爆音アワー

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いい音爆音アワー vol.54 「ナイス♪
邦題特集」

いい音爆音アワー vol.54 「ナイス♪邦題特集」
2015年5月13日(水)@風知空知
海外の創作物、つまり音楽や映画、文芸などの日本版をリリースするとき、よく、日本向けのタイトル=「邦題」があてがわれます。原題のままだと解りにくいというのが最大の理由でしょうが、より(日本人に)キャッチーであるために、という思惑があったりもします。
映画なんて、邦題しか知らないというものも多いですね。「明日に向かって撃て」とか「俺たちに明日はない」はとてもインパクトがあるタイトルですが、それぞれ「Butch Cassidy and the Sundance Kid」、「Bonnie and Clyde」という原題であるということ、即答できる人は多くないと思います。それにこのへんは邦題のほうがずっとかっこいい。
音楽にもたくさんの邦題があります。いくつかの傑作と、多数の可もなく不可もないもの、そして相当数のひどいもの(^^)。だけどひどいタイトルも今となっては笑えたり、懐かしかったりと、楽しめますね。
邦題のつけ方にも、時とともに傾向が変化してきました。
1970年代前半までは、比較的原題に忠実な、マジメなものが多かったようですが、1975年くらいから、原題とは離れても邦題としてのクオリティを意識するようになりました。それが80年代になると、行き過ぎて、奇を衒うというか、インパクト勝負になっていき、90年代以降は、もう打つ手がなくなってしまったか、邦題自体あまりつけられなくなりました。
80年代までは、レコード会社の洋楽ディレクターが勝手に考えて、好きなようにつけていたようなのですが、グローバル時代で、そういうことが許されなくなってきたせいもあるでしょうね。
洋楽の市場がすっかり小さくなってしまったのには、「邦題文化」の衰退も関係しているのかもしれません。


福岡智彦 (いい音研究所)

セットリスト▶原題に忠実かつ、いけてる邦題
Mountain「想像されたウエスタンのテーマ(Theme for an Imaginary Western)」
意味はよくわからんけど、言い回しはなんだかカッコいい。
∨1st アルバム『勝利への登攀(Climbing!)』(1970年3月7日発売)収録
作詞・作曲:Jack Bruce, Pete Brown/プロデュース&Vocal: Felix Pappalardi
カヴァー:Jack Bruceのアルバム『Songs for a Tailor』が初出(1969年)
レーベル:Windfall
アルバムは全米17位
マウンテン:
1969年初頭、レスリー・ウェストLeslie Westは”Leslie West Mountain”というバンドを結成し活動開始。クリームのプロデュースで名を上げたフェリックス・パパラルディFelix Pappalardiが興味を持つ。
1969年7月、レスリーのソロという形でアルバム『Mountain』をリリース。
1969年8月、バンドを”Mountain”と名付け、ウッドストック・フェスティバルに出演。
1970年3月、デビュー・アルバム『Climbing!』をリリース。映画「バニシング・ポイント」の挿入曲にもなった「Mississippi Queen」がヒット。
1972年、早くも解散1981年、レスリーとコーキー・レイングCorky Laing (dr)中心に再結成。
1983年4月17日、パパラルディが、アルバム・ジャケットのデザインや作詞でも活躍した妻ゲイル・コリンズ・パパラルディGail Collins Pappalardiに射殺される。
以降、度々休止しながらも、Mountainは現在も活動中。
Carole King『つづれおり(TAPESTRY)』(アルバム)
これ以降、“つづれおり”と聞いてまず頭に浮かぶのが音楽になりました。
∨2nd アルバム(1971年2月10日発売)
選曲:「君の友だち(You’ve Got A Friend)」
作詞・作曲:Carol King/プロデュース:Lou Adler
レーベル:A&M
アルバムは15週連続全米1位
1972年の第14回グラミー賞で、「Album of the Year」と「Best Female Pop Vocal Performance」、「It’s Too Late」が「Record of the Year」、「You’ve Got A Friend」が「Song of the Year」を受賞。

