L→R 明希(Ba)、ゆうや(Dr)、マオ(Vo)、Shinji(Gu)

L→R 明希(Ba)、ゆうや(Dr)、マオ(Vo)、Shinji(Gu)

【シド インタビュー】
一番好きな場所を思い描いて
制作されたシドのピュアネス

“15周年のシドってこうだったよね”
って振り返れるような曲を残したくて

3曲目「その未来へ」は今作の中で一番エキゾティックというか、民族音楽のテイストがありますね。

明希
みんなで“こういう匂いがする曲があってもいいかもね”っていう話をしていて。
ゆうや
作曲前にね。
明希
そう。ちょっと民族チックというか、アイリッシュ風というか。そういう要素はイントロとAメロに反映されていると思うんですけど、サビではザ・ビートルズの「Hey Jude」に通じるピースフルな雰囲気を出したかった。

シンガロングが起こりそうなメロディーですよね。

明希
それもみんなでただ歌うのではなく、心から救われたような感覚が残る感じにしたかったんです。短いサビなんですけど、何パターンもメロディーを考えました。マオくんが書いた歌詞も自分が想像していた内容と近かったので、伝わっていたなら嬉しいなって。個人的にこのタイミングで出せて良かったと思えた曲ですね。

子供たちへと引き継がれていく、未来への願いが含まれているのかなと感じました。

マオ
実はこの曲、作詞期間中に本屋さんをうろうろしていた時に出会った1枚の写真がきっかけでできた歌詞なんです。内戦から命からがら逃げてきた難民の女の子がこっちを睨み付けているような写真で、その瞳の中にどこか強さや温かさも宿っていて、すごく衝撃を受けました。そのまま写真集を買って帰って、気付いたら関連する本を読み漁っていたんです。そこで自分にも“何かできないかな?”って気持ちが生まれて。これまでも個人的にやれることはやってきたんですけど、そろそろシドのマオとしてもメッセージを届けていきたいなと思ったので、初めてこういう歌詞にチャレンジしました。《生まれた場所だけ 囲う生き方 そろそろやめにしよう》という箇所は自分に言い聞かせているところもあります。

そんな大きなメッセージに続く4曲目の「ラバーソール」は、パンキッシュで開放感があって賑やかなナンバーですね。

ゆうや
基本的には明希が「VOICE」を作った時の趣向と似ていて、短くて即効性がある曲を作りたかったんですよね。この曲、リズムパターンが目まぐるしく変わっていくんですけど、“前半はジャンプするのかな?”とか“リズムが変わる箇所では揺れる感じかな?”とかいろいろ想像しながら作ったライヴ向けの曲ですね。お客さんが動いたり騒いだりする場所を用意したというか。

ドラムのキックも力強く、ポイントになっていますね。

ゆうや
止まらないビートの曲ですね。みんなで叫べる箇所もあったりとか。

“ラバーソール”というタイトルは10代の頃の象徴として付けたんですか?

マオ
中学生の時に仲が良いグループの間で、制服にラバーソールを履くのが流行っていたんですよ。友達の家に行くと玄関がラバーソールだらけみたいな(笑)。その頃のことが蘇ったと同時に、最近地元の仲間に考えさせられるような不幸な出来事が続いていたので、友達に電話して“歌にして残すのってどうかな?”って相談したら“めっちゃいいじゃん!”って言ってくれたんで書こうって。思い切り当時のことを思い出しつつ、一緒に遊んでいた仲良かったグループ10数人がそれぞれの方向に進んだ中、そのことを言葉にして残すのは俺だなって思って書きました。「その未来へ」もそうなんですけど、最近やっと自分の気持ちを書けるようになったんですよね。

これまでは物語性のある歌詞が多かったのが?

マオ
そうですね。今は伝えたいことがあふれているんです。

そして、最後を飾るタイトル曲「いちばん好きな場所」は名曲ですね。

ゆうや
ありがとうございます。美しかったり壮大だったり、いろんなタイプのバラードがあると思うんですけど、人間臭さというか、人間が持っている温かさを感じさせる曲にしたかったんです。Aメロは今までになく低いキーなんですが、俺の中では電話のイメージがあったんです。電話の耳元で会話しているような空気感、落ち着いたトーンをメロディーで表現できたらいいなって。

ライヴでも終盤に演奏されるイメージの曲です。

マオ
初めて聴いた時から“いちばん好きな場所”というタイトルにしたかったし、最後の曲にしたかったし、“15周年のシドってこうだったよね”って振り返れるような曲を残したくて、全てをこの曲に詰め込みました。

