布袋寅泰

布袋寅泰

【布袋寅泰 インタビュー】
“GUITARHYTHM”という言葉が
僕の背中を押してくれた

たかが音楽だけど、
音楽にはすごいパワーがある

分かりました。最後にレコ発ツアーについて聞かせてください。6月9日より『HOTEI Live In Japan 2019 〜GUITARHYTHM VI TOUR〜』がスタートしますが、県庁所在地ではない都市と言いますか、ロックバンドがあまり訪れないような会場も見受けられますね。

大きな会場でやるのも好きなんだけど、2,000人クラスのホールでのライヴが好きなんですよね。一番後ろの観客のバイブレーションまで伝わるし、僕自身、そういうところでいろんなライヴを観てダイレクトに音を浴びて影響を受けてきたタイプだから、ホールクラスのライヴはすごく大事だなと思うんですよ。あと、今まで行ったことがないところへ行きたいという気持ちもありますよね。どんどんコンサートは大都市型になっていっているだけに、観客にしてみたら自分の街に来てくれたら嬉しいじゃないですか。昔、なぜか群馬にAerosmithが来たことがあって、その時は嬉しかったもんね。だから、“ここじゃなきゃ嫌だ”というこだわりはまったくないんです。今回のツアーでは先方から呼んでくださっているところもありますし、僕自身も初めて聞くような場所もありますしね。ここ数年はチケットがソールドアウトするのがすごく速くて、昔ながらのファンももちろんなんだけど、新しいファンもすごく多いんですよ。それと言うのは、今の僕のパフォーマンスが活き活きとしていることが、きっと何らかのかたちで伝わっているからだと思うんです。これはイベンターさんに言われたことなんですけど、35周年記念ツアーで大きな会場でベスト的なライヴをやって、その次にオリジナルアルバムのツアーをやると、だいたい動員が減るそうなんですよ。でも、僕の場合はその逆で、ロンドンへ移ってからグイグイと動員が伸びていて。それは僕のパフォーマンスに対する期待がいろんな世代の隅々まで伝わっているからだとしたら、むしろ、こちらから出向いたほうが楽しいし、ちょっと遠出してまでもその土地土地の自然に触れたり…じゃないけど(笑)、“ディスカバー・ジャパン”したいなというところもありますよね。

単純にすごいバイタリティーだなと思います。

でも、楽しいですよ。“自分の街に来てくれた!”というオーディエンスの喜びは伝わるんです。例えば、東京は東京人じゃない人が多いから、“ハロー、東京!”と言っても、意外と“僕は東京の人じゃないですけど”みたいな冷めたところがあるんだけれども(苦笑)、地方へ行くとみんなが大歓迎してくれる。今回はもちろん『GUITARHYTHM VI』の曲が中心にはなるけれども、僕の音楽を聴いたことがない人…それこそ僕のファンの人たちには、子供が中学生、高校生という人たちも多いですから、その子供たちと一緒に来てくれてもいいし、“布袋? ギターの人でしょ?”くらいで何も知らない年配の方が来てくれても楽しんでもらえる自信はありますよね。

ギターを中心とした音楽エンタテイメントを楽しんでもらいたいということでしょうか?

あとは、興奮ですよね。心地良い興奮。胸をすくような、日常ではなかなか感じない自分の中から沸き上がるエネルギー。音と光を浴びた時にすごくやる気が沸いて来る感じ。今まで悩んでいたことなんてちっぽけなことなんだと思って、活力にしてもらえるようなね。たかが音楽だけど、音楽にはすごいパワーがありますからね。そういうものを伝え続けていきたい。海外では2,000人であろうが、5万人であろうが、200人であろうが、やってますから。

ヨーロッパではライヴハウスを周るツアーをやっているとうかがいました。

そうです。それも楽しいですしね。むしろ、たまに大きいところに立つと現実味がないんですよ。海外では僕の名前なんてまだまだ誰も知らなくて、知らない人がほとんどなわけだから。フェスなんかに出て行っても、演奏が始まっても背中を向けてその場を離れていく人もいるくらいだし。でも、そんな中で「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」をやったりすると、みんな振り向いて、“何だ、こいつは!?”ってなって。そこで1回こっちを観てくれたら、あとはノックアウトして掴むしかない。BOØWYの初めの頃だってそうで、ガラガラのライヴハウスでひとりひとりの心を掴んでいったわけだから、その頃の思いが重なるんです。やっぱり毎回勝負ですよね。守り続けるんじゃなく、来た人たちを掴み続ける。そうすると自分の力を毎回毎回確認できるんです。自分の場合はミュージシャンですから、楽曲だけじゃなく、パフォーマンスで伝えていかなきゃいけないし、お客さんが楽しんでいることを自分で感じなくちゃいけないから、海外での200~300人のライヴハウスでの活動は寂しさもある反面、妙な自信になっているところはありますよ。