キャロル・キング:
1942年2月9日、ニューヨーク市ブルックリン生まれ
1958年、大学時代、ポール・サイモンから作り方を教わって、自分のデモ・テープを売り込み、ABCパラマウント・レコードからシングル・デビュー。
 ABCやRCAなどから4作のシングルをリリースするも、失敗に終わる。
 作曲活動に専念、当時の夫ジェリー・ゴフィンとのソングライター・コンビで、1960〜63年の3年間で20曲あまりの全米トップ40ヒットを送り出す。しかしビートルズの全米進出以降は低迷。
1968年、ゴフィンと離婚(仕事上では、その後も度々パートナー関係を続ける)。
1970年5月、1st アルバム『WRITER』で再びソロ・デビュー。
1971年2月、2nd アルバム『つづれおり(TAPESTRY)』リリース。
・・・

▶原題直訳過ぎな邦題
The Marvelettes「海には魚が多すぎる(Too Many Fish In The Sea)」
原題は、失恋した娘に対する母親からの慰めのことわざ。
∨シングル(1964年10月14日発売)
作詞・作曲:Norman Whitfield, Eddie Holland/プロデュース:Norman Whitfield
レーベル:Tamla (Motown)
全米25位

・「Please Mr. Postman」や「Playboy」の大ヒットで初期モータウンを牽引したマーヴェレッツも、1963年頃から低迷し、”Martha and the Vandellas”や”The Supremes”に押されていった。売れっ子のプロデューサーや作家たちもマーヴェレッツから離れていったが、モータウンの若きプロデューサー、ノーマン・ホイットフィールドは自分を売り出すためにも彼女たちに注目し、”Holland-Dodger-Holland”の長年の活動にも少し飽きたエディ・ホーランドEddie Hollandを作詞家に迎え、この曲を作った。

ザ・マーヴェレッツ:
米国ミシガン州インクスター出身のアフリカ系アメリカ人による女性コーラス・グループ。高校の仲間により結成。
1961年8月21日、シングル「Please Mr. Postman」でデビュー。モータウンに初の全米1位シングルをもたらす。メンバーのじょージア・ドビンズGeorgia Dobbinsを中心に作られた曲だが、発売前にドビンズは脱退。
1962年、シングル「Playboy」が全米7位のヒット。
1966年、スモーキー・ロビンソン作のシングル「Don't Mess with Bill」が久々に、全米7位のヒット。
1970年、解散。


▶原題にちょっと足してしまう
Elton John「僕の歌は君の歌(Your Song)」
なぜ「君の歌」だけにしなかったんだろう。もう使われない邦題ですが…。
∨第2弾シングル(1970年10月26日発売)
2nd アルバム『僕の歌は君の歌(Elton John)』(1970年4月10日発売)収録
作詞:Bernie Taupin/作曲:Elton John/プロデュース:Gus Dudgeon
レーベル:DJM
全英7位、全米8位 アルバムは全英5位、全米4位

・実はセルフ・カヴァー。当時エルトンが前座を務めていた”Three Dog Night”の3rd アルバム『It Ain’t Easy』(1970年3月発売)に提供したのが先。
・当初は「Take Me to the Pilot(パイロットにつれていって)」」のB面として発売された。



▶原題とちと違うけど、いい邦題
Chicago「長い夜(25 or 6 to 4)」
原題は「4時25、6分前」。「Does Anybody Really Know What Time It Is?」へのアンサーソングという説もあるね。
∨第2弾シングル(1970年6月発売)
2nd アルバム『CHICAGO II/シカゴと23の誓い(CHICAGO)』(1970年1月26日発売)収録
作詞・作曲:Robert Lamm/プロデュース:James William Guercio
レーベル:Columbia
全米4位、全英7位 アルバムは全米4位、全英6位

・vocal: Peter Cetera/guitar: Terry Kath
・2枚組アルバム。アルバム名に正式にローマ数字がつくのは3rd アルバムから。
Thomas Dolby「彼女はサイエンス(She Blinded Me With Science)」
原題の意味は「彼女は小難しい知識を振りかざして私を困らせた」てな。
∨シングル(1982年10月22日発売)
作詞・作曲:Thomas Dolby, Jo Kerr/プロデュース:Thomas Dolby
レーベル:Venice in Peril (UK), Capitol Records (US)
全米5位 全英49位

