日本のロックバンド10選 最近話題の
邦ロックを詳しく紹介します

今回は2010年以降に結成された日本のロックバンドを中心に記事を書いてみました!
最近の邦楽事情を知りたい方、今度流行る音楽を知りたい方はぜひご覧ください。

otori

otoriは2012年に活動を開始した4ピースロックバンド。
2012年結成のotoriは日本での知名度はまだまだですが、既に海外でもライブを行っており、ライブでも外国人ファンの姿を見かける日本のインディーズバンドです。
彼らのルーツはノーウェーブやポストパンクにあるものの、その音楽性はリズムやテンポが軽快なせいかポップさが感じられ、まさに踊れるロックと言った雰囲気です。まだアルバムは「I WANNA BE YOUR NOISE [ otori ]」の1枚しかリリースされていないものの、新曲も増えてきたので次のアルバムが期待されます。
力強いノイズのようなギターの音と、それに対立するかのようなボーカルが特徴で、感傷を排除したメロディと歌詞が印象に残ります。パンクと聞くと真っ先に男性のバンドを思い浮かべるかもしれませんが、ボーカルは女性。歌詞も彼女が書いていますが、クールな見た目そのままの冷たく強い歌詞。彼女はとにかくカッコいいです。自分の中にあるジレンマや、漠然とした不安、世間や時代、それらに絡め取られたくないと抵抗するような叫びなのに、不思議と泥臭さを感じさせないのは、硬質な言葉が飛び交う歌詞とリズミカルで尖った演奏が融合しているからでしょう。
MC少な目のストイックなライブパフォーマンスは、それを観る者の背筋をも伸ばします。それでいて踊れる、という音楽の楽しさも忘れていない、パンクなのに品がある都会的なバンドです。

宇宙コンビニ

宇宙コンビニ」は2012年から2015年にかけて活動していたバンドです。ジャンルはプログレッシブポップバンド、卓越した技術ながら活動当時のメンバーの年齢は20、21歳。現在はフロントマンがJYOCYOというソロプロジェクトを立ち上げています。
わずか4年の活動期間にもかかわらず、このバンドは多くの人を引き付けました。そして、その人気は国内にとどまることなく海外へと広がっていきました。過去には海外でもライブを成功しています。彼らの楽曲の独特な雰囲気がそれを実現させたのでしょう。
宇宙コンビニの中でも特におすすめしたいアルバムが「月の反射でみてた [ 宇宙コンビニ ]」。プログレッシブポップを自身のジャンルと掲げているように、このバンドのアルバムはすべての曲につながりがあるように作成されています。静かな曲ではないのですが、とても穏やかな気持ちにさせてくれます。ボーカルの方のとてもやさしい歌声で、とても心地の良い歌詞を耳に届けてくれます。それは今まで味わったことのないものでした。
彼らの楽曲からは音楽に彼らなりのこだわりがあることがひしひしと伝わってきます。すべての曲に飽きがないです。すべての曲がヒット曲といっていいくらい、ほかのバンドにおけるカップリング曲のようなものがありません。このバンドを初めて聞いたときにとても感動したのを覚えています。自然と涙が出てくるような曲がいくつもあります。しかし、先ほども話したように、曲調は感動せるようなものではなく、曲と声で真実を伝えてくれているようでした。

WANIMA

ワニマは2010年に結成された3ピースパンクロックバンドです。
2015年にリリースされた1stフルアルバム「Are You Coming? [ WANIMA ]」は、音の粗さとスカッとした明るさから1990年代のパンク直系の影響を感じさせます。激しく上下するメロディーラインとそこに乗る言葉の語感の良さ、テンポよく配置されるコーラスにソングライティングのセンスがあり、今ぜひ聴いてもらいたいバンドです。また、聴くだけでオーディエンスのテンションをぐいぐいと上げていくパンク・ラウド系バンド特有の上手さやパワーもあることが一聴するだけでわかりますが、その陰からは下積み、ステージングのキャリアを地道に積み重ねたことを伺うことができます。
1990年代後半から日本でメロコアブームが起きましたが、彼らの音楽的ルーツはそのミュージックシーンを象徴するミュージシャンであるHi-STANDARDをイメージさせます。Hi-STANDARDの売りである切れ味の鋭い演奏はもちろんですが、メロコアの速いビートやレイドバックにしたレゲエのリズム、そして日本語の歌詞を乗せて歌い上げるところにはWANIMA独自のオリジナリティーがありリスナーには印象的です。
Hi-STANDARDもそうですが、パンクのライブはいかに暴れていくかという意味合いが強いため海外のライブ公演のようにオールスタンディングでモッシュされてノックアウトされそうな予感はありますが、一度は少し勇気を出してライブハウスに行ってみてほしいです。それにしてもヴォーカルの歌声や快調な歌唱が、かりゆし58のヴォーカルをイメージさせます。

