長い時間をかけて制作された
グレッグ・オールマン
初のソロアルバム『レイド・バック』

ブッチ・トラックスとの邂逅

デュアンは南部に戻ってからは毎日のようにセッションを繰り返し、新しい音楽を模索している。そんな折、ヴァンガードレコードからアルバムをリリースしていたサイケデリックフォークロックグループ、ザ・31st・オブ・フェブラリーのデモ録音に兄弟で参加することになる。この録音は68年に行われ、『デュアン&グレッグ』のタイトルで73年にリリースされる。この時点ですでに、デュアンのスライドを含め、オールマン・ブラザーズの初期のサウンドが確立していると言ってもいいかもしれない。『イート・ア・ピーチ』に収録されている「メリッサ」の初期バージョンが収録されている。

このザ・31st・オブ・フェブラリーはドラマーがブッチ・トラックスで、他スコット・ボイヤー(この後、カウボーイを結成する)、デビッド・ブラウン(この後、ボズ・スキャッグス・バンドやサザンロック周辺で数多くのセッション活動を行う)の3人組で活動していた。

デュアンはサザンソウルのスタジオミュージシャンとして活動しながら、新しいグループのメンバーを探していた。そして、ロスにいるグレッグをデュアンが呼び寄せる頃には、オールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーは決定していた。また、ちょうど同じ頃、ロジャー・ホーキンスやデビッド・フッドを擁するマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオも始動している。その第一弾アルバムはシェール(後にグレッグと結婚する)の『3614ジャクソン・ハイウェイ』(‘69)である。

69年11月には記念すべきオールマン・ブラザーズのデビューアルバム『ザ・オールマン・ブラザーズ・バンド』をリリースし、ロックに新たな歴史を刻むことになった。翌70年になると、デュアンはデラニー&ボニーのレコーディングをはじめ、デレク&ザ・ドミノスの『レイラ』のセッションに参加するなど精力的に活動を行ない、またオールマンズの2ndアルバム『アイドル・ワイルド・サウス』をリリース、このアルバムでサザンロックは完成したと言っていいだろう。

グレッグは折を見てソロアルバム向けのリハを行なうものの、なかなか自分の思ったサウンドにはならず、やり直しの日々が続いていた。

OKMusic編集部

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