・1st アルバム『光と物体(The Golden Age of Wireless)』(1982年3月発売)の2ndエディション(1983年発売)に収録された。
・「Science!」の掛け声はイギリスの科学者でTVコメンテーターでもあるマグナス・パイクMagnus Pyke。

トーマス・ドルビー:
1958年10月14日、ロンドン生まれ。
フォリナーの1981年リリース・アルバム『4』への参加(「Waiting for a Girl Like You」「Urgent」)とツアーへの参加で受け取った報酬を使って、デビュー・アルバム『The Golden Age of Wireless(光と物体)』を制作した。
1982年3月、1st アルバム『The Golden Age of Wireless(光と物体)』リリース。
 同年10月、シングル「She Blinded Me With Science(彼女はサイエンス)」リリース。全米5位のヒット。
1980年代半ばにドルビー社から名称の使用差し止めに関して起訴されたが、示談で解決し使用は継続されている。
・・・

▶原題と全然違うけどうまい!
Wings「あの娘におせっかい(Listen To What The Man Said)」
いろんなシーンが想像できる、身近でかつリズミックな「おせっかい」という単語のチョイスがナイス。
∨先行シングル(1975年5月16日発売)
4th アルバム『VENUS AND MARS』(1975年5月27日発売)収録
作詞・作曲:Paul McCartney, Linda McCartney/プロデュース:Paul McCartney
レーベル:Capitol
全米1位、全英6位 アルバムは全米・全英1位

・Paul McCartney & WingsではなくWings名義でリリースされたのは1971年の1st アルバム『Wild Life』以来。
・ジミー・マッカロク(ギター)が加入し、5人体制で制作された。レコーディング開始から間もなくジェフ・ブリトン(ドラムス)が脱退し、後任としてジョー・イングリッシュが加入。
・ニューオーリンズとロサンゼルスで主にレコーディングが行われた。ニューオーリンズでのレコーディングは、アラン・トゥーサンが所有するシー・セイント・スタジオで行われ、トゥーサンもレコーディングにゲスト参加した。
George Harrison『Dark Horse』(1974)にも参加したTom Scott (sax)が参加。ジョージよりもTomの使い方がうまいよと言いたかった?
たまたまスタジオに遊びに来ていたDave Masonにギターを弾いてもらったとのことだが、彼もGeorgeの友人でPaulとは普段交流はなかったので対抗意識?最初はギター・ソロを弾いたらしいがTomのソロに差し替えられたらしい。
・ジャケット・デザインは”ヒプノシス”
Eagles「呪われた夜(One of These Nights)」
直訳だと「最近の一夜」か。曲全体のイメージを「呪われた」という単語ひとつで言い切った。
∨先行シングル(1975年5月19日発売)
4th アルバム『One of These Nights(呪われた夜)』(1975年6月10日発売)収録
作詞・作曲:Don Henley, Glenn Frey/プロデュース:Bill Szymczyk
レーベル:Asylum
全米1位 アルバムも全米1位(初)

・「悪魔と天使の両面を持つ女を探している。こんな夜には見つかるかも。」という歌詞内容。
・ギター・ソロはドン・フェルダーDon Felder。
・前作『On the Border』でロック志向が強くなっていたが、前作から加入したギタリストのドン・フェルダーと、やはり前作から参加したプロデューサーのビル・シムジクBill Szymczykの存在感が増し、今作はよりハード&ファンキーになった。
・一方、ギターのバーニー・レドンBernie Leadonはカントリー志向で、バンドの方針転換に不満、また主導権を握ったヘンリーとフライにもストレスを感じ、1975年12月20日に辞意を表明。後任として、元”James Gang”のジョー・ウォルシュJoe Walshが加入。
10cc『びっくり電話(How Dare You!)』(アルバム)
原題の意味は「はぁあ?!(怒)」。邦題は明らかにジャケットからだね。
∨4th アルバム(1976年1月発売)
選曲:「Rock 'N' Roll Lullaby」
作詞・作曲:Graham Gouldman, Eric Stewart/プロデュース:10cc
レーベル:Mercury
アルバムは全英5位、全米47位

