Disclosureに直撃! アイディアの源
&兄弟史から新作「ENERGY」制作秘話

2020年を代表する1枚になるであろうDisclosure(ディスクロージャー)待望の最新アルバム「ENERGY」と、これまでの彼らの歩みをインタビューとともにTJOが解説。

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新作「ENERGY」の制作秘話

「ディスクロージャーのアルバムが本当に素晴らしい!」

僕の周辺では、ここ最近はこの話題で持ちきりだった。約5年ぶりとなるサードアルバム「ENERGY」は、いろいろと大変な2020年のダンスミュージックシーンのみならず、音楽シーンを代表する1枚として……さらには、今後の彼らの動きも含めて2020年代の始まりを象徴するアルバムとして我々の記憶に残りそうな勢いだ。
今回は本人への直撃インタビューも実現したので、彼らのここまでの歴史と最新作をもっと深く知るための解説をしていこう。
◆ディスクロージャー兄弟の歩み
イギリスの南東部、ロンドン近郊に位置するサリー出身の1991年生まれの兄ガイと1994年生まれの弟ハワードのローレンス兄弟によるディスクロージャー。
プロミュージシャンの両親のもとに生まれた影響もあり、ガイは3歳でドラム、7歳になる頃にはギターも演奏し始め、ハワードもベース、ギター、ピアノまでこなすように。そして、ガイが18歳の頃、当時イギリスのシーンを席巻していたJames Blake(ジェームス・ブレイク)やBurial(ブリアル)などのダブステップやそれに影響を受けて発展したポスト・ダブステップのアーティストに没頭し、パソコンでエレクトリック・ミュージックの制作をスタート。当時の音楽発信の中心的存在であったSNSであるMyspaceで楽曲をアップしていく中で、Hot Chip(ホット・チップ)やMetronomy(メトロノミー)といった人気インディーロック・アクトを輩出していたMoshi Moshi Records(モシモシ・レコーズ)からデビューEP「Office Dexterity」をリリースする。
影響を公言するポスト・ダブステップの雄Joy Orbison(ジョイ・オービソン)の作風を強く感じさせながらも、生楽器を自由に使いこなせるからこそのジャジーなベースラインのアプローチ、今の作風にも通じる声ネタのアレンジなど非凡な才能はこのデビュー作から感じさせていた。
2012年になるとシングル“Tenderly/Flow”や“Boiling”をリリース。僕が初めて彼らに出会ったのがこの楽曲からだったが、ポスト・ダブステップの影響をモロに受けていたデビュー時から打って変わって、今の彼らのスタイルにも通じる2ステップ/UK ガラージをディープハウスと融合したオリジナリティを確立し、彼らの象徴となる「Disclosureフェイス」をあしらったジャケと共にその名前をしっかりと覚えた。
さらに彼らは、Jessie Ware(ジェシー・ウェア)の“Running”や2ステップシーンの立役者Artful Dodger(アートフル・ドジャー)の“Please Don’t Turn Me On”のリミックスでもそのオリジナリティを発揮。ダンスシーンにおいてもフレッシュな存在として注目を集める。

そして、同年10月に彼らの名を確固たるものとした名曲“Latch”を発表。今や押しも押されぬ世界的シンガーとして活躍するSam Smith(サム・スミス)も当時まだデビューしたてで、彼のシルキーで表情豊かなヴォーカルにそれを包み込む浮遊感あるシンセとビートがこれ以上ない高揚感を生み出す名曲は、ヨーロッパではもちろん、アメリカのダンスチャートでもヒットし、彼らの名を世界のものとした。
2013年にはもう一つの定番アンセム“White Noise”を発表し、いよいよファースト・アルバム「Settle」をリリース。このアルバムはUK、USともにアルバムチャート1位を記録し、その年のグラミー賞にまでノミネート。後世においても2010年代を代表するアルバムとして語れる鮮烈なアルバムデビューとなった。
この作品のスゴいところは彼らのベースであるダンスミュージック、ハウスミュージックを崩さず、ダンスフロアへしっかりと意識を向けながらもポップミュージックにまで昇華したという点だ。世界を狙うのに分かりやすいヒップホップ/R&B調の曲があるわけでもなく、世界的なアーティストというよりは同世代やヨーロッパ中心の客演人選、そして何よりもUK発の2ステップ/UKガラージの影響を世界ヒットにまで押し上げた。この年、“White Noise”を歌ったAlunaGeorge(アルーナジョージ)と初来日を果たし、間を空けずに翌2014年には単独&「フジロック」デビューを果たし、ここ日本でもその人気の高さが分かるほどに。