WOMCADOLE

ウォンカドーレは2011年に結成された関西を中心に活動しているロックバンドです。
最近じわじわと知名度が上がっている滋賀4人組バンド、WOMCADOLE
今年のROCK IN JAPANにも出場を果たした彼らは、間違いなくこれからもっともっと人気の出るバンドです。そんな彼らをインディーズバンドの登竜門、閃光ライオット2013から注目している方もいるでしょう。
今流行りの声の高いバンドとは違い、太く力強い声でその迫力に鳥肌が立ち、叫ぶような声に圧倒されてしまいます。
その熱量からはなぜそんなに力強く熱いバンドなのだろう、と考えてしまうほどです。筆者が思うに、彼やメンバーの音楽に対する真面目さや情熱や野望やらがそうさせているのだと思います。
ライブ映像を観ればすぐにわかりますが、彼らは熱すぎるライブを数多くこなしています。
作る曲は正統派ロックですが、ライブはそれ以上の魅力を感じることができます。己の感情そのものを恥ずかしげもなくさらけ出し、バチバチにメンバー同士が喧嘩しあうような激しいライブを繰り広げている、途中で倒れてしまわないか心配になるほどに、です。
平均22歳という若々しいバンドなのに最早インディーズ屈指のライブバンドと言えてしまう彼らをもっと多くの人に知ってほしいと願うばかりです。
2017年9月6日には1stシングルをリリースする彼等ですが、今回是非おすすめしたいのは初の全国流通盤となった「ワタシノハナシ [ WOMCADOLE ]」。全曲見事に泥臭く青臭い若くて苦い正統派ロック!
この若さ故の勢いに、ロック好きになり始めた初期衝動がふっと蘇ってくるはずです。
デモアルバムも2作品あるのですが、今は手に入れるのは難しく(フリマアプリで見かけることもありますが、公式ではもう廃盤)手に入れられない状況です。本当はそちらを勧めたいです。
最近のインディーズバンドは洗練されていて逆に飽きてきた、という方は彼等の曲を聴いてみてはいかがでしょうか。

SHISHAMO

シシャモは2010年に活動を開始した3ピースガールズロックバンド。
SHISHAMOは同じ高校の同級生で3人で結成され、デビュー後にメンバーチェンジを経て3ピースバンドとして活動しています。
彼女たちの音楽の特長はボーカル宮崎朝子の耳に残るキャッチ―なメロディーと心地良い歌声でしょう。人気は一気に集まり、インディーズアーティストながら武道館公演を成功させました。
今回おすすめしたいアルバムは「卒業制作 [ SHISHAMO ]」。高校時代に出場したアマチュアの音楽大会で成績を残し、デビューへとつながった彼女たちの当時の楽曲が音源が収録されているアルバムがこの「卒業制作」です。
デビューアルバムとなる「SHISHAMO」よりも前に自主制作盤として製作され、その後あらためて発売されたアルバムで、完成度の高いデビューアルバムとは対照的に「卒業制作」では楽曲の未完成さや青さが高校生らしく、そのぶん未来への希望に満ちた印象を与えてくれます。
1曲目の”宿題が終わらない”から最終曲である”第3ボタン”まで、高校時代にしか作れないメロディーや歌詞で製作されている印象が強く、まさしく高校時代の集大成のような作品です。しかし、高校生時代に作ったからと言って1曲ごとの完成度やアルバムの完成度が決して低いわけではなく、高校時代にこれだけの曲を作れるということには単純に驚いてしまいます。
複数のアルバムを発売し、着実に人気を獲得しつつあるSHISHAMOですが、彼女たちの原点ともいえるアルバム「卒業制作」はアルバムを通して青春時代を感じさせてくれる原石のような作品です。