・ジャケット・デザイン:ヒプノシス
・Eric Stewart, Graham Gouldman, Kevin Godlay, Lol Cremeの4人体制による最後のアルバム。1976年10月にゴドレーとクレームが脱退、”Godlay & Creme”として活動開始、スチュアートとグールドマンは10ccを継続し、『Deceptive Bends(愛ゆえに)』(1977)を制作。
Prince and the Revolution「ビートに抱かれて(When Doves Cry)」
鳩はどこへ行った?
∨先行シングル(1984年5月16日発売)

6th アルバム『Purple Rain』(1984年7月25日発売)収録
作詞・作曲・プロデュース:Prince
レーベル:Warner Bros.
全米5週連続1位(84年年間1位)、全英4位 アルバムは全米24週連続1位、全英7位

・ダンス・ミュージックには珍しいベースレス。
・”Prince and the Revolution”名義による初のアルバム。



▶悲しいなんて言ってないのに
The Cascades「悲しき雨音(Rhythm Of The Rain)」
たくさーんある「悲しき〇〇」を代表して。
∨シングル(1962年11月発売)
作詞・作曲:John Claude Gummoe/編曲:Perry Botkin, Jr./プロデュース:Barry De Vorzon
レーベル:Valiant Records
全米3位、全英5位

・演奏は”レッキングクルー”:Jim Owens (dr), Carol Kaye (b), Glen Campbell (g)
カスケーズ:
1960年初頭、John Gummoe(1938年8月2日生まれ)、David Wilson (dr)、Lenny Green (g)らが米海軍で知り合い、除隊後Eddy Snyder (g)、Dave Szabo (key)、Dave Stevens (b)を加え、”The Thundernotes”を結成。
1960年、ハリウッドのDelFi Recordsからシングル「Thunder Rhythm」をリリース。
グリーンが抜ける。
元々インストゥルメンタル中心だったが、ビーチボーイズの影響からコーラス中心の楽曲を作るようになり、バンド名も“The Cascades”に改称。
1962年、ワーナー傘下のValiant Recordsから「There's a Reason(悲しい訳は)」でデビュー。
1963年、「Rhythm Of The Rain(悲しき雨音)」 が大ヒット。
その後、「The Last Leaf(悲しき北風)」、「For Your Sweet Love(恋の雨音)」、「Let Me Be」などのヒットを放つ。
1967年、ガンモーが脱退。後任として、Gabe Lapanoが加入。
1975年、解散。


▶英語だからといって油断してはいけない
Blind Faith『スーパー・ジャイアンツ(Blind Faith)』(アルバム)
ロック界初のスーパー・グループ、だったからですかね?
∨1st アルバム(1969年8月発売)
選曲:「Presence Of The Lord」
作詞・作曲:Eric Clapton/プロデュース:Jimmy Miller
レーベル:Polydor
全米・全英1位

・ヴォーカルはSteve Winwood
・カヴァー・アート(by Bob Seideman)が、思春期の少女の裸体写真だったので、物議を醸し、米国では違うジャケットで発売された。

ブラインド・フェイス:
Eric Clapton(g / 元”Yardbirds”、”Cream”)
Ginger Baker(dr /元”Cream”)、
Steve Winwood(vo,key,g / 元2Spencer Davis Group”、”Traffic”)
Ric Grech(b / 元”Family”)

1968年中頃、”Cream”解散後、エリック・クラプトンは”Eric Clapton & The Powerhouse”(企画アルバム『WHAT’S SHAKIN’』に3曲提供)でいっしょだったスティーヴ・ウインウッド(”Spencer Davis Group”を抜け”Traffic”を結成したが小休止状態)と再会、英国サリーでセッションを重ねていく。
そこにジンジャー・ベイカーが合流、リック・グレッチを誘って、新グループが結成される。ロック界に登場した最初の「スーパーグループ」と言われる。
1969年6月7日、ロンドンのハイド・パークで行われたフリーコンサートでデビュー、当時史上最高の10万人を動員した。
 同年8月、アルバム『Blind Faith(スーパー・ジャイアンツ)』をリリース。
アメリカ・ツアーでは”Delaney & Bonnie”が前座を務め、それがDelaney & Bonnieへのクラプトンの参加、そして”Derek and the Dominos”の結成につながっていく。
1969年10月までには事実上解散。


