【椿屋四重奏】椿屋四重奏 ZEPP TO
KYO 2008年7月4日

撮影:河本悠貴/取材:ジャガー

本誌インタビューにて中田裕二(Vo&Gu)は“自分たちにしか作れないロックアルバムがやっと作れた”、さらには“名盤”だとニューアルバム『TOKYO CITY RHAPSODY』について語ってくれた。その言葉通り、クオリティの高い作品に仕上がっているのはもちろん、何度聴いても新鮮で聴き飽きることがない。今宵、会場を埋め尽くす観客が、それを証明している。 始まりの時を待つ会場に届けられた「OUT OF THE WORLD」。1曲目から、その美しいメロディーに心奪われた。彼らの奏でるサウンドは物悲しくあり、どこか近寄り難い。しかし、不思議と近づきたくなる魅力を秘めている。それが孤高であるほどに、一曲一曲が愛おしくなり、そうやって彼らが紡ぐ世界の深みにどっぷりと浸かっていくのだ。また、この会場の独特の雰囲気も合わさってか、東京をテーマにした今作の世界観が最大限に表現されたように思う。しかし、後半に差し掛かると激しさを増したナンバーが、観客を熱狂の渦へと飲み込んでいった。 Wアンコールでは配信リリースが決定した「アンブレラ」を披露。混沌とした現代社会を表現しながら、その中で生き抜く力強さを感じさせた。そして、今ツアーを追憶して制作したという新曲を最後にしっとりと歌い上げ、ライヴは優しく幕を閉じる。 MCで“あまり追い風が吹いてる感じがしなくて…むしろ、向かい風がビュンビュン吹いて。でも、ツアーを回ってやっぱりこのバンドがいいと思った、間違いじゃなかった”と語った中田。結成8年を迎え、ひとつの答えを見つけたようだ。信念を曲げない強さを手にした、椿屋四重奏。さらに磨きのかかったグッドミュージックを提唱してくれることだろう。
椿屋四重奏 プロフィール

00年に仙台で結成された唯一無二のロック・バンド。現在のメンバーは中田裕二(vo&g)、永田貴樹(b)、小寺良太(dr)の3人。“和”を意識した楽曲、ライヴを“演舞”と呼ぶなど、艶ロックと称される強烈な個性で日本のロック・シーンに新たな風を吹き込んでいる。主に作詞・作曲を担当している中田は、安全地帯やTHE YELLOW MONKEY、CHAGE&ASKAなどに多大な影響を受けている。
02年に、幾度のメンバー・チェンジを経て、中田、永田、小寺の3人編成となり、03年8月に<DAIZAWA RECORDS>より1stミニ・アルバム『椿屋四重奏』でデビュー。アルバム全体にみなぎる初期衝動と鋭角的なサウンド、そして艶やかに非日常を歌う世界観が巷で話題を集め、その名を一躍全国に轟かす。

04年4月、1stフル・アルバム『深紅なる肖像』を発売。他の追随を許さぬハードでドラマティックな激情サウンドを確立。各地でワンマン・ライヴを成功させ、インディーズながら『ROCK IN JAPAN FES』はじめ全国の夏フェスやイベントに出演。05年6月に1stシングル「紫陽花/螺旋階段」をリリース後、全国各地でパワー・プレイを獲得、テレビ朝日系『ミュージックステーション』などの地上波テレビ出演により大反響を得る。
九段会館でのワンマン・ライヴの際に、サポート・ギタリストとして安高拓郎を新たに迎え入れる。05年9月に第一期・椿屋四重奏を総括した2ndフル・アルバム『薔薇とダイヤモンド』をリリース。その後、06年3月にSHIBUYA-AXで行われた『熱視線IV 〜ENDLESS GAME〜』公演にて、サポート・メンバーとして参加していた安高のメンバー正式加入を発表、晴れて真の「椿屋“四重奏”」となった。4人編成としての新たなスタートを切った椿屋四重奏を世に知らしめるべく放たれた2ndシングル「幻惑」では超攻撃型ロック・ナンバーを披露。同年の大晦日には、バンド史上初となるカウントダウン・ライヴ『ナカノ・サンライズ』を開催。

約3年間のインディーズ活動を経て、07年5月にシングル「LOVER」で<ワーナーミュージック・ジャパン>よりメジャー・デビュー。同年8月には、ダイナミックなバンド・サウンドと文学的に綴られた歌詞によって表現された「恋わずらい」を発表。08年3月には既発シングルを含むメジャー1stアルバム『TOKYO CITY RHAPSODY』をリリース。更に進化した椿屋サウンドとポピュラリティーが見事に結実した傑作が誕生した。このアルバムを引っさげて各地でライヴを開催、企画ワンマン・ライヴ『熱視線』も定期的に行い、シングルの発売が待ち望まれていたが、約1年半年ぶりとなる音源は、09年8月にメジャー2ndアルバム『CARNIVAL』としてリリースされた。

そして、全国31ヶ所32公演『TOUR '09 CARNIVAL』の振替公演が終了直後の10年3月1日、音楽的な方向性の違いにより安高拓郎が脱退。当初のメンバーである3人編成に戻ったものの、安高が所属した4年間を糧として精力的な活動を展開。5月には、東海テレビ・フジテレビ系昼ドラマ『娼婦と淑女』の主題歌に抜擢されたシングル「いばらの道」を発売し、今までのファンに加えて、多くの主婦層のファンも獲得した。同年8月にはメジャー3rdアルバム『孤独のカンパネラを鳴らせ』をリリースし、年末には地元・仙台で約4年ぶりとなるカウントダウン・ライヴ『SENDAI SUNRISE』を開催。作品を発表する度に進化を遂げ、バンド結成10周年を最高の形で締め括った彼らだったが、11年1月11日、永田貴樹(b)の脱退を受け、苦渋の決断とも言える解散を発表した。今後、永田貴樹(b)は音楽活動を辞め新たな道に進むことになり、中田裕二(vo&g)と小寺良太(dr)は、別の形で音楽活動を継続していく。椿屋四重奏Official Website
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椿屋四重奏オフィシャルサイト
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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