THE BACK HORN、約1年ぶりとなる有観
客ライブ『マニアックヘブンVol.13』
のオフィシャルレポート到着

THE BACK HORNが12月6日(日)に新木場STUDIO COASTにてライブ『マニアックヘブンVol.13』を開催した。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。

"マニアックヘブン"のバックドロップを背後に従え、山田(Vo)が制作した不穏なSEに乗せてメンバーが登場。今年はコロナウイルスの感染予防対策のガイドラインに沿う形でファンクラブ限定にてチケットを販売。其々が隣の観覧客とスペースを空けての観戦となったが、THE BACK HORNが観客を入れてのライブは約1年振り。会場となった新木場STUDIO COASTには生ライブが観られる歓喜と、このライブへ期待する緊張の2つの感情が渦巻くようだった。
準備万端のオーディエンスの前に登場したTHE BACK HORNの4人は久々のライブハウスという主戦場に戻り、気合が伺える引き締まった表情を見せていた。本公演は山田将司(Vo)の吐息が妖艶な世界を生み出す「フラッシュバック」から『マニアックヘブンVol.13』の幕を開ける。通常のライブでは考えられない選曲であり、ファンにとってもマニアックなスタートになっただろう。次に用意された楽曲はインディーズ時代の「カラス」。スローで官能的なこの楽曲は1stアルバム『何処へ行く』に収録された楽曲でアルバムの中でも一番闇が深い曲で、当時彼らが持つこの変態性にも惹かれていったことをよく覚えている。続けて演奏された楽曲は2015年にリリースされたアルバム『運命開花』に収録された「ダストデビル」。先程までの妖艶な空気を一変させ、体の奥にある興奮のボルテージを引き上げられたオーディエンスは歓声が出せない代わりに拳を高く突き上げていた。
THE BACK HORN
この日、初めてのMCパートではイベントの提言者である松田(Dr)から会場のオーディエンスに、そしてオンラインで観戦するリスナーに向けてオンライン開催となった経緯説明から「”マニアックヘブン”最後まで楽しんでいきましょう!宜しくお願いします!」と彼等らしい丁寧な挨拶を投げかけ次のパートへ突入する。菅波栄純(Gt)のアルペジオが響き渡り、岡峰光舟(Ba)、松田晋司(Dr)の楽器隊の演奏力と、その荘厳な世界に圧倒されてしまう「野生の太陽」。2003年にリリースされたアルバム『イキルサイノウ』から大人の夜を表現した「プラトニックファズ」、人間の奥底に潜むダークな部分を優しく表現したような「人間」、そして菅波(Gt)の暴力的で空気を切り裂くかのようなギターから始まる「再生」と、雪崩れ込むように”マニアックヘブン”でしか観ることが出来ないマニアックな楽曲達が披露されていった。
THE BACK HORN
後半戦に入る前のMCでは山田(Vo)の「どうもありがとう!久々のライブでケツつったよね。」というゆるい会話でリスナーの笑いを誘い、松田(Dr)からは「皆さんの顔を見ると違いますよね」と約1年振りとなる久々の有観客でライブができる喜びが伝えられた。そして『マニアックヘブン』を通じて、THE BACK HORNを改めて深く感じて原点を見直す機会となり自身が成長できたことなど、2005年の初開催から今回で14回目を迎えた”マニアックヘブン”の歴史やこのイベントに対する想いが伝えられた。
後半戦1曲目は空気を落ち着かせるような柔らかな楽曲「シアター」、「風の詩」、「飛行機雲」と前半戦までとは異なった世界観にリスナーの気持ちがクールダウンされていくようだった。生と死に真摯に向き合いエモーショナルな楽曲を歌い続けてきたTHE BACK HORNだからこそ引き込まれる楽曲達である。本編終盤では打って変わって「怪しき雲ゆき」、山田(Vo)がギターを手に歌唱する「旅人」と、彼らが持つ狂気や儚さを感じさせる楽曲を演奏。”マニアックヘブン”のセットリストに期待しているリスナーの気持ちに応えるように彼らは幾つもの側面を魅せ続ける。本編ラストは「サイレン」が披露され、このライブを観る誰もが驚きと喜びを噛みしめられる素晴らしい構成を魅せてくれた。
THE BACK HORN
アンコール1曲目は『マニアックヘブン』の定番曲となる「天気予報」。山田がドラムセットに向かった途端に拍手が起こり、菅波はベース、岡峰はギター、そして松田がスタンドマイクでフロントに立ち朗読し出すと、歓声が掛けられない代わりに本日一番の大きな拍手で迎えられた。楽器をスイッチして演奏されるこの曲がこれ程までに愛されるようになったのも、このイベントがあってこそだろう。そして最後はマニアックヘブンの有終の美を飾る曲「さらば、あの日」。THE BACK HORNが持つ明日への活力を生み出す曲に、誰もがこれからを生きる力をもらったに間違いない。
本日、会場で観覧したオーディエンス、それから初となったオンラインで観覧されたリスナーも、14回目を迎えた本公演で”マニアック”な味を十分に味わうことができただろう。こうして1年を締めくくり新しい年を迎えるTHE BACK HORNは、1月29日(金)から始まる全国ツアー『「KYO-MEIワンマンツアー」カルペ・ディエム〜今を掴め〜』<振替公演>と続いていく! 今後も彼らの精力的な活動に乞うご期待いただきたい!

Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER]

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