トリプルファイヤー

トリプルファイヤーは2006年に活動を開始した4ピースロックバンド。東京を中心に活動を続けています。
次に紹介するトリプルファイヤーというバンドは、今年初のフジロックフェスティバルの出演を果たしたトリプルファイヤー。卓越した演奏と奇妙なリズムがとにかくかっこいいにも関わらず、奇抜で情けない歌詞とそれをさらにダメ押しするかのような、へなへなしたボーカルの歌い方が特徴のロックバンドです。
彼らのライブは、一度観たら忘れられないほどショッキングです。何か派手で危険なことをするわけではないのですが、独り言のような不安になるMCと、突然何かが憑依したかのような歌い方は、観ていてハラハラすると同時に笑いに溢れています。そして、歌詞を覚えていないのか私たちを楽しませる演出なのか、同じ曲でも毎回歌詞が微妙に違い、何度観ても笑わせられます。それもそのはず、バンド活動がメインであるはずのボーカルは、数年前から大喜利や”あるあるネタ”などのお笑い方面での活動で才能を発揮しています。
そんな、経歴もライブパフォーマンスも異色な彼らですが、3枚目のアルバム「エピタフ [ トリプルファイヤー ]」は異色中の異色。メロディーに主旋律がないのは彼らの音楽の特徴ですが、そのポエトリーリーディングのような歌い方で、日常の不条理な出来事をことさら情けない”ありがち”な言葉を用いて叫んでいるのです。タイトルだけでもその面白さは一見の価値ありで、くだらなさで笑ってしまうものの、繰り返し聴くうちに、これらは形而上の物事について比喩しているのではないか、と深読みする面白さもあります。笑いと哲学と文学とロックが融合した、現代の東京のロックバンドです。

Hump Back

ハンプバックは2009年に高校の軽音部の部員によって結成された3ピースガールズバンドです。
彼女たちのオススメの作品はミニアルバム「夜になったら [ Hump Back ]」。
オススメしたい楽曲はたくさんありますが、まずボーカルの歌声をたくさんの人に聴いて貰いたいです。初めて曲を聴いたときは、ボーカルの突き抜けるような高く響くカッコイイ歌声に衝撃を受けました。あまりにカッコイイ声なので聞き直すと、楽曲もハイクオリティでカッコ良い仕上がりである事に気付きました。その位、ボーカルの声は唯一無二の輝きがあります。どんなシチュエーションで聴いても、真っ直ぐに突き抜けるあの歌声を聴くと気分がスッキリと爽快な気分になります。
その他、Hump Backにしか創り出せない独特のメロディーが魅力です。気だるい感じで始まりますが、サビに近付くにつれて爽快な歌声とサウンドに引き込まれてしまう曲や、ボーカルの高音の良さを最大限に引き出した曲など、誰も真似のしようがない「女歌」を創り出しています。曲冒頭は脱力して始まるのに、だんだんとメンバー全員が頭を振り回して演奏したり、脱力と全力の組み合わせたパフォーマンスがより楽曲をハイセンスなものにしています。
独特のファッションとルックスでいて、音と言葉のセンスを振りかざすクールなバンドなので、一度聴くときっとハマってしまう中毒性を孕んだ注目のガールズバンドです。