▶プログレ系は独特の世界
Pink Floyd『狂気(The Dark Side of the Moon)』(アルバム)
原題もカッコいいけど、邦題も負けていません。
∨9th アルバム(1973年3月24日発売)
選曲:「Time」(1974年2月4日にシングルカット)
作詞:Roger Waters/作曲:Nick Mason, Roger Waters, Richard Wright, David Gilmour
レーベル:Harvest
全米1位 全英2位 オリコン2位 Billboard 200に15年間(741週連続)に渡ってランクイン

・エンジニア:Alan Parsons
・ジャケット・デザイン:Hipgnosis
・イントロの時計のSEは、アラン・パーソンズが、この曲のためということではなく、4チャンネル・ステレオのテストのために時計屋で収録してきたもの。



▶プログレ系、その他…
・King Crimzon
1st アルバム『クリムゾン・キングの宮殿(In the Court of the Crimson King)』(1969年)
2nd アルバム『ポセイドンのめざめ(In the Wake of Poseidon)』(1970年)
 原題の意味は「ポセイドンの跡を追って」
5th アルバム『太陽と戦慄(Lark’s Tongues in Aspic)』(1973年)
 原題の意味は「ひばりの舌のゼリー寄せ」
6th アルバム『暗黒の世界(Starless and Bible Black)』(1974年)

・Emerson, Lake and Palmer
3rd アルバム『展覧会の絵(Pictures at an Exhibition)』(1971年)
5th アルバム『恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)』(1973年)
 原題の意味は性的なスラングらしい

・Yes
4th アルバム『こわれもの(Fragile)』(1971年)
5th アルバム『危機(Close to the Edge)』(1972年)
5th アルバム『海洋地形学の物語(Tales from Topographic Oceans)』(1973年)
8th アルバム『究極(Going for the One)』(1977年)

・Pink Floyd
1st アルバム『夜明けの口笛吹き(The Piper At The Gates Of Dawn)』(1967年)
2nd アルバム『神秘(A Saucerful Of Secrets)』(1968年)
5th アルバム『原子心母(Atom Heart Mother)』(1970年)
 当時東芝EMI洋楽ディレクター&後のユニバーサル社長そして日本レコード協会会長の石坂敬一氏が命名。 「プログレッシブ・ロック」という言葉自体、日本盤のタスキに、氏考案の「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」というコピーが掲げられたのが初であるという説が有力
7th アルバム『おせっかい(Meddle)』(1971年)
8th アルバム『雲の影(Obscured by Clouds)』(1972年)
9th アルバム『狂気(The Dark Side of the Moon)』(1973年)
11th アルバム『炎〜あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)』(1975年)
 「あなたがここにいてほしい」という邦題は、メンバーが日本側に指定してきたもの。
14th アルバム『時空の舞踏(A Collection of Great Dance Songs)』(1981年)
17th アルバム『鬱(A Momentary Lapse of Reason)』(1987年)
 原題の意味は「一時的な理性喪失」。2009年のスペシャル・プライス盤から「モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン」に変更された。
18th アルバム『光〜PERFECT LIVE!(ライブ)(Delicate Sound Of Thunder)』(1988年)
20th アルバム『対/TSUI(The Division Bell)』(1994年)
25th アルバム『永遠/TOWA(The Endless River)』(2014年)

