【GOING UNDER GROUND】GOING UNDER
GROUND 日比谷野外大音楽堂 2009年
4月18日

撮影:YOSHI TOKUNOSHIMA/取材:石田博嗣

 ライヴとは? 改めて、そういうことを考えてしまった。エンターテインメントとして完璧なショーを観せるのは当然だろう。しかし、ロックバンドなら、それ以上に“今の自分を表現”することが大事だと思う。そういう意味では、ロックバンドらしい、実にGOING UNDER GROUNDらしいライヴだったと言える。 昨年11月にスタートしたツアーのファイナル公演であり、毎回雨に見舞われていた野音で初めての晴天! 最新アルバム『LUCKY STAR』の楽曲を中心に胸に染みるメロディーとさわやかで痛快なサウンドで会場をひとつにし、アッパーチューンになるとキーボードの伊藤洋一がステージ前にまで出てきてオーディエンスを煽り、さらに客席のテンションを引き上げていく。…これは、彼らのライヴではお馴染みの光景だ。しかし、それがもう観られなくなる。今日を最後に伊藤が脱退するのだ。つまり、“5人での最後のステージ”なのである。だからか、そんな伊藤の方を何度も向きながらプレイしていた松本素生の姿が印象的だったし、涙を拭きながら声を詰まらせて歌い、最後には泣き崩れたのも彼らしく思えた。それは松本だけではない。各パートが歌うように音を重ねるインストナンバー「Twinkle」、“物語の終わり~”というフレーズがリアルに響いたオーラスの「521」…5人全員が1曲1曲、1音1音を噛みしめるように演奏していることがひしひしと伝わってきた。完璧なショーを作り上げて、湿っぽさなど感じさせないのもロックだが、 涙を堂々と見せるのもロックだろう。もちろん、このライヴは悲しい涙では終わらない。最後に“今までのゴーイングは、今日、ここでいなくなればいいと思ってる”と語った松本の言葉が、終演と同時に4人での新しいGOING UNDER GROUNDが始まることを意味していた。
GOING UNDER GROUND プロフィール

ゴーイング・アンダー・グラウンド:中学1年生の時にTHE BLUE HEARTSに憧れ、幼馴染み同士で母体となるバンドを結成。1998年にミニアルバム『Cello』でインディーズデビューし、2001年にはシングル「グラフティー」でメジャー進出。09年に伊藤洋一(Key)が、15年に河野丈洋(Dr)が脱退したものの、3人でバンド活動を再始動させ、16年8月にアルバム『Out Of Blue』を発表した。GOING UNDER GROUND オフィシャルHP

OKMusic編集部

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