デビューアルバム以降、世界中をツアーで周り、2015年にはセカンドアルバム「CARACAL」をリリース。盟友サム・スミスはもちろん、UK次世代ソウルシンガーJordan Rakei(ジョーダン・ラカイ)をいち早く起用するなどヨーロッパ人選にしっかりと目を配りつつも、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)、Lorde(ロード)、Miguelミゲル)など世界的アーティストのゲスト参加に彼らの注目度と期待値の高さを改めて感じさせられた。そして、作風もハウス路線を踏襲しながらもデビュー以降の外仕事……サム・スミスやMary J. Blige(メアリーJブライジ)、Ellie Goulding(エリー・ゴールディング)らのプロデュースワークから派生したグッとBPMを落とした現行R&B的アプローチを軸にし、プロデューサー:ディスクロージャーとしての立ち位置をより印象付けるものとなった。このセカンド以降もNYのマジソンスクエアガーデンでライヴを行うなど躍進を遂げる中、2017年に入ると突如としてSNSで活動休止を宣言。
◆「ENERGY」へと繋がる華々しい復活

心身ともに負荷がかかっていたのも容易に想像できるほどのスケジュール。それをこなして来た彼ら。だが、ポジティブな休止宣言からわずか1年で彼らは帰ってきた。2018年、今作「ENERGY」でも共演するマリ共和国の女性シンガーFatoumata Diawara(ファトゥマタ・ジャワラ)をフィーチャー、というよりは彼女が2011年に参加した1960年代から活躍する西アフリカの伝説的ファンクバンドT. P. Orchestre Poly-Rythmo(T.P.オーケストラ・ポリ・リズモ)の楽曲“Mariage / C’est Moi Ou C’est Lui”をサンプリングした“Ultimatum”を発表すると、早速グラミー賞にノミネートされるなど彼らの帰還を世界は心待ちにしていたのは明らかだ。

そこからは休養期間でリフレッシュした彼らのマインドを表すかのように、精力的にシングルのリリースを重ねていく。ここで面白いのは久々の復活に豪華なゲストを招き入れるでもなく、彼らがお休みしている間にたっぷりと吸収していた様々な音楽のインプットを吐き出すかのような試みだ。“Moonlight”では1989年のアカペラ・コーラスThe Real Group(ザ・リアル・グループ)の“When I Fall in Love”を、 “Where Angels Fear to Tread”では1961年のオールディーズThe Four Freshmen(ザ・フォー・フレッシュメン)の“Fools Rush In”を。さらに、“Love Can Be So Hard”でのPrincess(プリンセス)“Say I’m Your Number One”、Gwen McCrae(グウェン・マックレイ)のダンス・クラシック“Funky Sensation”まんま使いと、幅広い音楽ジャンルや年代から時に大胆に、時に彼ららしい繊細なプロダクションでサンプリングを主とし、ダンスフロアを意識した作品を連発。

