©2015『味園ユニバース』製作委員会

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【渋谷すばる】ハマリ役を大熱演! 映
画『味園ユニバース』で見せた「役者
/歌い手」としての魅力とは

現在公開中の映画『味園ユニバース』で、驚くべき存在感を発揮している渋谷すばる関ジャニ∞のメンバーとして活躍する彼の魅力を、これまでの俳優/歌い手としての軌跡、そして本作での熱演から読み解く。

渋谷すばると二階堂ふみ、そして関西のエンタテインメントバンド・赤犬が出演するロックな映画『味園ユニバース』は、ジャニーズということ抜きに観て欲しいオススメの1本。2月14日というバレンタインデーに公開となった映画だが、バレンタイン的な甘い恋愛要素なんてこれっぽっちもない映画だ。

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すべてを思い出せない男と、周りの世界が、“音楽”だけで繋がっていく
主人公は渋谷すばる演じる記憶喪失の男・ポチ男。記憶をなくしている中で、唯一覚えていたのが和田アキ子の歌『古い日記』。自分の名前すら忘れてしまった彼にポチ男と名付け、家に置いてあげるのが二階堂ふみ演じるカスミだ。赤犬のマネージャーを務めるカスミは、ポチオの歌声に心奪われ、どうにかステージに立たせようとする。
ポチ男、カスミ、赤犬、その他にも実在するバンドが登場し、自分の名前も過去も思い出せない男と周りの世界が“音楽”だけで繋がっていく。とても独特で心地いい空間だ。監督は『リンダリンダリンダ』や『苦役列車』などの山下敦弘監督。
作品の前半で、ポチ男が公園で行われていた赤犬のライブに乱入。マイクを奪って『古い日記』をアカペラで歌う場面は鳥肌もの。その存在感というか、鬼気迫る感じというか、力強い声量で観るものをハッとさせた、渋谷すばる。この映画での彼の存在感は異常だ。
今回の役どころは、失くしてしまった自分を探し戸惑う難しい役。その微妙な心の揺れ動きや荒々しい部分まで表現しきっており、見事なハマリ役だった。
俳優/歌い手<渋谷すばる>の変遷
俳優/歌い手としての、渋谷すばるの変遷
今はジャニーズの関ジャニ∞のメンバーで多方面で活躍しているが、今まで俳優の仕事は多くない。1999年に放送された、嵐の二宮和也とW主演の『あぶない放課後』や、2011年の24時間テレビスペシャルドラマ『生きてるだけでなんくるないさ』など。
個人的には『いちご白書~大地の産声が聞こえる』のすばるは印象的だったので、今回改めて振り返ると、俳優業が少ないことがわかったのが意外だった。
一方、歌での活躍はジャニーズJr.の頃から多くの人の目に触れている。
90年台後半から2000年頃までのジャニーズJr.メインのTV番組が放送されていた全盛期は“東の滝沢、西の渋谷”と言われるほど、関西ジャニーズJr.の中心的人物であり、その歌唱力も評価されていた。当時からひとりでTVで歌を披露することもあり、『愛してる愛してない』を歌うキレのある姿は多くの人の記憶に残っているのではないだろうか。
ジャニーズならではの歌とダンスのカッコよさはもちろんだが、布袋寅泰の『LOVE JUNKIE』やTHE YELLOW MONKEYの『プライマル。』といったロックナンバーを歌わせたときのすばるの魅力に心奪われた人は多いはずだ。
ザ・クロマニヨンズともセッションするほどの実力を持つすばるが、今回映画で披露した『古い日記』。カスミだけでなく、観ている人の心までも一気に持って行ってしまう、力強さがある。ぜひ、劇場でその感覚を味わって欲しい。
また、劇中ではスピッツの『チェリー』やMONGOL800の『あなたに』などを歌わされ、その歌声に赤犬メンバーも心動かされる、という場面も。いくつもの歌を聴けるのも嬉しいポイントだ。
いまの渋谷すばるを見るべき理由
いまの渋谷すばるを見るべき理由
現在、関ジャニ∞の渋谷すばるのファンであれば楽しめるのは言うまでもないけれど、ジャニーズJr.時代のすばるを好きだった人にもぜひ観て欲しい。「最近はすばるから離れてしまっていたな」という人も、あのいろいろなアーティストの歌を歌っていた姿を思い出して、なんだか感慨深くなるだろう。
作品にインパクトを与えているのはパワフルな歌声だが、演技面も素晴らしく、記憶を失った喪失感や、複雑な過去を持つ男を言葉が少ないながらも、ナチュラルに演じきっている。
言葉でいろいろ語るのではなく、歌で感情が動かされた人々が繋がっていく。過去など関係なしに、今歌ってくれる存在を必要としてくれる場所で、何もかも失っていたポチ男がラストに歌う『ココロオドレバ』でみせる笑顔にグッと熱いものがこみ上げるはず。
『味園ユニバース』
2015年2月14日(土)より、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ ほか全国ロードショー
<STORY>
歌以外、全部忘れた男を拾って、“ポチ男”と名付けたカスミ。
記憶の底から吐き出されるような彼の歌、そして共に過ごす日々は、ある日から止まったままだった彼女の時間を動かしていく―。
監督:山下敦弘
出演:渋谷すばる 二階堂ふみ
鈴木紗理奈 川原克己(天竺鼠) 松岡依都美 宇野祥平 松澤匠 野口貴史 康すおん 赤犬
配給:ギャガ
主題歌:渋谷すばる「記憶」「ココロオドレバ」(インフィニティ・レコーズ)

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