シドが重ねてきた日々が曲の中に刻まれていますね。

マオ
そうですね。ライヴハウスから始まって、今に至る軌跡をしっかり言葉で刻み付けたいなって。サビで《決めた 今すぐ君に会いに行こう》と歌っているのは、まさに今回のツアーをやろうと思った時の気持ちです。遠くの県の方たちの“会いに来てよ”という声がたくさん集まっていた時期だったので、“行こう! 決めた!”って。歌もテクニカルなことは考えずにストレートな歌い方をしています。しっかり言葉をひとりひとりに突き刺したいという気持ちで歌いました。
ゆうや
落ちサビのところとか情景が浮かんできてグッときますよね。

では、最後に全国31本におよぶツアーへのメッセージを。

マオ
ライヴハウスでやるということにすごく意味を感じています。15年が経って大人になったシドですが、今回は子供に帰りたいという気持ちがすごく強いので、ホールとは違うやんちゃなシドが見られると思います。

それ、セットリストのヒントですね。

マオ
かもしれない。それと大雨の被害で大変だった地域も回るので、僕らの音楽で背中を押せるような、そんなライヴにしたいですね。

取材:山本弘子

ミニアルバム『いちばん好きな場所』2018年8月22日発売 Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • KSCL-3076~7 ¥2,788(税抜)
    • 【通常盤】
    • KSCL-3078 ¥1,852(税抜)

『SID 15th Anniversary LIVE HOUSE TOUR 「いちばん好きな場所 2018」』

9/03(月) 神奈川・CLUB CITTA'
9/04(火) 神奈川・CLUB CITTA'
9/08(土) 静岡・Live House浜松 窓枠
9/09(日) 岐阜・岐阜club-G
9/11(火) 愛知・名古屋DIAMOND HALL
9/14(金) 群馬・高崎club FLEEZ
9/15(土) 茨城・水戸LIGHT HOUSE
9/18(火) 栃木・HEAVEN'S ROCK宇都宮VJ-2
9/21(金) 石川・金沢EIGHT HALL
9/23(日) 長野・長野CLUB JUNK BOX
9/24(月) 新潟・NIIGATA LOTS
10/03(水) 宮城・仙台Rensa
10/05(金) 青森・青森Quarter
10/06(土) 岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE
10/08(月) 福島・郡山HIP SHOT JAPAN
10/13(土) 北海道・釧路NAVANA STUDIO
10/14(日) 北海道・帯広MEGA STONE
10/18(木) 大阪・なんばHatch
10/20(土) 香川・高松MONSTER
10/21(日) 愛媛・松山WstudioRED
10/27(土) 岡山・岡山CRAZYMAMA KINGDOM
10/28(日) 広島・広島CLUB QUATTRO
11/01(木) 京都・KYOTO MUSE
11/03(土) 兵庫・神戸CHICKEN GEORGE
11/04(日) 滋賀・滋賀U★STONE
11/07(水) 佐賀・佐賀GEILS
11/08(木) 福岡・福岡DRUM LOGOS
11/10(土) 熊本・熊本B.9 V1
11/11(日) 鹿児島・鹿児島CAPARVO HALL
11/17(土) 埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
11/21(水) 東京・マイナビBLITZ赤坂

シド プロフィール

シド:2003年結成。08年、TVアニメ『黒執事』オープニングテーマ「モノクロのキス」でメジャーデビュー。10年の東京ドーム公演では4万人を動員。結成10周年となった13年には初のベストアルバム『SID 10th Anniversary BEST』をリリースし、オリコンウィークリー1位を獲得。同年、横浜スタジアムで10周年記念ライヴを開催し、夏には初の野外ツアーで4都市5公演で5万人を動員し大成功を収める。16年1月、シングルベストアルバム 『SID ALL SINGLES BEST』を発表。18年はバンド結成15周年&メジャーデビュー10周年のアニバーサリーイヤーとして、計50本以上にも及ぶ全国ライヴハウス公演やアジアツアーを実施し、19年3月にグランドファイナルとして横浜アリーナ公演を大成功に終えた。20年3月にシングル「delete」を発表。11月より3作品連続配信を経て12月23日にシングル「ほうき星」をリリースする。21年には自身初の配信ライヴと河口湖ステラシアターでのライヴも控えている。シド オフィシャルHP

L→R 明希(Ba)、ゆうや(Dr)、マオ(Vo)、Shinji(Gu)
マオ(Vo)
Shinji(Gu)
明希(Ba)
ゆうや(Dr)
シド
ミニアルバム『いちばん好きな場所』【初回生産限定盤(DVD付)】
ミニアルバム『いちばん好きな場所』【通常盤】

「いちばん好きな場所」MV

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • POP TUNE GirlS / 『佐々木小雪のイラスト花図鑑』
  • POP TUNE GirlS / 『涼水ノアの、ノアのはこぶ絵』
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」

新着