Genesis
1st アルバム『創世記(From Genesis to Revelation)』(1969年)
 「revelation」は黙示・天啓
2nd アルバム『侵入(Trespass)』(1970年)
3rd アルバム『怪奇骨董音楽箱(Nursery Cryme)』(1971年)
 「nursery」=託児室、温床。「cryme」という言葉はない。
5th アルバム『月影の騎士(Selling England by the Pound)』(1973年)
 現在の意味は「イギリスを目方で(ポンドいくらで)売る」
7th アルバム『眩惑のブロードウェイ(The Lamb Lies Down on Broadway)』(1974年)
9th アルバム『静寂の嵐(Wind & Wuthering)(1976年)
11th アルバム『そして3人が残った(...And Then There Were Three…)』(1978年)

Uriah Heep
3rd アルバム『対自核(Look at Yourself)』(1971年)
4th アルバム『悪魔と魔法使い(Demons and Wizards)』(1972年)
5th アルバム『魔の饗宴(The Magician’s Birthday)』(1972年)
7th アルバム『夢幻劇(Wonderworld)』(1974年)
8th アルバム『幻想への回帰(Return to Fantasy)』(1975年)
11th アルバム『罪なきいけにえ(Innocent Victim)』(1978年)
12th アルバム『堕ちた天使(Fallen Angel)』(1978年)
13th アルバム『征服者(Conquest)』(1980年)
14th アルバム『魔界再来(Abominog)』(1982年)

▶原題がセルフタイトル(アーティスト名と同じ)
Electric Light Orchestra『踊るヴァイオリン群とエレクトリック・ロック、そしてボーカルは如何に(The Electric Light Orchestra)』(アルバム)
「如何に」って……。
∨1st アルバム(1971年12月発売)
選曲:「1st Movement」
作詞・作曲:Roy Wood
レーベル:Harvest(英)、United Artists(米)

・今ではこの長い邦題は使われず、『ノー・アンサー』に。元々米国盤のタイトルは『No Answer』。米国のレーベルUnited Artists Recordsの重役がタイトルを尋ねたが誰も判らず、スタッフがELOサイドに電話したがつながらず、メモに「No Answer」と書いておいたところ、重役がそれをタイトルと勘違いしてしまったとか。

エレクトリック・ライト・オーケストラ(略称:ELO):
英国バーミンガム出身のロックバンド。
The Move”の最後のメンバーであったRoy Wood, Jeff Lynne, Bev Bevanの3人によって結成された。""Pick up where The Beatles left off""(ビートルズが止めたところから始める)を目指して。
1970年代の米国で、最も多くのビルボード40位以内ヒット曲を持つバンド

▶原題がセルフタイトル、その他…

Blind Faith 1st アルバム『Blind Faith』=『スーパー・ジャイアンツ』(1969年)
Queen 1st アルバム『Queen』=『戦慄の王女』(1973年)
Aerosmith 1st アルバム『Aerosmith』=『野獣生誕』(1973年)
Rainbow 1st アルバム『Ritchie Blackmore's Rainbow』=『銀嶺の覇者』(1975年)
 ついでに2ndは『Rising』=『虹を翔る覇者』
Boston 1st アルバム『Boston』=『幻想飛行』(1976年)
The Clash 1st アルバム『The Clash』=『白い暴動』(1977年)
TOTO 1st アルバム『TOTO』=『宇宙の騎士』(1978年)
Van Halen 1st アルバム『Van Halen』=『炎の導火線』(1978年)
Christpher Cross 1st アルバム『CHRISTOPHER CROSS』=『南からきた男』(1979年)
Whitesnake 7th アルバム『Whitesnake』=『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス』(1987年)
▶考えた末か単なる思いつきか、ぶっとび邦題
Dexys Midnight Runners『女の泪はワザモンだ!!(Too-Rye-Ay)』(アルバム)
少なくとも、私には絶対考えつかない邦題だな。
∨2nd アルバム(1982年7月発売)
選曲:「Come On Eileen」(第3弾シングル:1982年6月25日発売)
作詞・作曲:Kevin Rowland, Jim Paterson, Billy Adams/プロデュース:Clive Langer, Alan Winstanley
レーベル:Mercury
シングルは全英・全米1位 アルバムは全米14位
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ:
1978年に結成された、英国バーミンガム出身のバンド。リーダーのKevin Rowland (vo,g)のワンマンバンド。今も活動中。
1980年3月15日、2nd シングル「Geno」発売。全英1位。
1980年7月11日、1st アルバム『若き魂の反逆児を求めて(Searching for the Young Soul Rebels)』リリース。
・・・
Tom Jones「恋はメキ・メキ(If I Only Knew)」
サビの歌詞「make you, make you love」が「メキ、メキ」に聞こえるし、トム・ジョーンズのマッチョな感じにピッタリ。そして覚えやすい♪
∨第1弾シングル(1994年発売/日本:1995年3月25日発売)
アルバム『THE LEAD AND HOW TO SWING IT(快楽天国)』(1994年発売)収録
作詞・作曲:Rise Robots Rise/プロデューサー:Trevor Horn
レーベル:ZTT
全米ダンスチャート4位 全英11位

