Skyra

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【Skyra インタビュー】
自分にとってリアルなものは、
自分の心の中で起きていること

USエモラップのシーンとリンクしながら精力的に活動を重ねているSkyraが、1stアルバム『I'm a Boy Skyra』をリリースする。幅広い音楽リスナーを魅了し得る心地良い音像、ビートにあふれた今作について本人に語ってもらった。

今回のアルバムは
“自分の世界”という感覚

Skyraとして活動を始めたのはいつなんですか?

2018年春頃から軽く音楽作りを始めて、2019年1月に1stシングル「In The Cloud」をリリースしました。その3日後にリル・ピープが所属していたGothboicliqueのリル・トレーシーのライヴの前座のためにニューヨークに行って、EP『Lovexxxx』を出して…という感じの活動をしています。

「Lovexxxx ft. Goa,
Prod. fish narc」

■ニューヨークのライブ会場でのリル・トレーシーとの一枚
https://www.instagram.com/p/B7GewzapWyN/?utm_source=ig_web_copy_link

あるアーティストからDMをもらったのが、活動を始める大きなきっかけになったらしいですね。

はい。とあるアーティストさんからInstagramでDMをもらったんです。僕はその時は音楽をやっていなかったんですけど、“やったほうがいいよ”と。そのアーティストさんは、昔、僕が別の音楽をやっていた頃に共演したことがあったんです。

Skyraさんはもともとロックがお好きだったようですね。パンクやエモとか。

大好きです。前、別のプロジェクトで音楽をやっていた時は、パンク・エモのバイブスを活かしながら、Crystal Castlesにインスパイアされたプロジェクトをやっていたんですけど。でも、エモラップを聴いて、自分が好きなパンク・エモのエッセンスと、トラップを基本としたヒップホップをミックスした音楽だと感じたんです。Deftones、THE GET UP KIDSの初期、FUGAZI とかが特に好きなんですけど、そういう僕のバックボーンを今のエモラップのシーンに落とし込みたいなと。僕はラップはしないし、できないですけどね。シーンの名前にエモラップって付いているだけで。あと、ニューヨークでライヴをした会場にて、Gothboicliqueや、その周辺アーティストを紹介してもらったんですけど、ストレートエッジでのんびりしている僕と似た感じだったんですよね。リル・トレーシー、コールド・ハート、ブレンナン・サベージ、フィッシュ・ナーク、他にも沢山の、このシーンのレジェンド達とハングしました。その後、彼らの家に遊びに行ったり、ペンシルバニアまでバス旅したりしました。このシーンを形成する中心メンバーに直接会い、話すことで、音楽的にも、性格的にも“自分の居場所として心地良いな”と感じられたんです。ライヴの後も、今回ライブのマネージャー的な立ち位置で沢山サポートしてくれたリル・トレーシーのマネージャーのニック・ブランコと、フィッシュ・ナークからライブを褒められたのも、すごく嬉しかったですね。オーディエンスの反応もデビュー3日後じゃないような良いリアクションをもらえましたし。ライヴのビデオをチェックしてみてください。
■リル・トレーシーの前座を務めたときの模様
https://www.youtube.com/watch?v=7v_wLpX3IiU

Skyraさんの音楽は内省的というか、内面を楽曲に投影するような作風があるのも、とても印象的なところです。

確かに内省的だと思います。というのも、中学から大学までは東京の学校にいて、今は島根県の松江市で一人暮らしをしており、周囲に友達もいないし、滅多に誰かに会う機会がないからでしょうね。だから、基本的に空を見たり山を見たり(笑)。

最初に世に出した曲「In The Cloud」のMVで森の中の神社が出てきますけど、ああいう環境で暮らしているんですね。

はい。あの神社は鳥取の実家からすぐのところにあって、曾祖父が作ったんです。自分のルーツを紹介したかったので、デビュー作のMVはそこで撮ることにしました。

1stシングル「In The Cloud」

神社を作るというのは“理想とする空間を作りたい”という一種のアート行為でもあると思うんですけど、アーティスティックな家系なんですか?

どうですかね? でも、そういうのはみんな好きなんだと思います。両親も音楽をやっていましたし。

Skyraさんが今、音楽を作りながら抱いている感覚は、神社を作るのと通ずるものがあるんじゃないでしょうか? 楽曲制作とは、ある種の理想的な空間作りですから。

かなりそうですね。それを今、言われてすごくピンときました。僕は今回のアルバムからミックスとかマスタリングも全部自分でやるようにしたんですけど、“どの音をどこに配置するのか?”というのは空間を作るようなことだと思うので、確かにそうですね。

ご自身のやりたいことは作品を重ねる毎にどんどん明確になってきています?

はい。EPを出すまでの流れは“フィーチャリングして、自分の名を世に広める”っていうことに重きを置いていたんですけど、今回のアルバムは“自分の世界”という感覚なので。今作に入っている「When You Need Me」を先行リリースしたら、Gothboiclique周辺のアーティストがインスタにライクやコメントをくれたりして。他にも、スペインや中国のリスナーからもリアクションがもらえたので、“しっかり海外でもカッコ良いと思ってもらえるんだな”っていうのを感じられたので、ちょっとほっとしましたね。
■Instagramでの「When You Need Me」の投稿
https://www.instagram.com/p/CFekVeSJ1Wy/?utm_source=ig_web_copy_link

日本国内だけにとどまらないで、海外に向けても積極的に発信していきたい気持ちを強く持っているんですね。

どこに向けていくかっていうイメージは明確になかったんですが、逆にどこの国の人でも楽しんでもらえる曲を作りたかったので、ずっと英語でやっていたんです。そのほうがどこの国の人も分かると思っていたので。でも、僕の「Nande Deska My love feat.Cold Hart Rawska」っていう曲がありまして。Gothboiclique所属のアーティスト、コールド・ハートと、彼が住むNYのアパートメントで一緒に作った曲なんですが、そのレコーディングの時に“日本語のほうがクールだよ”とアドバイスしてくれたんです。それ以降、確かに日本語でやった方がオリジナリティを出せるなと思ったんですね。あと、エモラップの界隈は日本のカルチャーが好きな人が多いんですけど、“そういうチャンスもあるんだから日本語で作ったほうがいいんじゃない? そのほうが国籍を越えられると思う”っていうことも言われて“あっ、そうか”と。
■コールド・ハートの住むアパートメントでの1コマ
https://www.instagram.com/p/Bzxtgt6Hh1S/?utm_source=ig_web_copy_link

日本語の音の響きも、英語とは異なる独特なものがありますからね。

そうですよね。大学生の時にNYに留学をしてたんですが、その時に、エイジアンのカッコ良さというものにぼやっと気がついたんですよ。ストリートかつクリーンな感じで日本語やエイジアンなテイストを表現できた時って、英語でやるのとはまた違う新しいバイブスが産まれるなって。
Skyra
配信アルバム『I'm a Boy Skyra』

OKMusic編集部

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