ハングリー精神とはまた違うのかもしれないですけど、“自分はまだイケる”ということを再確認する場所のような感じですか?

そうですね。ただ、こうして自分がチャレンジできるのは日本のオーディエンスが理解してくれて、ずっと応援して支えてくれるおかげなわけだから、やっぱり活き活きとしたサウンドで、作品とパフォーマンスで応えていかなきゃいけないなと思ってますよね。応援している自分を誇りに思ってもらえるようなアーティストでいないと、“着いて来いよ!”とは言えないですよ。

取材:帆苅智之

アルバム『GUITARHYTHM VI』2019年5月29日発売 Virgin Music
    • 【LIVE Blu-ray付 初回生産限定盤】
    • TYCT-69141 ¥8,900(税抜)
    •  
    • 【LIVE DVD付 初回生産限定盤】
    • TYCT-69142 ¥8,400(税抜)
    • 【通常盤】
    • TYCT-60138 ¥3,000(税抜)

『HOTEI Live In Japan 2019 〜GUITARHYTHM VI TOUR〜』

6/09(日) 神奈川・秦野市文化会館
6/15(土) 宮崎・都城市総合文化ホール
6/16(日) 鹿児島・宝山ホール
6/22(土) 山口・周南市文化会館
6/23(日) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
6/26(水) 新潟・南魚沼市民会館
6/29(土) 埼玉・サンシティ越谷市民ホール
6/30(日) 群馬・ベイシア文化ホール(群馬県民会館)
7/06(土) 千葉・市川市文化会館
7/12(金) 神奈川・相模女子大学グリーンホール
7/15(月) 富山・富山オーバード・ホール
7/17(水) 熊本・市民会館シアーズホーム夢ホール
7/18(木) 長崎・長崎ブリックホール
7/21(日) 島根・島根県芸術文化センター「グラントワ」
7/27(土) 青森・弘前市民会館
7/28(日) 岩手・北上市文化交流センター さくらホール
8/03(土) 香川・サンポートホール高松
8/04(日) 京都・ロームシアター京都 メインホール
8/10(土) 福島・いわき芸術文化交流館 アリオス
8/11(日) 山形・やまぎんホール(山形県県民会館)
8/18(日) 静岡・焼津文化会館
8/23(金) 埼玉・大宮ソニックシティ
8/24(土) 愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
8/29(木) 神奈川・神奈川県民ホール

布袋寅泰 プロフィール

ホテイトモヤス:日本屈指のロック・ギタリスト兼シンガー。1988年、氷室京介をも擁したBOØWYを解散。同年、アルバム『GUITARHYTHM』でソロデビューを果たす。この求道的なスピリットに満ちた硬派ロックアルバムは、当時としては珍しい全編英詞による極めてアーティスティックな作品であった。翌89年には吉川晃司とCOMPLEXを結成し、1stアルバム『COMPLEX』をリリース。計2枚のアルバムを残し、90年に惜しまれつつ解散。その後、ようやく実質的なソロキャリアをスタートさせ、「ビート・エモーション」「さらば青春の光」「スリル」「ポイズン」と、作家性と大衆側に接近したポップ性が見事に同居した楽曲を続々とリリース。ストイックなロックミュージシャンであると同時にヒットメイカーとしての才能も開花させていった。布袋寅泰 オフィシャルHP

「Thanks a Lot」MV

「Thanks a Lot」ティザー映像

「Give It To The Universe
(feat. MAN WITH A MISSION)」
ティザー映像

『HOTEI Live In Japan 2018
〜TONIGHT I’M YOURS TOUR〜』
ダイジェスト映像

『GUITARHYTHM Ⅵ』トレーラー映像

OKMusic編集部

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