この流れは彼らのプロデュースワークでも顕著で、Friendly Fire(フレンドリー・ファイアーズ)Heaven and Earth – “Let Me Back In”では70年代ディスコHeaven and Earth“Let Me Back In”を、故Mac Miller(マック・ミラー)の“Blue World”では再びザ・フォー・フレッシュメンの50年代オールディーズ“It’s a Blue World”を引っ張り出し、ディスクロージャーの初期のダンスミュージックを軸にしたプロダクションが帰って来たような、とてもリラックスした、良い意味での気負いのなさを感じ個人的にも嬉しくなった。
2019年には盟友サム・スミスがカヴァーしたディスコ黎明期を代表するクラシックDonna Summer(ドナ・サマー)“I Feel Love”のトラックプロデュースを担当し、「クィアーな存在として、自身のコミュニティのアンセムを歌えた事を光栄に思う」というサムの想いをハウスの歴史をしっかりと汲み取った形でサポート。そして、その年を代表する世界的R&Bヒットの一つとしてグラミー賞「レコード・オブ・ザ・イヤー」にもノミネートされたKhlaid(カリード)の“Talk”をプロデュースし、その勢いはますます加速することになる。
“Talk”の大成功を受け、2020年、カリードと再びコラボした“Know Your Worth”を発表。R&B路線のプロデュース能力を発揮しながらも、自身名義ではサンプリング主体のダンスチューンを連発。
彼らが「いろいろ音楽を聴いている中で自分たちが今求めている音だと感じた」と語るNorman Connors(ノーマン・コーナーズ)のプロデュースによるディスコバンドAquarian Dream(アクエリアン・ドリーム)の1978年作“Fantasy”をサンプリングした“Ecstasy”、復活以降の彼らを夢中にさせているアフリカン音楽からカメルーンディスコの巨匠Eko Roosevelt(エコ ・ルーズヴェルド)の同名曲をそのまんま自分達のDJセットで使いやすくしたかのようなエディットとも言える“Tondo”に、ニジェール共和国のバンドEtran Finatawa(エトラン・フィナタワ)の“Heeme”使いの呪術的なトライバル・チューン“Etran”、アメリカン・ロックからAOR代表曲Boz Scaggs(ボズ・スキャッグス)“Lowdown”ネタの“Expressing What Matters”、一聴してサンプリング無しか? と思わせる“Get Close”でもSnopp Dogg(スヌープ・ドッグ)の喋りを使いファーストアルバムを彷彿とさせるグルーヴィーなトラックを展開。サンプリングネタを掘るディガーとしての幅の広さも含め、よりDJ的な側面が強調され、この先出るアルバムがどんなものか、様々な憶測が飛び交うほどシーンの期待をあおっていく事となる。
◆新作「ENERGY」での初めての挑戦
そして、今年5月に5年ぶりのアルバム「ENERGY」のリリースを発表。
5年という歳月は長く感じるかもしれないが2015年〜16年は世界中をツアー、2017~18年の半分は休み、2018年から2年をかけてこの新作の制作に取り組んでいたため彼らにとっては全2作と変わらないペースで作られたという。そして、これまでのシングルはファンとの繋がりを保つためにリリースしていたそうで、だからこそアイデアも含め、よりリラックスした雰囲気を感じることができたのだろう。

「人間の持つエネルギー(ENERGY)は、この地球を破壊する事も守る事もでき、その責任が問われる」という着想から付けられたアルバムタイトルは、同時に今作が生まれるキッカケとも言える。ディスクロージャーは、兄ガイがプロデューサー的役割でビートメイキングやプロダクションを手掛け、弟ハワードが歌詞やメロディなどシンガーソングライター的立ち位置で制作している(彼らの作品でゲストヴォーカルがいない時の“F For You”や“Jaded”などの歌は弟ハワードによるもの!)。今までのアルバムでは必要な曲数を作っては、それをそのままアルバムに収録していたが、今回のアルバムのために作った楽曲はなんと200曲。その中でも「自然と流れるように完成した楽曲が、きっとファンにとっても魅力的ものになるはず」と良い勢いのままスムーズに作れた曲、いわばスタジオに満ちたエネルギーに導かれるまま優先的にチョイスしたのがこのアルバムに収められている11曲だという。楽曲はLAで2、3週間かけて制作〜レコーディングされ、仕上げをロンドンの兄ガイの自宅で完成させた。

さらに、今作では今までにない2つのチャレンジが行われている。
まずはラッパーとの共演。これは意外に思われるが、外仕事のプロデュースワークでラッパーの楽曲を手がけたり、コラボする事はあっても、彼ら名義での作品でフィーチャーするのは初。インタビューで語っていたのは、「LAで作ろうと思ったのはラッパーと制作したかったから。もちろんUKのグライム、slowthai(スロウタイ)もいるけどAmine(アミネ)やMick Jenkins(ミック・ジェンキンス)とコラボするならLAに直接行った方がベストだと思ったんだ」(ディスクロージャー)