・“Rise Robots Rise”の同名のアルバム(1992年)に収録されていた曲のカヴァー
・ギターとキーボードに元”10cc”のLol Cremeが、そして彼の息子Lalo Cremeもギターで参加。

トム・ジョーンズ(Sir Thomas John Woodward OBE):
1940年6月7日、英国南ウェールズ生まれ。
・・・
Queen「地獄へ道づれ(Another One Bites The Dust)」
“地獄”はやっぱり“Kiss”でしょー。
∨第4弾シングル(1980年8月22日発売)
8th アルバム『The Game』(1980年6月30日発売)収録
作詞・作曲:John Deacon/プロデュース:Queen
全米3週連続1位、全英7位 アルバムは全米・全英1位

・彼らの最も売れたシングル。
・”bite the dust”=”死ぬ、戦死する”。「またひとり死んでゆく」みたいな意味か。
・ロサンゼルスでのコンサートを観にきたマイケル・ジャクソンが、楽屋でフレディ・マーキュリーに、「シングルにしたほうがいいんじゃない?」とアドバイスした。
Rod Stewart「燃えろ青春(Young Turks)」
若い男女の駆け落ちストーリー。詞に忠実なのはむしろ邦題。
∨第2弾シングル(1981年10月発売)
11th アルバム『Tonight I’m Yours』(1981年11月6日発売)収録
作詞:Rod Stewart/作曲:Carmine Appice, Duane Hitchings, Kevin Savigar/プロデュース:Jim Cregan, Rod Stewart
レーベル:Warner Bros.
全米5位、全英11位 アルバムは全米11位、全英8位

・”Young Turks”とは、20世紀の初めに起こった、当時の「オスマントルコ帝国」(正しくはオスマン帝国)の専制政治に対する抵抗運動の名称。
Frank Zappa「いまは納豆はいらない(No Not Now)」
たしかにそう歌っているように聞こえてしまう。すごい発想の邦題だが、笑ってしまってちゃんと聴けない。
∨アルバム『たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船(Ship Arriving Too Late to Save a Drowing Witch)』(1982年5月3日発売)収録

・邦題は当時CBSソニーでフランク・ザッパを担当していた洋楽ディレクター:黒田日出良(渚十吾)によるもの。
・アルバムの邦題は当初『フランク・ザッパの〇△口』だった。

フランク・ザッパ:
1940年12月21日、米国メリーランド州ボルチモア生まれ。
1993年12月4日、死去。
Dire Straits「翔んでる!レディ(Lady Writer)」
うーん、これは恥ずかしい。誰だ?考えたのは!
∨シングル(1979年7月13日発売)
2nd アルバム『COMMUNIQUÉ』(1979年6月15日発売)収録
作詞・作曲:Mark Knopfler/プロデュース:Barry Beckett, Jerry Wexler
レーベル:Vertigo
全英51位、全米45位 アルバムは全英5位、全米11位、ドイツ、スウェーデン、ニュージーランドで1位

・歌詞は、マーク・ノップラーが、TVに出演していたMarina Warnerという女流作家を見て、インスパイアされた。

ダイアー・ストレイツ:
1976年、ロンドンで結成。
1988年9月、解散を発表。
1991年、再結成。
1995年、再解散。
Jeff Beck『ギター殺人者の凱旋(Blow by Blow)』(アルバム)
よくネタにされる大胆邦題ですが、実は宣伝用コピーの直訳。
∨2nd ソロ・アルバム(1975年3月発売)
選曲:「Scatterbrain
作詞・作曲:Jeff Beck, Max Middleton/プロデュース:George Martin
レーベル:Epic
アルバムは全米4位

