取材:土内 昇

 AIの最新アルバム『VIVA A.I.』には、“チャレンジ”を2009年のテーマに掲げていることもあり、新しいことに挑戦している彼女の姿があった。そのニューアルバムを引っ提げたツアーが、このNHKホールを皮切りにスタートしたわけだが、ライヴに於いても彼女のトライは満載だ。特に注目したいのは、彼女を支えるバックの面々である。4ピースのバンドにキーボード、ターンテーブル、3声のコーラス、さらにサックス、トランペット、トロンボーンの管楽器隊とパーカッションを初めて加えたという大所帯での編成は、本ツアーの見どころのひとつだろう。音源では無機質なトラックだったものが、ダイナミックかつ繊細な生のサウンドでもって再現されたことは言うまでもない。そして、そんな生バンドをバックに圧倒的な歌唱力でパワフルに、ハートフルに歌を届けるAI。昨年末から今年の頭まで全国のクラブを回っていたこともあってか、ホールという空間でありながらも客席の間に距離を感じさせず、彼女の歌声に会場がひとつとなり、そこにはアットホームな空気も生まれていた。また、ツアー初日ということで、スペシャルゲストとしてCORN HEADが登場すると、ニューアルバムの中で彼をフィーチャリングしているレゲエナンバー「Like a bird」などを熱く歌い上げるふたりのボルテージに応えるように、客席では一斉にタオルが振り回され、コール&レスポンスが行なわれた。 圧巻のパフォーマンスで素晴らしいスタートを切った本ツアー。チャレンジを繰り返しながら自分の可能性を広げている彼女の姿が、この日のライヴでも印象的だった。約5ケ月後の7月20日のJCBホールでのファイナル公演では、さらに生バンドと同化した歌声に触れられるに違いない。

セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。
AI プロフィール

00年にデビューを果たしたバイリンガルのソウル・シンガー、AI。彼女は何事に臆することもなく、ドッシリと腰をすえた、芯の通ったソウルフルな歌声を聴かせる“美しき才媛”である。さらに、ミッシー・エリオットにも通じるような粘着質の強いテクニカルなラップまでも披露するのだから、“比類なき才能の持ち主”とも言えるだろう。
AIはそのサウンド面において、R&B特有の美しいメロディにJポップのテイストを巧妙に盛り込ませ、ブラック・ミュージック・リスナー以外へのアピールも図っている。多様なヴァラエティを持つトラック群を余裕タップリに乗りこなせるのも、彼女の歌唱スキルの高さゆえだろう。もはや、彼女からはヴェテランの風格すら漂っているようにさえ思える。その詩才(リリカル・センス)もなかなかのものだ。
作品としても順風満帆にリリースを重ねているAI。リリースするごとに、その声はより厚みが増し、艶が増し、オーラが増し、それに呼応するかのように、セールスやファンが彼女に向ける熱意の値もどんどんと増してきている。AIはいったいどれだけ大きくなろうとしているのだろう? そのポテンシャルはあまりに深く、計り知れない。AI オフィシャルHP(アーティスト)
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