【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#160
作詞家・阿木耀子の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

遺作になるのかもしれないよね。これが
遺作になってもいいの?

より

今回の名言は、70歳を超えてもなお、一日一善ならぬ「一日一曲」を日課としている宇崎竜童に、精力的に活動を続ける秘訣を聞いたインタビューからの抜粋である。「運と縁っていうのはすごく大事だと思うんですよ」と語りつつも、「デビューするまでに600曲くらいストックがあった」と弛まぬ訓練の跡を見せる。そして、妻でもある阿木子とのエピソード。宇崎が阿木に出来上がった曲を聴かせると「これでいいの?」と返されて、今回の名言につながる。この最大のプレッシャーも宇崎竜童の活動の原動力なのである。楽曲に限らず、本当に良いものを生み出すためには、これくらいの気概が必要なのだろう。

阿木燿子(あきようこ)
1945年5月1日生まれ、神奈川県横浜市出身。作詞家、小説家、エッセイスト、女優、映画監督。1964年、明治大学に入学し、軽音楽クラブに所属する。そこで、後に夫婦となるミュージシャンの宇崎竜童と出会う。1969年、グループ・サウンズ ジュリーとバロンのデビュー曲「ブルー・ロンサム・ドリーム」で作詞家デビュー。1971年、宇崎竜童と結婚。1975年、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」の作詞を手掛け大ヒットに導く。それから、阿木燿子作詞、宇崎竜童作曲のコンビにより、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドだけでなく多くのアーティストに楽曲を提供。山口百恵は全盛期から引退までの楽曲の多くを阿木×宇崎コンビが手掛けている。ヒットメーカーとして、日本の歌謡史にその名を刻んだ。1979年、ジュディ・オングの「魅せられて」が、第21回「日本レコード大賞」を受賞。1985年、中森明菜の「DESIRE -情熱-」が、第28回「日本レコード大賞」を受賞。1980年、映画『四季・奈津子』で女優デビュー。その後も、『家族ゲーム』(1983年)、『ア・ホーマンス』(1986年)、『化身』(1986年)、『フライング飛翔』(1988年)、『デビルマン』(2004年)など、多くの映画に出演。2006年には、映画『TANNKA 短歌』にて、自ら脚本を手掛け映画監督デビューも果たす。同年、紫綬褒章を受章。作家としても小説やエッセイなど多くの著書がある。2001年には、プロデューサーとして辣腕を揮った舞台『フラメンコ曽根崎心中』が、芸術祭舞踊部門で優秀賞を受賞している。この活動は、ライフワークとなり『Ay曽根崎心中』として上演を重ねている。2002年、コーラスグループ「ひふみレインボー」を結成。2018年、旭日小綬章を受章。現在、赤坂の一ツ木通りにて、レストラン&ライブ『ノヴェンバー・イレブンス 1111』を経営している。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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