撮影:(C)TOHRU ASOU/text:石田博嗣

2005年夏に行なわれた日比谷野外音楽堂のライヴ以降、各メンバーがそれぞれ個々の活動を行なっていたZIGGY。その間、ずっと開店休業状態にあったわけが、サポートミュージシャンに元The Street Slidersの市川“JAMES”洋二(Ba)とTHE EASY WALKER-Sの五十嵐“Jimmy”正彦(Gu)を迎え、ついに活動を再開させた。 ボブ・ディランの「LIKE A ROLLING STONE」がSEで流れる中、大歓声に迎えられてメンバーが登場し、松尾宗仁が奏でるルーズなギターの音色をイントロダクションにして「STRIP DOWN」がプレイされる。初っぱなからローリング・ストーンズの流れを汲んだダイナミックでワイルドなロックミュージックが叩き付けられ、そのままロック特有の毒をぶちまけるような「DEADEND KIDS」へと続く。抜群の安定感を誇るJAMESのベースと宮脇“JOE”知史の力強くタイトなドラムがストーンズ・ライクなグルーヴを生み、松尾とJim-myのギターがキース・リチャーズとロン・ウッドばりのコンビネーションを魅せ、その上で森重樹一が深みのある艶っぽい歌声を聴かせる。メンバーのルーツが前面に押し出された幕開けに、これが活動再開後のサウンドなのかもしれない…と思っていると、派手なロックサウンドとキャッチーなメロディーといったZIGGYの王道的ナンバーでもある「La Vie en Rose」がプレイされた。その後も、松尾節全開の渋いロックンロールや森重のヴォーカリゼーションが映えるメロディアスなナンバー、ZIGGYらしいハードポップチューンが繰り出され、さらに待望の新曲も披露! メンバーのルーツが色濃く出たサウンドは、そんな新曲にもつながっていて、やはり現在のZIGGYのテンションはそこにあるようだ。 森重が“みんなが知ってる曲をやります”と言い放つと、切ないメロディーとスケール感のあるサウンドが見事にマッチした「翳りゆく夏に」がプレイされ、そこから一気にクライマックスへと突入する。ZIGGYを語るに欠かせない「GLORIA」で客席のボルテージが爆発的に上昇し、本編ラスト「I'M GETTIN' BLUE」では会場の壁が震えるぐらいの大合唱が起こる。この上なく場内がひとつとなり、大団円を迎えたのだった。2007年夏、ZIGGYが完全復活を果たした瞬間である。尚、この日の模様を収めたライヴDVDが10月に、約3年ぶりのオリジナルアルバムと同時リリースされる。
ZIGGY プロフィール

森重(vo)のスティーヴン・タイラーのようなルックスとステージング。当時パーティー・ロックの俗称で括られたアメリカのバンドを彷彿させる松尾(g)の濃いメイクと派手な衣装。戸城(b)に至ってはハノイ・ロックスのアンディ・マッコイにソックリという、"好きなもの全部集めた"みたいな容貌で87年にデビューしたZIGGY。
ケバケバしくグラマラスなルックスが、まだそういうものに馴染みの薄かった日本の音楽シーンで浮きまくっており、デビュー当初はR&Rの味でもある"いー加減さ"を体現するような粗い演奏でもあったので、その成功を予感する人は少なかったが。決して洋楽かぶれなだけではない——日本人として順当に歌謡曲も通過した、キャッチーで印象的なメロや、華やかで見応えのある独自のステージを武器に着実に知名度をUPし続け、シングル「GLORIA」(89年)のヒットで大ブレイク。異端児のような存在の彼らがお茶の間にまで進出していく様は痛快だった。
その後、外タレ並みに出たり入ったりのメンバー・チェンジを繰り返し、森重/松尾のオリジナル・メンバーを中心にSNAKE HIP SHAKESと改名してのバンド活動を展開。そして、02年4月からは再びZIGGY名義に戻り、そのワン・アンド・オンリーなR&Rを追求し続けている。ZIGGY Official Website

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