彼らのサウンドと言えば、2ステップ/UKガラージの影響をイメージするが、実はそれ以上にデトロイトやシカゴのハウス、そしてデトロイトが生んだ天才ビートメイカーJ Dilla(Jディラ)からの強いインスピレーションも公言している。そんな彼らだからこそ、ラッパーとの共演は必然的なものであったし、その中でも今作でデトロイトハウスなどの「黒いハウス」の次世代的な存在として注目を集めているプロデューサーChannel Tres(チャンネル・トレス)、さらにはJディラの盟友とも言えるラッパーCommon(コモン)とアルバムのラストを飾ったコラボレーションは、さらに特別な意味を持ってくるだろう。
「ミック・ジェンキンスは、それまで2ステップ/UKガラージを聴いたことがなかったから、簡単な歴史やハウスとの共通点を説明してレコーディングしてもらった。そのジャンルを知らないからこそフレッシュな感覚をもたらしてくれるんだ」と語るのは、僕個人もアルバムの中で1、2を争うお気に入りの曲“Who Knew?”。こういった経緯も影響してなのか、今回作った200曲の中にはUKで作られた曲もあったが、採用された楽曲はLAでのものだったそうだ。
そして、もう一つのチャレンジがアメリカ、イギリス以外の非英語圏のアーティストとのコラボレーション。
2018年の復活作“Ultimatum”でサンプリングしたファトゥマタ・ジャワラを本格的に迎え入れ制作された“Douha (Mali Mali)”は、ハウサ語で彼女の故郷でもあるマリ共和国への愛国心を歌い上げたもので、近年のディスクロージャーのアフリカ音楽からの強い影響の集大成とも言えるアルバムのハイライトとなっている。「歌詞は分からなかったけど、それでもとても面白く興味深い経験だった」と語る彼ら。
そして、カメルーンのBlick Bassy(ブリック・バッシー)との“C’est ne pas”ではフランス語とハイチ・クレオール語を交えたヴォーカルが、抑揚を極限まで抑え込んだミニマルなディープハウスに溶け込み、アルバムの中で続く“ENERGY”との対比をより強調し、作品全体のバラエティを押し広げる事に成功している。“ENERGY”もパーカッショニストFrank Ricotti(フランク・リコッティ)のサンバのリズムを大胆に使い、ファーストアルバムの「When a Fire Starts to Burn」でもサンプリングされたモチベーショナル・スピーカーのEric Thomas(エリック・トーマス)の力強いメッセージが、彼らのここ最近のトライバルなムードと初期の作風が見事に織り混ざった今だからこそ表現できる1曲となっている。
そんな彼らの柔軟な姿勢は、アルバムの他のコラボレーションでも見事な相乗効果を生み出している。今作のスタートを飾るKelis(ケリス)との“Watch Your Step”では、兄弟が青春時代に聴いてきたであろう「あの頃の」彼女を彷彿とさせるフロアキラーなダンサブル・チューンを展開。さらに、アルバムの中でも最初に完成した楽曲であるKhlani(ケラーニ)とThe Internet(ジ・インターネット)のSyd(シド)が参加した“Birthday”はまさに90年代後半〜2000年代の「あの頃の」R&Bのトーンを見事に取り入れ、今に昇華させた珠玉の1曲となっている。この曲は実際、最初シドだけとの作業だったものをBrandy & Monica(ブランディ & モニカ)やAaliyah(アリーヤ)のテイストを意識し、途中でシドがケラーニを紹介しデュエット作品になったという経緯がある。彼らは今年R&B姉妹デュオChloe & Halle(クロエ&ハリー)のアルバムで“Unngodly Hour”をプロデュースしたが、これも2000年代のR&Bを色濃く感じさせる作品となっていて最新のサウンドなのに、どこか懐かしさを感じさせるという温故知新に溢れた見事なプロダクションを発揮。

