L→R 伊地知 潔(Dr)、喜多建介(Gu&Vo)、後藤正文(Vo&Gu)、山田貴洋(Ba&Vo)

L→R 伊地知 潔(Dr)、喜多建介(Gu&Vo)、後藤正文(Vo&Gu)、山田貴洋(Ba&Vo)

【ASIAN KUNG-FU GENERATION】単純に
楽器弾いて歌いたい。それが楽しいん
だ!って

c/w曲ながら好評を博した“湘南シリーズ”に新録7曲を加えた新作『サーフ ブンガク カマクラ』リリース! しかも、本年2作目のオリジナルフルアルバムだ。アジカンの今を存分に聴け!!
取材:本間夕子

今作の構想は、もしかして「或る街の群青」のc/w曲として「鵠沼サーフ」を作った時からあったのですか?

後藤
いや、最初は別にシリーズにすらなるとは思ってなくて。「或る街~」の頃って僕たちのやり方は完全に作り込みモードだったんですよね。でも、もう少し無邪気なことも一方でやった方がいいって気持ちもあって。それこそ一発録りみたいに、アイデアが温かいうちにサクッと録りきれちゃうようなものをやりたいねって。で、次のカップリング「由比ヶ浜カイト」あたりで、これは全部江ノ島電鉄で括れたらいいなと。江ノ電の駅順通りにやろうっていうのも、その時に決めてました。たぶんトータル10曲くらいで35分以内かなっていうことも。

今作に関しては後藤さんが言い出しっぺだったんですね。

後藤
はい。みんなはちょうど『ワールド ワールド ワールド』の制作に集中してたから、単純に僕がひとりで思い描いて、曲を作ってた感じでしたけどね。
喜多
うん。最初にゴッチからそれを聞いた時は、まだ…そんなのアルバムになるんかいなと思ってた(笑)。
後藤
この状況を見ろよ! …みたいな(笑)。
喜多
でも『ワールド ワールド ワールド』を作り上げて、ツアーに出た頃に、ゴッチが作ったデモとか聴かせてくれたりして、もしかしたらこれ、ホントにアルバムになるなって(笑)。うん、これはゴッチのやる気がちゃんと最後まで形になったアルバムだなと思いますね。実際スケジュール面では、かなり厳しくて。最後はもう、年内に出したいのであれば制作が 1、2日遅れるだけでもダメっていう状況でしたからね。
後藤
でも、僕はなんか“書ける!”って確信があったけどな。

山田さんはどう思ってましたか?

山田
どうしてもツアーが終わってからの作業になるんで、これまでのアルバムと同じやり方をしてたらできないだろうとは思ってました。だからガチンコでやるというよりも、ちょっとリラックスした感じ…むしろ意識的にリラックスしてやった方がいいのかなって思ってましたね。

そう意識してないと作り込みたくなっちゃう?

山田
だから、わりとゴッチの意思に身を委ねてる感じでした。
後藤
単純に、楽器弾いて、歌いたいんだもん!っていう感じの。それが楽しいんじゃん!って。
伊地知
そう、とにかく楽しんで作ろうって。その上で、ゴッチが“いい”と思うものを全面的に押し出した作品になってほしかった。今回はゴッチが想像するビジョンやサウンドを僕たちの方で上手く整理していくっていう作業でしたね。

今までとは少し違うアプローチで曲を形にしていったと。

伊地知
いや、これまでにもこういう作り方の曲はあって。ただ、最近は建ちゃんと山ちゃんが曲を書いてきたり、アレンジとかでも僕が口を出したり、そういうのが多くなってきてたんで。そうやっていくとすごい大変なんですよ、曲を作ることって。喧嘩もするし、すごい時間もかかるしね。でも、逆にこういうふうに作るとリラックスできていい雰囲気で楽しく作れる。

これはコンセプトアルバムでしょうか?

後藤
そうだと思います。

江ノ島電鉄をモチーフに、ひとつ物語性を持たせて?

後藤
埼京線でも良かったかもしれないけどね(笑)。ただ、今回は“海沿いの風景”で歌詞を書きたかったし、サウンド的にもマッチしてたし。でも、深いことは考えてないです。駅順に曲を並べようってぐらいかな。そうやってみて出てくる縛りに挑戦するのが面白かった。そういう作り方もあるんだ、みたいな。

海沿いの風景がテーマになっているからか、パワー感あふれるサウンドでありつつ、イメージとしては“夏の終わり”で。

後藤
出す時期間違えたかな(笑)。僕らもできれば明日出したいぐらい。まさにこれがホントのディレイだよね、僕たちの出したい時と実際届くタイミングが微妙にズレるっていう。完成したのがちょうど夏の終わりだったから。なのでまあ、これはみんなになるべく長く聴いてもらって。
喜多
2009年の夏に向けてね。
後藤
そこで初めて封を開けてもらってもいいくらい(笑)。
山田
来年になったら『サーフ ブンガク カマクラ デラックス・エディション』が出たりして(笑)。
後藤
ボーナストラックとDVD付き? 嫌だね~(笑)。

ははは、絶対やらないでしょうに。でもこれ、秋が深まってから聴くのがむしろいいのかも。夏を思い出しながら…。

山田
うん、そうやって味わってもらえたらうれしい。季節の曲を、そうじゃない季節の時に聴くのっていいですよね。
『サーフ ブンガク カマクラ』
    • 『サーフ ブンガク カマクラ』
    • KSCL-1310
    • 2008.11.05
    • 3059円
ASIAN KUNG-FU GENERATION プロフィール

アジアン・カンフー・ジェネレーション:1996年、大学のサークルにて結成。02年にUNDER FLOWER RECORDSより発表したミニアルバム『崩壊アンプリファー』で注目を集める。そして、03年に同作をキューンレコードから異例の再リリース。その後も音源のリリース、ツアー、主催イベント『NANO-MUGEN FES.』と精力的に活動を展開。エモーショナルでポップ、詩情的かつメロディックなギターサウンドで多くのロックファンから高い支持を受けている。ASIAN KUNG-FU GENERATION オフィシャルHP

OKMusic編集部

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