制作に参加されているということですが。

竹森
もともと僕らが中学・高校時代に聴いてた曲って、川村さんの曲がすごく多かったんですよ。で、僕らピアノを弾けるヤツもいなかったのもあって川村さんにお願いしたんです。ピアノアレンジを含め、せっかくの機会なんで女心も教わりましたね。お話をさせていただきながら、“女心ってどうなんですかね?”って、アバウトな質問から始まって。“こういうことを伝えたいんだけど、女性はどういう気持ちになるんですかね?”って妄想も入れつつ、歌詞やメロディーを一緒に作ってきたというか。こういった形で楽曲を作ったのも新しい経験だったので、勉強になりましたね。川村さんとカラーボトルのコラボレーションっていう感じ。

竹森さんが思っていた女心と、話をしていく中で見えてきた女心に違いはありました?

竹森
やっぱり違いますね。男は意外とロマンチックで、きれいなことを言いたがるんですけど、女の人ってわりと現実的な気がします。そういう女性の本音が全部出たら…多分、男は立ち直れないぐらい傷付くと思いますよ(笑)。そういう強さを女性は持ってるなと。強さを持っているからこそ、嘘を付いた上辺だけの曲じゃ通用しないので、核心に触れるものを書きたかった。「サヨナラ」の主人公は、彼女を振って夢を追いかけるんですけど…振る側の痛みもあるじゃないですか。返り血を浴びながらも、“それでも僕はサヨナラする”っていう痛みを書いてるんです。ひとつの恋愛を綺麗事で終わらせない切り口だと、こういったピアノソングでもカラーボトルらしくなるかなと思って作っていきました。

ピアノを入れてみた率直な感想は?

竹森
泣けますね、以上です(笑)。泣かせたいわけじゃないですけど、思い出に浸ってほしいなと。自分に浸る機会ってあんまりないじゃないですか、やんなきゃいけないことがたくさんあるし。自分のことを考える時間、純粋に好きな人を思う時間っていうのを持たないとダメだなと僕らも思ったんで、ぜひ浸ってほしいですね。あと、僕が人の恋愛の話を聞くのが大嫌いっていうのもあるので、“これ、私のことだ”って思ってもらえるようにピアノが効果的に響いてるんじゃないですかね。

同じ男性として、他のメンバーの曲を聴いた時の印象はいかがですか?

渡辺
サヨナラすること自体が悲しく切ないんじゃなくて、サヨナラした後にお互いが幸せになっていくことが切ないっていう。表面だけのことじゃなくて、その先にある奥深さを知ることができましたね。
穐元
この曲って、場面場面が想像しやすいんですね。歌詞だけを見ても情景が広がっていくというか、実際に自分に置き換えることもできたし。それだけリアルに描かれているってことですよね。

ちょうど仙台から東京へ活動の拠点を移したことと重なるのではないですか?

穐元
そういう面でも、かなりリンクしていると思います。少なくとも自分はそうですね。
大川
前回のシングル「青い花」っていうのは、人間が内側に秘めている感情を描いていて。今回はそれがあって、愛する人との別れをカラーボトルらしく表現することができたんじゃないかと思います。サウンド的にもすごい新鮮さがあるし。ライヴで早くやってみたい曲でもありますね。
竹森
結構あっさりとした感じに仕上がっているので、ライヴでは濃く歌います(笑)。

2曲目の「雪降る2番線のホーム」では、より場面が限定されていて、映画のワンシーンのようでした。

竹森
この曲も別れをテーマにしてるんだけど、また違う物語があって、このふたりは離れてしまうけど、お互い信じ合っていこうとしているんですよ。“もしかしたら別れちゃうかもしれない、不安だな”っていうふたりの物語なんですね。雪が降ってるホームで彼女を見送る彼氏がいて、ベルが鳴ってから見えなくなるまでの20秒から30秒までの場面を、その時の感情を曲にしました。
大川
この曲もすごく情景が浮かんできましたね。ピアノソングって言ってるぐらいだから、ドラムの音色にも気を使いました。
穐元
この曲の方がね、具体的な言葉も多く出ているからイメージはしやすいかもしれない。その世界観の中で、バンドの武器として竹森の歌声が聴こえたり、バンドサウンドが鳴ったり、ピアノが入ることで一体感も生まれました。
渡辺
ブレないイメージというか。レコーディングから、ライヴで披露する時まで、その時の空気感を保てる曲だなって。今まで以上にメンバーみんながそういう意識を持っていると思うので、聴いてる人にも伝わりやすいと思います。
竹森
ちょうど僕らずっと住み慣れた町を出て、環境が変わるって時に歌詞も大幅に書き直したりしたので、そういう衝動的な別れがもたらすパワーみたいなものを詰め込みました。メロディーとか歌詞は柔らかいんですけど、中に潜んでる秘めたる力は2曲ともに強いんじゃないですかね。
カラーボトル プロフィール

仙台出身の4人組ロック・バンド。メンバーは竹森マサユキ(vo、g)、渡辺アキラ(g)、穐元タイチ(b)、大川“Z”純司(dr)の4人。
ヴォーカルの竹森を中心として、04年にバンド結成。同年、新星堂オーディション『CHANCE!!』04年大会に東北・北海道代表として出場、準グランプリ/ベストボーカリスト賞を獲得。05年には1stミニ・アルバム『感情サミット』をインディーズ・リリース。さらに翌06年には2ndミニ・アルバム『to be or not to be』を発表し、インディーズ・シーンでめきめきと頭角を表していく。
07年、メジャー・デビュー作となる3rdミニ・アルバム『彩色メモリー』を<ドリーミュージック>よりリリース。インディーズ時代の名曲「グッバイ・ボーイ」のライヴ・ヴァージョンを含むこの作品によって、メジャー・シーンにもその存在感をアピールすることになる。
「老若男女幅広く、響く!伝える!届く!『お茶の間ロック』サウンド」が合言葉の彼ら。そのシンプルかつストレートなロック・サウンドは仙台から日本国内へと支持層を拡げている。カラーボトル Website
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