ビッケブランカ

ビッケブランカ

【ビッケブランカ インタビュー】
最新シングル「Ca Va?」に感じられる
ビッケブランカの無敵感

自分でも最強だと思える歌詞が
「Lucky Ending」にはある

そして、カップリングの「Lucky Ending」はTVアニメ『フルーツバスケット』のエンディングテーマですが、どんなふうに作ったのですか?

「書き下ろしたんですけど、バラードというリクエストをいただいて。ちょうどその時、バラードを作り終えたところだったので、“またバラードか”って思いました(苦笑)。僕は同じジャンルの曲を連続で作ることが苦痛なんです。本来はつらくて仕方ないんですけど、実は漫画『フルーツバスケット』は僕のバイブルで。この作品、すごいんですよ。読んだことあります? えっ、ない!? 信じられない! 全人類が読むべき作品なんですよ!!」

動物憑きの話だそうですね。

「あぁ〜、もう、そんな上辺だけ掬って! どれだけ僕の心に教訓をくれたことか、あの漫画が。だから、そのアニメ化作品のエンディングテーマを頼まれるなんて、僕にとっては光栄すぎることなんです。“バラードを書く気分じゃないなんて言ってる場合じゃない!”となって、身を粉にして書きました。歌詞は『フルーツバスケット』を読んだ人なら分かる言い回しを含め、ポンポンポンと出てきましたね。だからって、あざとく劇中の台詞を使っているわけじゃないですよ。でも、“明らかにこれは草摩 夾のことじゃん”っていう…あっ、一番重い呪いをかけられた草摩 夾って登場人物がいるんですけど(笑)。だから、歌詞は作品に対する自分の想いを含めて書くことができました。曲としてはバラードを作ったばかりだったので、どうしようかって考えに考えた結果、三拍子にしたらバラードでも違う角度から考えられるんじゃないかって思って。ヘヴィな部分もある作品なんですけど、主人公の本田 透という女の子は、本当にやさしい…ここまで純粋な人間はいないだろうというふうに描かれているので、その平和な感じを出せたらいいなという感じでした」

透の気持ちを書いているわけですか?

「というよりは、『フルーツバスケット』として書いているんです。“『フルーツバスケット』をバイブルとして育った僕が自分の気持ちを吐露することで、それは必然的に『フルーツバスケット』になる!”と。そういうことです(笑)」

聴きながら、いろいろな受け止め方ができる曲だと思ったのですが、ビッケブランカさんの中ではそうではないわけですね?

「そう受け取ってもらえるのは、この曲がさらに扉を開けたってことだから、めちゃめちゃ嬉しいですけどね。でも、どの曲もそうですね。自分の気持ちをポン!と出したものが、大勢の人に聴いてもらうことで、いろいろな扉を開けてもらえる。言葉に意味を持たせてもらえる。それって最高ですよね」

個人的には別れの歌のように感じました。

「う〜ん、別れかぁ。それだけではないですけどね。この曲には自分でも最強だと思える歌詞がひとつあって。《違う世界にいても決して違わない》という歌詞は文章としても素晴らしいし、よくここまで『フルーツバスケット』の中のいろいろな出来事を、この文字数にまとめられたなとも思います。メロディーのはまり方も完璧だし、いろいろな意味で満足感があるんですけど、その歌詞を含む最後のバースは、この曲を書いている時にオカンが亡くなって、それから加えたんです。だから、その歌詞には“オカンといる場所は違うけど、俺の中にはいるだろう”っていう想いが込められていて…そういう意味では、別れがきっかけになって書けたのかもしれないですね」

そんな「Lucky Ending」と「Ca Va?」のギャップがすごいところもビッケブランカらしいと思うのですが、3曲目の「ウララ」はアコースティックバージョンと謳いながらストリングスを残していて、アコースティックとだけ言ってしまったらもったいないと思える聴き応えがありますね。

「歌声のニュアンスがしっかり伝わるようにしたいと考えて、アコースティックギターを前面に出しながら他の音を削いだ、音を鳴らさないっていう意味でのアコースティックなんです。だから、アコースティックというよりは、リミックスのとらえ方で作りました。オリジナルでは《さよならです》ってラスサビに行くんですけど、このバージョンでは《さよならです》で曲が終わる。あと、2番のBメロにオリジナルにはない歌詞を加えていたり、意外にいろいろなギミックを使っているんですよ」

さて、この「Ca Va?」というシングルをステップに、ビッケブランカはここからどこに向かっていこうと考えていますか?

「その時にやりたいと思ったこと、やるべきだと感じたことをただやるだけです…って、毎回言っていると思うんですけど(笑)、それを繰り返していくだけですね。それは変わらない。とりあえずは、10月の『VickeBlanka Ca Va Tour』に全力で取り組みます!」

取材:山口智男

シングル「Ca Va?」2019年6月12日発売 avex trax
    • 【CD+DVD】
    • AVCD-94432/B ¥2,500(税抜)
    • 【CD】
    • AVCD-94433 ¥1,200(税抜)

『VickeBlanka Ca Va Tour』

10/19(土) 大阪・Zepp Namba
10/21(月) 愛知・Zepp Nagoya
10/25(金) 東京・Zepp Tokyo

ビッケブランカ プロフィール

ビッケブランカ:美麗なファルセットヴォイスと緻密なコーラスワークを独創性に富んだ楽曲に昇華させ、ポップとロックの間を自在に行き来する、新しいタイプのシンガーソングライター。2016年10月にミニアルバム『Slave of Love』でメジャーレーベルに移籍し、19年に発表したシングル「まっしろ」が日本テレビ系ドラマ『獣になれない私たち』の挿入歌に、同年6月に発表した3rdシングル「Ca Va?」がSpotifyのCMソングに抜擢されるなど幅広い世代から注目を集める。ビッケブランカ オフィシャルHP

「Ca Va?」MV

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • POP TUNE GirlS / 『佐々木小雪のイラスト花図鑑』
  • POP TUNE GirlS / 『涼水ノアの、ノアのはこぶ絵』
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』

新着