AK-69

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【AK-69 インタビュー】
“ライヴ”と“生きる”の両方の
意味を表現した“LIVE : live”

同世代からも若い世代からも、
往年のAKを感じるって言ってもらえた

そして、「Speedin' feat. MC TYSON, SWAY, R-指定」は車ネタでマイクリレーが繰り広げられるという。

トラックができてマイクリレーしたいと思った時、この面子を思いついたんです。MC TYSONはプライベートでも慕ってくれてるし、SWAYはカナダに留学してたガキの頃に俺のアルバムを母親に送ってもらって聴いてたって話を知ってて。R-指定はフリースタイラーの中でもカッコ良いアーティストとしてリスペクトしてますし、みんなが予想できない組み合わせだと思って誘いました。“Speedin'”ってスピード違反っていう意味で車ネタで歌ってるけど、実はR-指定は免許を持ってなかったっていうオチまでできました(笑)。

(笑)。AORやフュージョン的なサウンドが光る「B-Boy Stance feat. IO」ではKANDYTOWNのIOさんをフィーチャリングしていて。

今回のアルバムで一番意外なアプローチの曲ですね。名古屋のレジェンドである刃頭さんにお願いしたトラックを聴いて、パッと思いついたのがIOだったんです。IOは俺のライヴにひとりで観に来てくれたりしてて、前からなんか波長が合うと思ってたんですよ。実際にいい曲になったし、めちゃめちゃカッコ良いMVも撮れてすごい気に入ってます。

歌詞のラグジュアリー感がすごいですね。

日本のアーティストは隠しがちだけど、“俺、こんなすげぇんだぜ”って見せられるのがヒップホップなんですよ。俺もそういうものに影響を受けてヒップホップが好きになったし。派手なこと言ってますけど、俺はガキの頃からラップで稼いだ金でしか、車も何も買ってないですからね。そこにこだわりがあるんですよ。しかも無理しないのが流儀。この曲でも俺がリアルに体現してることしか歌ってないです。

「もしよければ」は酒ソングですね。

“もしよければ”は九州の友達が飲んでる時に言ってたコールなんですよ。グラス持った人に“もしよければ! もしよければ!”って飲むように煽るっていう(笑)。初対面の人にも、年上の方でも失礼じゃないし、すごい使い勝手がいいんです。強引じゃないし、盛り上がる合言葉みたいな感じがして歌にしてみました(笑)。

そして、「Hard To Remember -Season 0.5-」から「ハレルヤ -The Final Season-」までは恋愛ゾーンですね。

先にEPでKalassy Nikoff(AK-69がシンガーとして歌唱する時の名義)な曲を作ったので、さらに厚みを持たせた感じですね。俺は歌詞をノンフィクションで書いてるし、つらい失恋も失敗もやっぱり自分の人生なんですよ。異性のことって人間の大事なファクターじゃないですか。人生においてもそうだし、アルバムの大事なセクションだと思ってます。

アルバムは「If I Die feat. ZORN」でフィニッシュとなりますが、生きてく中で生まれる感情の揺れが詰まった、すごく人間っぽい作品だなと思いました。ご自身ではアルバムにどんな手応えを感じてますか?

手応えはすごくあります。身内に聴かせたら同世代からも若い世代からも、往年のAKを感じるって言ってもらえたんです。“いい意味でベテランぽくない、成功への飢えを強く感じる作品だ”とも。ベテランって立ち位置じゃなく、ハングリーな若い時の感じで作れた実感はありますね。ここに来てこういうアルバムができたのは運命だったって思うくらい、かなり納得する作品ができたと思ってます。

では、この先の活動の予定は?

タイトル通り、このアルバムはライヴとセットだと思っているので、8月28日の配信ライヴまでをひとつの作品として、みんなに訴えかけたいんです。そのライヴは生配信じゃなくて、収録したものをABEMA独占で放送します。今、エンタメ業界はマジで苦しい状況で、みんなが生配信ライヴをやってるじゃないですか。収益を追うこと、それは全然悪いことじゃないけど、ひとつの作品にしなきゃいけない大事なライヴをただ生配信するのは、俺的に納得がいかなかったんです。ぶっちゃけ生配信のほうが楽だし、逆に収録だと編集もあったりして手間とお金が余計にかかるんですよ。はっきり言って大赤字必至です。だけど、俺はあえて険しい道を行って、クオリティーの高いエンターテイメントを届けたいと思ってます。やっぱりトップにいる者として、ヒップホップ界の配信ライヴの新しいあり方をちゃんと提示したい。まぁ、楽しみにしててほしいですね。マジでみんなびっくりすると思いますよ。

それは期待してます! 最後にこのアルバムを聴いてくれる人へのメッセージをお願いします。

いつも言ってますけど、人生でもがき苦しんでる人たちに聴いてほしいですね。順風満帆な人には響かないかもしれないです。でも、みんな人間ですし、きっと生きてたら何かある。そんな時に響く曲になってると思います。固定概念にとらわれず聴いてもらえたら、人生の新たな発見になるかもしれません。ぜひ手に取っていただければ。もしよければ!(笑)

取材:土屋恵介

アルバム『LIVE : live』2020年8月5日発売 Def Jam Recordings/Virgin Music
    • 【初回盤】(CD+DVD)
    • UICV-9322
    • ¥3,800(税抜)
    • 【通常盤】(CD)
    • UICV-1110
    • ¥2,800(税抜)

ライヴ情報

『超配信ライブ『LIVE : live from Nagoya』名古屋城』
8/28(金) 21:00~

AK-69 プロフィール

エーケーシックスティーナイン:孤高のヒップホップアーティスト。“険しい道を敢えて選ぶ”という自身の歌詞にもある通り、勝ち上がり辛い環境から、頂点を目指すラッパーである。2016年4月、米国の伝説的なヒップホップレーベル「Def Jam Recordings」と契約。最大の魅力であるライブでは音響、照明、演出を全てセルフプロデュースで行い、19年3月には自身4度目の日本武道館ライヴ2デイズを完売し大盛況を収めた。スポーツ選手からの支持も厚く、プロ野球選手の入場曲使用率はNo.1など様々なジャンルのアスリートが楽曲を使用している。またライヴ中のMCの評価が高く、己の生き様から生まれる“言霊”が男女問わず競争社会で戦っているアスリートや経営者にも共感を生み、高級自動車メーカー、高級時計ブランド、スポーツチームなどさまざまな企業のアンバサダーも務めている。AK-69 オフィシャルHP

「Bussin' feat. ¥ellow Bucks」MV

「If I Die feat. ZORN」MV

OKMusic編集部

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