・現在は使用されていないこの邦題は、アルバムの宣伝用ポスターに書かれていた「Return of the Axe Murderer」を直訳したものらしい。また、Jeff Beckのブートレッグで『Return of the Axe Murderer』(Scorpioレーベル。1967-71のBBCでのライブなど収録したもの)というのがあるそうな。英語圏ではギターのことを”Axe”=”斧”と呼ぶことが多い。

ジェフ・ベック:
1974年1月26日、”Beck, Bogert & Appice”はロンドンのレインボー・シアターでコンサートを行ったが、このときジェフとティム・ボガートが衝突、その後のスケジュールもキャンセルとなり、5月頃にバンドは自然消滅という形となった。
同年12月から、本作のレコーディングを開始。
当時、ジョン・マクラフリン率いるマハヴィシュヌ・オーケストラの『Apocalypse(黙示録)』に注目していたジェフは、これをプロデュースしたジョージ・マーティンにプロデュースを依頼した。


▶ぶっとび邦題、その他…

Devo 1st アルバム『Q:Are We Not Men? A:We Are DEVO!』=『頽廃的美学論』(1978年)
Devo 2nd アルバム『Duty Now for the Future』=『生存学未来編』(1979年)
Devo 3rd アルバム『Freedom of Choice』=『欲望心理学』(1980年)
Devo 8th アルバム『Smooth Noodle Maps』=『ディーヴォのくいしん坊・万歳』(1990年)
Devo ライブ・アルバム『Now It Can Be Told: DEVO at the Palace』=『退化の改新』(1989年)
Frank Zappa アルバム『The Man From Utopia』=『ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ』(1983年/『たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船(Ship Arriving Too Late to Save a Drowing Witch)』の次の作品)
▶極端なケース
"Fiona Apple『真実(When The Pawn Hits the Conflicts He Thinks Like A King What He Knows Throws the Blows When He Goes to the Fight and He'll Win The Whole Thing 'Fore He Enters the Ring There's No Body to batter When Your Mind Is Your Might So When You Go Solo, You Hold Your Own Hand And Remember That Depth Is The Greatest Of Heights And If You Know Where You Stand, Then You Know Where To Land And If You Fall It Won't Matter, Cuz You'll Know That You're Right)』(アルバム)
分かりにくいかもしれませんが、邦題は『真実』です。
∨2nd アルバム(1999年11月9日発売)
選曲:「一刻一秒(Fast As You Can)」(第1弾シングル:1999年発売)
作詞・作曲:Fiona Apple/プロデュース:Jon Brion
レーベル:Epic
アルバムは全米13位

・原題の直訳: 戦場に赴く歩兵は/王様のように考える/戦いの中では知識こそがとどめをさせるから/そして彼はリングに上がらすとも既に勝利を手に入れている/知性を武器にしたとき叩きのめす相手など存在しないのだから/だから独りで歩き出すときには自分を信じて/自分を深めることだけが、頂上へと導いてくれるのだと覚えていなさい/そして自分が何処に立っているかを分かっていれば/何処に向かえばいいかも分かるはず/もしも途中でつまずいたとしても、大したことじゃない/だってあなたの中にこそ""真実""はあるのだから
・リリース当時、世界で最も長いタイトルだったが、現在は2008年に発売されたthe Chumbawamba『The Boy Bands Have Won...』が865文字で最長。

フィオナ・アップル:
1977年9月13日、ニューヨーク・マンハッタン生まれ
デモテープがソニー・ミュージックの重役アンディ・スレイターに認められ、レコード契約。
1996年7月23日、ソニー傘下のレーベルClean Slateより、デビューアルバム『TIDAL』リリース。270万枚を売り上げ米プラチナディスクとして認定。
2012年6月19日、4th アルバム『The Idler Wheel... 』リリース。


                        

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