Emily likes tennis

エミリーライクステニスは2008年に結成されたプログレッシブロックバンドです。
Emilly likes tennisはまだあまり知られているバンドではないかもしれませんが、最近は深夜番組でも活躍するアイドルとも対バンするなど、じわじわと人気と知名度を上げているバンドです。彼らのジャンルはプログレッシブロックという、ロックの中でもなかなか知る機会のないジャンルですが、その型破りなライブがとにかく面白いバンドです。
プログレの特徴である曲中の展開数も多く、演奏もかっこいいのですが、彼ら自身、ライブや音楽性の比重は“面白さ”に置いているといえます。最新のアルバムも「全業オープン [ Emily likes tennis ]」というタイトル、CDジャケットのデザインからも一筋縄ではいかない雰囲気が全面に出ています。そのジャケット等のアートワークを担当するボーカルは、段ボールをかぶってステージに登場することが多く、ゾウ、鳥、キリン、サメ、と曲に登場する動物たちを自作しており全身で笑いを提供しています。
のみならず、その音楽も、ハードコア調らしいものからパンク的なもの、歌謡曲、ラップと面白そうなものは貪欲に取り入れています。MCはもはや曲の一部で、毎回ストーリー性のある内容をマイナーチェンジしながら完成度の高い笑劇をみせてくれます。歌詞も可笑しいのですが、パフォーマンスも面白く、ボーカルのみならず演奏するメンバーも笑いに対して協力的です。
それでも単なるコミックバンドだと片づけられないのは、演奏の上手さと曲のかっこよさ故でしょう。そして、徹底してB級を追及する姿は、もはやサイコパスなのではないかと思うほど。気迫と笑いに満ちたプログレをぜひ体験してもらいたいバンドです。

嘘とカメレオン

嘘とカメレオン、通称嘘カメは2014年に結成されたロックバンド。東京・下北沢を中心に活動しています。
曲の雰囲気に合わせて歌い方を自由自在に変えられるチャムがボーカルの「嘘とカメレオン」が最初のおすすめ。1枚目のアルバム「嘘とカメレオン/予想は嘘よ(CD)」に収録されている”されど奇術師は賽を振る”では、ニコニコ動画などで流行っているヴォーカロイドのような淡々とした歌い方でしたが、2ndMVの”N氏について”では激しい発声を披露しています。
今日のバンドでは作曲しているメンバーが同じなためか、どれも似たような曲に聴こえると言われているバンドが多い印象ですが、嘘とカメレオンはその部類には入りません。すべての曲に違った魅力があります。もちろん、セールスポイントはボーカルだけではありません。全体を通して素晴らしい曲ばかりですが、イントロから「嘘カメワールド」に引き込んでくる曲ばかりです。そしてAメロへのつなぎ方が絶妙です。楽曲ごとに雰囲気が異なるのに、全ての曲になぜか嘘とカメレオン要素が盛り込まれていることが彼らの魅力でしょう。
楽器隊の個々の演奏技術も高く、とてもじゃありませんがインディーズバンドとは思えません。難しいベースラインを暴れながら弾いています。ライブパフォーマンスも凄まじいもので、リードギタリストとベーシストが常に荒ぶっています。メンバーいわくライブではみんなが「俺が主役だ!」と思っているそうで、その熱がライブを見ていると伝わってきます。音源、ライブ、どれをとっても上質なバンドなので、ぜひ9月に再販される1stアルバムを手に取って欲しいです。

夜の本気ダンス

夜の本気ダンスは2008年から活動している4ピースロックバンド。京都府にて結成後、全国に活動の幅を拡げました。
このバンドは2017年フジテレビ系で放送されているドラマのエンディング曲”TAKE MY HAND”を演奏しています。とても軽快なグルーヴ感がドラマのイメージにマッチしており、またサウンドと歌声の相性も合っています。
そのドラマが彼らを知るきっかけとなった方は多いのではないでしょうか。筆者も恥ずかしながらそのうちの1人でした。なので、もちろん彼らがどういう活動をしていたのかは全く知りませんでした。バンド名はもちろん、メンバーの構成すら聞いた事がありませんでしたが、調べてみると2016年に同系の朝の情報番組にて今年ブレイクしそうなバンドで一位に選ばれていた逸材。
彼らの演奏を聴いてみると、小気味良く奏でられるリズムにブリブリした音のベースが絶妙に混ざり合っており、その上を水を得た魚の如くギター音が無尽蔵に飛び跳ね、そこに軽快な歌声が更に乗る事で一つの世界観が完成しています。夜の本気ダンスと言うだけあり、思わず踊りだしたくなるサウンドとリズム感がとても心地良く、どうしてもっと早く知る事が出来なかったのかと残念な気持ちになった程でした。
2016年に発布されている2ndアルバム「DANCEABLE [ 夜の本気ダンス ]」を聞けば、このバンドに魅了にされてしまうと思います。何を今更と思われる方もいるかもしれませんが、彼らの本当の意味でのブレイクは、これからでありもっと広い世代に浸透していけばそうなるのも時間の問題でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
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