こういったコラボ相手のチョイスの基準や相手によってプロダクションを変えるのか? といった質問に対して、彼らは「まず第一にコラボ相手のファンである事。そういったコラボしたい人のリストを作って全員にオファーをかけてOKしてくれた人達とやっていく。その基準は何よりタレント性と良い人であることが大事。そして、必ずコラボ相手とは事前に楽曲を用意する事はせず、一から楽曲を作ることを大事にしていて、彼らのテイストに影響されて僕達の味をブレンドして曲を作るよ」と語っている。型にハマった作業ではなく、こういった部分でも彼らのフレキシブルさを感じる事ができる。また、今後のコラボ相手や非英語圏、それこそアジアのアーティストへの興味も訪ねると「自分達としてはオープンなので、むしろオススメがいたらどんどん紹介してほしい」。我こそはと思う人いたらデモ送るチャンスかも?
最後に、復活してから今作に至るまでの、僕個人が気になっていた事を彼らにぶつけてみた。

ここ数年のシングルはダンスフロアを意識していて、さらにサンプリングが多用されています。このムードはどこから来ていますか? また、毎回サンプリングのセンスが秀逸で、僕はディスクロージャーのSpotifyのプレイリストが好きでいつもチェックしていますが、選曲の幅の広さなど、どういったところからインスピレーションを得ていますか?(TJO)

「僕らはギターやピアノ、ドラムなどが演奏できるから、過去のアルバムにおいてそこまでサンプリング主体の作曲はしてこなかったんだ。ただ、近年ハウスやディスコについてさらに勉強したり、リサーチしていった時にサンプリングが重要なベースになっていると知った。そして、昔の曲を掘ってサンプルすることでオーセンティックなヴァイブスが得られることが分かったんだ。今回のアルバムでもドラムやループのサンプルをアイディア元にしてフレッシュな楽曲を制作していった。指摘してくれたプレイリストもそう。初期はハウスを軸に選曲してきたけど、今はジャズやクラシックなどいろんなタイプの音楽を幅広く選んでいて、そういったいろんな音楽を聴く事が自ずと意識しなくても自分たちの作る音楽に影響を与えたということに気付いたんだ」

兄ガイにとってハウス・ミュージックは、様々なリズムのレイヤーが表情を持って感情を表現する奥深い音楽として自身との繋がりを感じるとも語っていたが、DJ的な観点で自身に影響を及ぼした様々なジャンルの歴史を紐解き、それを意識上だけでなく潜在意識でも自らのスタイルに落とし込む。ハウスや2ステップ/UKガラージ、R&Bをしっかりポップに落とし込む優秀なプロデューサーとしての評価だけでなく、休養期間も経て音楽と真摯に向き合い、それを真っ直ぐ突き詰めた結果が今作。そんなダンスミュージックの古き良きマナーを、2000年以降の感覚で解釈してきたのが彼らの強みだろう。自然体で作られ、選ばれた11曲は43分。あっという間に聴けると同時に充実感も感じさせる。そして、今回の日本盤にはここ最近のシングル曲やカリードとのコラボも網羅され、9曲追加の全20曲というボリュームになっているが、これを聴いても寄せ集め感が全くないのは、彼らが確固としたマインドでこの2020年まで歩んできた証拠だろう。

今までシングルには必ず新進気鋭のプロデューサーやレジェンドなどを起用し、自身の名曲と共に優れたリミックスを生み出してきた彼ら。今回は意外にもボーナストラックとして収録された“Birthday”の2ステップ/UKガラージシーンの生みの親の一人MJ Cole(MJコール)のリミックスだけだが、この人選も自らのルーツに立ち返る素晴らしいセレクト。もしかしたら、今後どんどんリミックスが登場するかもしれないが、どんなアーティストが起用されるのか楽しみだ。あなただったら誰にどの曲をアレンジしてもらいたい?

そして最後に、このアルバムを引っさげて今年は叶わなかった「フジロック」などのフェスでどんなパワーアップした世界観を表現してくれるのか、今からとても楽しみだ。僕TJOのSpotifyプレイリスト「TJO Crates」では、今回紹介した楽曲からサンプリングまでを網羅したセレクトを期間限定で展開中。この記事と合わせて楽しんでください。
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