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【majiko インタビュー】
ちゃんと自分というものを
分かってあげる
ちゃんと自分を大切にしてあげる

壁に大きく“洋楽”って書いて、
自分のスタジオに貼っている

前作から今作に至るまで、「グリム」「一応私も泣いた」「エンジェルナンバー」と配信シングルを発表し続けてきましたが、これはアルバムを意識しながら曲作りしていたんですか?

「一応私も泣いた」からはそうですね。アルバムを意識して書いてはいたんで。でも、ギリギリまでアルバムのタイトルが決まらず…「世界一幸せなひとりぼっち」という曲はできてたんですけど、“そのテーマに沿うようなものがいいんじゃないか”っていうふうに言われて、“どうしよう? 何が合うんだ? 全然、分からん!”って。むしろ“世界一幸せなひとりぼっち”でいいじゃんって思って、そういうタイトルにさせていただきました(笑)。私が書く曲は孤独みたいなものがテーマになっているから、“それが一番いいタイトルじゃん!”って思ったんですよ。

ずっとアルバムのことを意識しながら制作して、それが集約されて『世界一幸せなひとりぼっち』になったという。majikoさんはまだお若いので、それをライフワークと言ってしまうのもどうかと思いますが、今作で提示されたことは少なからず、そういう側面もあるような気はします。

そうです。…最近は“作曲は楽しいな、“アレンジも楽しいな”というのがすごいあって。それは前作でもあるにはあったんですけど、今回はさらに楽しかったです。特にアレンジが楽しくて、これからもどんどんやっていきたいっていう気持ちになってますね。だから、パソコンも買い替えて…容量の多いMacを。今まですごい低スペックなヤツでやってたんで、“ちゃんとやるぞ!”というので、ハイスペックのMacを買ったんで、明後日届きます。

あっ、これから?(笑)

はい(笑)。“まだいいかな、来年くらいからやればいいかな”って。

(笑)。つまり、今作を作り終えて、今まで以上に楽曲制作への意欲が高まってきたということですね。そういう意味では、以前よりも楽曲の完成図がmajikoさんの中ではっきりとしてきているようなところってあったりしますか?

聴こえる音が増えた感じがします。“何か足りないな”と思った時には“この音を入れてみたらいいんじゃないか”とか、“さぶいぼが立つコード進行だな”と思ったら“ここはこう変えればいい”っていうやり方を徐々に覚えてきたというか。前は見様見真似でJ-POPを作ってた感じがあって、“なんかすげぇ嫌だな”って思ってたりもしたんです。“私、こういうの超苦手だな”と思ったんですけど、“そうじゃなくて、洋楽をメソッドにしよう!”って。私が子供の頃に聴いて好きだったのは洋楽なんだから、洋楽をいかにキャッチーにするかで考えたほうが早いと思った時に、「エンジェルナンバー」という曲ができたんです。だから、壁に大きく“洋楽”って書いて、自分のスタジオに貼ってます(笑)。

なるほど。今のJ-POP、J-ROCKにしてもルーツを辿ればほとんどが洋楽でしょうから、そのJ-POP、J-ROCKを真似たら、それはコピーのコピーになっちゃいますからね。

そう思います。洋楽は有名な曲であっても勉強になるところがいろんなところに隠れてて、“あっ、こういうタンバリンの使い方するんだ!?”とか、“鳴ってない音が実は重要なのでは?”とか、そういう聴き方になって、すごいアレンジとか勉強になります。“ここに潜ませるんだ、この音を!?”とか(笑)。

以前、The Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のパート毎に分かれた音源を手に入れたことを嬉々として語ってくれたアーティストさんがいらっしゃいました。私は楽曲を制作しないのでその辺はよく分からないのですが、そういう楽曲の仕組みに触れるようなものはアーティストにとってはたまらないものなんでしょうね。

きっと私もたまらないでしょうね(笑)。

それがミュージシャンであり、アーティストなんでしょうね。で、そうした音楽的指向を持って、縦横無尽に音を操って作られたのが今作ではないかとも思うんですが、ほんとにさまざまなタイプのサウンドがありまして…まず「神様でもあるまいし」。これは妙なサウンドですよね。

妙ですよね(笑)。妙な曲を作ってみたいと思ったんです。ライヴで盛り上がるためだけの、他に何もない曲を作ってみたいと。この曲は結構前からデモとして上げてたんですけど、いまいち周りの反応が悪くて。でも、“絶対にこの感じは良くなるんだよなぁ”と思って、意地で完成させました(笑)。

不可思議な世界観をしっかりと表現しつつ、ちゃんとポップでもあるというところがとても面白いです。これが3曲目くらいの位置にあるのもいいですね。

異端すぎて“こいつはどこに置けばいいんだろう?”って思って(笑)。

先ほども申し上げましたが、次が「Once Upon A Time In TOKYO」でドカーン!と来るいう。

そうなんですよね。“アルバムを最初から聴きたい人のテンション感って多分こうじゃないか?”っていう話し合いをしたりして。“最初に新曲でドカーン!としたほうが私もテンション上がります”って。

1曲目「世界一幸せなひとりぼっち」、2曲目「23:59」でグイッと攻めて、「神様でもあるまいし」で少し聴き手を“おや?”と思わせて、「Once Upon A Time In TOKYO」でまた攻めるといった具合の流れも面白いです。そこから「エスカルゴ」を経て、中盤の「勝手にしやがれ」から「魔女のルール」という流れも素敵で。

「23:59」もそうなんですけど、「勝手にしやがれ」は柏倉隆史さんのドラムが素晴らしくて! 「勝手にしやがれ」は結構前の曲なんですよ。スタッフさんのウケはまあまあ良くて、“これをアルバムに入れよう”となった時に、デモの時のもとのアレンジが“ロックロックしすぎてるね”という話になって。で、木下 哲さんから“ローファイ・ポップみたいな感じにしたい”と言われて、私、ローファイがすごい好きだから“それ、分かる分かる!”ってやってみたのが、今回のこれです。制作してて楽しかった(笑)。

OKMusic編集部

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