POLYSICS(FRONTIER STAGE) 撮影:河本悠貴

POLYSICS(FRONTIER STAGE) 撮影:河本悠貴

『UKFC on the Road 2017』
2017年8月16日 at 新木場STUDIO COA
ST

■odol(FUTURE STAGE)

撮影:ヤマダマサヒロ

撮影:ヤマダマサヒロ

観客を踊らせたり、歌わせたりするタイプのバンドではないから、こういうフェスの場合、ひょっとしたら地味に映ってしまうかもしれない。しかし、微動だにせず演奏に聴きいっていた観客がodolの演奏に心を奪われていたことは、ラストの「生活」を演奏し終わった時に沸いた大きな拍手からも明らかだった。ピアノ奏者を含む、2014年結成の6人組。フリーキーかつグルービー、そして時にジャズっぽくもなる演奏は、なんだかニューヨークのアンダーグランドシーンにいてもおかしくないクオリティの高さを感じさせる。言葉を投げかけるように歌うミゾベリョウ(Vo&Gu)のヴォーカルも印象に残った。ノイジーなギターとメランコリックなピアノが絡み合う新曲「GREEN」を含む5曲を披露。淡々としながらも、今日出会えたことが嬉しくなる演奏だった。

<SET LIST>

  1. 1.狭い部屋
  2. 2.君は、笑う(2017)
  3. 3.逃げてしまおう
  4. 4.GREEN
  5. 5.生活

■04 Limited Sazabys(FRONTIER STAG
E)

撮影:高田 梓

撮影:高田 梓

満員のオーディエンスに歓迎ムードの手拍子で迎え入れられた、UK.PROJECT系列所属でない、ゲストバンドの04 Limited Sazabys。「Warp」で口火を切り、続いて“今日にぴったりな曲を持ってきました!”(GEN/Vo&Ba)と、弾むリズムが楽しい「drops」で会場中を一気に自分たちのペースに巻き込んだ後、『UKFC on the Road』初参戦の喜びを語り、“みんなが知ってる曲”として、のちに出てくる[Alexandros]の「ワタリドリ」のイントロを弾き始める大胆なサプライズも! その後“人の畑を荒らして帰る”と宣言したとおり、イントロから盛り上がるキラーチューンで攻めてきたかと思いきや、「fiction」からKOUHEIのドラムソロが冴え渡った「escape」といった、鋭さのあるダークでスリリングな展開でもオーディエンスを魅了する。BIGMAMATOTALFATに“誰にも相手にされなかった時からの先輩たち”と感謝を告げつつ、最後まで全力でぶつかっていく心意気に胸を打たれた。

<SET LIST>

  1. 1.Warp
  2. 2.drops
  3. 3.Chicken race
  4. 4.monolith
  5. 5.fiction
  6. 6.escape
  7. 7.Terminal
  8. 8.swim

■teto(GATE STAGE)

撮影:古溪一道

撮影:古溪一道

小池貞利(Vo&Gu)が早口で言葉を畳み掛ける1曲目の「PainPainPain」で早速、客席のあちこちで拳があがる。『UKFC』初参戦の新人バンドながらも熱いファンがすでについている。勢いあふれるライヴを観れば、それも頷ける。正直、まだ逸る気持ちに演奏が追い付いていないようなところもあるが、それを超えたところで訴えかけてくるものを感じる。ステージでギターを掻き鳴らしながら歌う小池には、どうにかして伝えなきゃいてもたってもいられない何かが確かにある。その彼らが演奏するのは、轟音のパンクロック。“故郷の歌。おばあちゃんに歌います”と紹介した「teen age」をはじめ、時折、そこにフォーキーな叙情が滲むところがいい。“This is rock band teto. This is 未来のモンスター!”と叫んだ4人組の今後が楽しみになる熱演だった。

<SET LIST>

  1. 1.PainPainPain
  2. 2.this is
  3. 3.36.4
  4. 4.teen age
  5. 5.暖かい都会から
  6. 6.高層ビルと人工衛星
  7. 7.朝焼け

■PELICAN FANCLUB(FUTURE STAGE)

撮影:ヤマダマサヒロ

撮影:ヤマダマサヒロ

ドラムをヴォーカルの右手の位置にセットして登場したPELICAN FANCLUB。青い照明に照らされながら「深呼吸」「Night Diver」「許されない冗談」と3曲続け、頭を振り汗だくになって演奏しながらもスマートにキメる姿にはある意味狂気を感じた。音が鳴り止んだ時の独特な静けさは会場全体に充満し、一見気難しそうな印象もあったが、MCになると咳をする人に“大丈夫?”と声をかけて会場に笑いを誘い和やかな雰囲気に。“寝る前とかお風呂に入るときに思い出すような瞬間を与えにきました。目の前にいるのはPELICAN FANCLUBです”と、堂々と言い放って始まった「Dali」では歓声が起き、「記憶について」では《大事な事は全て叫んだ》と繰り返す、少しの弱さとジリジリ燃える魂が剥き出しになったサビにフロアーの拳が上がる。最後には彼らの音楽の中毒性に魅了されていた。

<SET LIST>

  1. 1.深呼吸
  2. 2.Night Diver
  3. 3.許されない冗談
  4. 4.Dali
  5. 5.記憶について

OKMusic編集部

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