撮影:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)/取材:ジャガー

国内外を問わず、”侍ジャズ5人衆”として人気を博するPE’Zとオルタナティブ・フォークの新星suzumokuによって動き始めたpe’zmoku。自身のツアーに加え、野外フェスに参戦するなど勢力的なライヴ活動を展開しつつ、その合間を縫って計5枚の作品を世に出した。そんな目まぐるしい日々を送ってきた彼らだが、今日のライヴを持って活動を休止する。約2年という短い期間中には、本当にたくさんの出来事が起こった。その中には、suzumoku(Vo&Gu)の失踪事件も含まれるのだが、失踪当初から今日のライヴまで日々についてを隠したことがない。音楽に対して人一倍誠実に向き合ってきたバンドだからこそ、これまで自分たちを支えてくれた人たちに真実をありのままに伝えてきた。演奏前に放映されたpe’zmokuヒストリー映像でもそのことに触れたのだが、今では笑い話に変えてしまうほど。そんな懐の深いバンドなのだ。

 第一声、”君に会いたくて”とsuzumokuのおおらかな歌声に気持ちが緩む「アノ風ニノッテ」。エビスビールのCMでお馴染みの「第三の男」では、6人が無邪気にはしゃぐ姿がとても印象的だった。また、今回のライヴは今までと違い、会場の雰囲気を楽しむという点よりも、一曲一曲の楽曲の良さを噛み締めるような内容だったように思う。これまで手塩にかけて育ててきた我が子の発表会とでも言おうか。曲に対しての想いであったり、作ったまでの経緯など、事細かにMCで話しをするのも珍しい。聴き手側もノリに身を任せるだけでなく、彼らが発信するものをひとつも取りこぼさぬように受け止める。これまでとは違った雰囲気ではあるものの、pe’zmokuサウンドから得られる幸福感は何ら変わりなく、それどころかより輝きを増していた。'まだまだみんなでトガッていこうぜ!'とNirehara Masahiro(Wood Bass)の叫びから始まった「それでもそれでもそれでも」からは、アグレッシブなステージングを観せ付け会場を大いに賑わすのだった。

 ライヴ終了後、Ohyama ”B.M.W” Wataru(Trumpet)の軽いノリで発せられた”まったねー”。どれだけの年月が経とうと、こんなふうに集まれば同じように、それ以上に楽しいことができる。そんな確信がOhyamaにあったかどうかは分からないが、それでもその言葉を気長に待つことにしようと思う。

OKMusic編集部

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