今注目の韓国エンタメ! この夏オン
ライン&劇場で楽しめる韓国発ミュー
ジカル

最近、韓国の文化コンテンツがより身近になった印象を受ける。
筆者がK-POPに興味を持ったのは2009年。韓国出身のアイドルグループ・東方神起に夢中になった。それから10年以上が経ち、近年の韓流コンテンツにはさらなる盛り上がりを感じる。韓国の大手芸能事務所JYPがソニーミュージックと共同で手掛けたNizi Project、そしてそこから誕生したアイドルグループ・NiziUが話題になったことは記憶に新しい。韓国ドラマ『愛の不時着』『梨泰院クラス』なども人気だ。また、2018年にはアジア圏のアーティストとして初めてBTS(防弾少年団)がアメリカの週間アルバムチャート「ビルボード200」で1位になり、2020年には映画『パラサイト 半地下の家族』が外国語映画として初めてアカデミー賞作品賞を受賞するなど、各ジャンルでグローバルな話題も多い。
文化コンテンツが豊富な韓国。歌にダンスにドラマ……その融合が魅力的なのがミュージカルなのだから、韓国ミュージカルがおもしろくないわけがない。そう、韓国ミュージカルこそ日本のミュージカルファンにオススメしたい。
ストレートプレイとなると言葉の壁があるが、ミュージカルは日本で上演されている有名作品の多くが韓国でも上演されている。セリフと歌がある程度分かっている作品なら言葉を気にせず観ることができる。ソウルにはたくさんの劇場があり、年間を通して数多くの作品が上演されているので、ぜひ一度は現地で韓国ミュージカルを体感してほしい。
とはいえ現状、新型コロナウイルスの影響によって、自由に韓国へ行き、舞台を観ることは叶わない。そこで、今回は、日本にいながら韓国ミュージカルを楽しむことができる作品をご紹介する。
【オンラインで観る】韓国初演から10周年を迎える『モーツァルト!』
韓国ミュージカルは全編が映像化されることがほとんど無いため、現地まで足を運ばなければ観ることができない。しかし、今回は劇場へ行けない観客のために、日本語字幕付きでオンライン配信される。実際の公演時には字幕表示は無いため、言葉を理解しながら公演を観られる貴重な機会だ。
オーストリア出身の作曲家モーツァルトの生涯を描いたミュージカル『モーツァルト!』。日本でも人気の高い本作は今年、韓国初演から10周年となる記念すべき年で、出演者も非常に豪華だ。初演に参加した俳優だけ見ても、ヴォルフガング・モーツァルト役で鮮烈なミュージカルデビューを飾ったキム・ジュンス、本作で主演に抜擢されたことでブレイクを果たし、以降多くの大作に出演しているパク・ウンテの二人をはじめ、コロレド大司教役のベテラン俳優ミン・ヨンギ、そして、ヴァルトシュテッテン男爵夫人役のシン・ヨンスクはミュージカル『エリザベート』で主演のエリザベート役を務めるなど、現在の韓国ミュージカル界を代表する俳優揃いだ。
その中でも特筆したいのがキム・ジュンスの存在である。
今でこそ韓国ミュージカル作品にK-POPアイドルが出演することは珍しくないが、以前はミュージカル経験のないアイドルが出演することに対して否定的な意見も多かった。そのアイドルへのイメージを変えるきっかけになったのが『モーツァルト!』に出演したトップアイドルのキム・ジュンスだった。公演を重ねることで実力が認められ、2012年『エリザベート』のトート役で第18回韓国ミュージカル大賞 主演男優賞を受賞した。現在もミュージカル俳優として高い評価を得ている。
キム・ジュンスの自身の半生を重ねるかのようなヴォルフガング像と歌への解釈は、その切実さに見ているこちらの気持ちが揺さぶられる。ぜひ一度聴いてみて欲しい。
シーツプローブライブ「'왜 나를 사랑하지 않나요'(邦題:何故愛せないの)」/ キム・ジュンス
【劇場で観る】日本版『メイビー、ハッピーエンディング』
韓国では先述した『モーツァルト!』などの有名な海外ライセンス作品のほかに、オリジナル制作される創作ミュージカルも盛んだ。近年では『フランケンシュタイン』(2017年日本初演)、『マタ・ハリ』(2018年日本初演)、『笑う男』(2019年日本初演)など日本初演を迎えたものや、日本未上陸ではあるが『西便制』(2010年韓国初演)など、韓国国内で高く評価される作品もある。
『メイビー、ハッピーエンディング(原題 "어쩌면 해피엔딩" たぶん、ハッピーエンディング)』は、韓国で制作され2015年にトライアウト公演を経て2016年初演。連日ソールドアウトとなり2017年にアンコール公演、さらに2018年、今年と再演を重ねている大ヒット作だ。2017、2018年には『メイビー、ハッピーエンド』というタイトルでK-POPアイドルを中心に据えた韓国キャストによる来日公演も行われた。2020年1月にはアメリカ版も上演され、いよいよ8月11日(火)からシアタークリエにて日本の演出・キャストによる日本版が開幕する。
舞台は20✕✕年のそう遠くない未来。主人を失った旧型ヘルパーロボットのオリバーとクレア、2体の出会いから物語が展開していく。登場するのは無機物であるはずのロボットだが、オリバーとクレアの関係を通していつの間にか人間的な“生”を見つめている。愛し、生きる、とはどういうことなのだろうか。
戯曲・音楽が素晴らしく、演出やキャストによって様々な魅力を引き出せる、非常に作品に力のあるミュージカルだ。日本初演となる今回のキャストは、オリバー役に浦井健治、クレア役に中川翔子花澤香菜がWキャストで登場する。
この珠玉の韓国ミュージカルが日本版ではどんな魅力を見せてくれるのか。期待が高まる。
[THE MUSICAL] ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』初演ハイライト1部-キム・ジェボム、チョン・ウクジン、チョン・ミド、イ・ジスク、コ・フンジョン
オンラインで、劇場で、ぜひ韓国ミュージカルの魅力に触れてほしい。
文=yuma

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