福山潤【レポート】ぼっちで何もかも
やるイベント『福山潤 ひとりのBOCC
HI SHOW 2020』で怒涛のごとく喋りま
くる

2020年12月27日、声優アーティスト・福山潤による『福山潤 ひとりのBOCCHI SHOW 2ndGIG オンラインでもスタンドアローンコンプライアンス for THE DISTANCE and OVER THE 2020』がオンラインで開催され、同イベントの公式レポートとステージ写真が到着した。
福山潤がひとりで挑戦する「究極のワンマンショー」
イベントは2017年9月24日に開催された『ひとりのBocchi Show』の第2弾。福山潤が最初から最後まで、ボッチで怒涛のごとく喋りまくったイベントの模様をお届けする。
前説を務めたのは"多弁ヒーローJUNJUN MAN"。福山の1stシングル「KEEP GOING ON!」から登場している名物キャラクターによる軽快なトークで会場を暖め、視聴者を一気に福山ワールドへと引き込んでいく。やがてカメラがステージを捉えると、そこにはジョン・トラボルタよろしく天を衝く決めポーズの福山がスタンバイ。さっそく「Bocchi Showのテーマ」を披露し、改めてあの『Bocchi Show』が帰ってきたことを実感する。
バーテンダー衣装に身を包んだ福山は、ステージ上に用意されたバーカウンターに座り、3年ぶりに「スナック潤」がOPEN。お店の厳しい経営事情にひとしきり愚痴をこぼしたあと、「俺たちの素敵な夜に、ボッチの夜に、乾杯!」と音頭を取ってイベントスタート。
今回のイベントは、生配信という利点を活かし、視聴者から投稿されたツイートもリアルタイムで拾いつつ進行。すると始まって数分で「巻いて!」というツッコミが届くなど、なんとも福山らしいステージ。
トークは、3年前に行った『ひとりのBocchi Show』の思い出話から。とても楽しかったと前置きしたうえで「茶番劇をひとりきりでやりきるハートの強さを持つのが大変だった」と語るも、最終的には「伝説ができあがった」と自画自賛(?)するなど、当時の心境を振り返った。
また、今回のイベントは本来ならば4月に開催する予定だった『福山潤 Special Live 2020「P.o.P -PERS of Persons-』が開催できなくなったことから生まれた企画であることを明かし、ライブのOPで流す予定だった特別映像をここで初公開。ライブ本番前に逃亡を図ろうとする福山のコミカル芝居がなんとも面白く、お蔵入りされていたのがもったいない内容。さらに福山は続けて「観たいテレビがある」とリモコンボタンを押すと画面は『BOCCHI歌謡祭』へと切り替わる。このようにビデオ映像とステージ映像が交錯するのが『BOCCHI SHOW 2020』の面白いところであり、オンライン配信ならではの醍醐味とも言える。
さらに福山はスナック内に設けられたカラオケ機能を使って「展望録」を披露。イントロから「お餅とタピオカを間違って買った」という小ネタを仕込み、間奏ではアドリブでファンへメッセージを送り、曲終わりにもオチを付けるという鮮やかな職人芸を見せつけて面目躍如。楽曲が持つポジティブなメッセージも相待って、観ているこちらが勇気付けられるパフォーマンスとなった。
続いては習字のコーナー。2020年を表す漢字が「密」に決まったことを受け、福山自身が考える今年の漢字一文字を綴っていく。「鍛」を挙げた福山は8月から体を鍛えているものの、そのたびに体のどこかしらを痛めることを繰り返していることを告白。最近は肋骨がずれて右腕が動かないうえに左肩が四十肩となり、寝るのもままならない近況を嘆いて「理不尽」とこぼす一幕も。
続けて今回のイベントグッズを紹介する「ジュンネットじゅん」、さらにステイホーム中の福山に迫った「ザ・ノソフィクショソ」がオンエア。もちろんどちらも某テレビ番組のパロディだが、内容は福山らしいバカバカしさとシュールさに溢れたもので、『Bocchi Show』の一貫して変わらないイズムを感じられる素晴らしいクオリティだ。
福山のこだわりと美学が垣間見えたライブパート
映像が明けると、バーテンダーから爽やかなステージ衣装に身を包んだ福山が登場し、いよいよライブパートへ突入。最初の曲は木根尚登が作詞作曲を手がけた「オレンジ色の手紙」。優しげな表情でしっとりと歌い上げる福山の姿と、バックモニターに映し出された郷愁感あふれる風景映像がベストマッチ。
MCを挟み、3rdシングル「dis-communicate」、1stシングル「KEEP GOING ON!」の2曲を間髪を入れずにキレッキレのダンスとともに披露。これまでのライブであればバックダンサーを従えるのが定石の2曲だが、今日は一人きり。MCで「完全に一人きりでのステージをやってみたかった」と語ったように、『ひとりのBocchi Show』に対する福山のこだわりと美学が垣間見えたステージングとなった。
ライブパート最後の曲は「パース・オブ・パーソンズ」。2020年1月に発売された2ndアルバム『P.o.P -PERS of Persons-』のリード曲で、福山の現時点での到達点を感じる楽曲。イントロや間奏では激しいエアギターのパフォーマンスで盛り上げ、クライマックスのラップもさすがの一言。「デビュー当時は苦手だった」と言うのが信じられなくらいのラップスキルの上達ぶりを見せつける結果となった。
ライブが終わると幕間映像が流れ、そのあいだに再びバーテンダー姿に着替えた福山がステージでスタンバイ……のはずだったが、着替えが間に合わず、誰もいないバーカウンターだけを映し出すシュールな時間が流れる。遅れて飛び込んできた福山は「(この時間での着替えは)絶対無理だって!」と息を切らしていた。
ここからは再び視聴者からのツイートを読みつつひとりトーク。ファンとのオンラインでの交流を楽しむが、しばらくすると「蛍の光」のBGMが流れ出し、「スナック潤」は閉店の時間。本来であれば福山本人からの合図で流れる段取りだったのだが、予定時間を大幅にオーバーしていたために緊急措置が取られ、これには福山も「喋りすぎってことですね(笑)」とこぼす。
楽しかったイベントもとうとうエンディングへ。全てのクレジットが福山の名前で埋め尽くされた架空エンドロールが流れたあと、エンディング曲は「Glowing with you」。この楽曲は2019年9月に行われた『福山潤「dis-communicate」スペシャル・ミニライブ』においてファンから歌詞を募集して作り上げた特別な一曲。優しい表情と声色で、ファンとの絆を確かめるように歌う福山。最後は「皆さん、良いお年を!」と手を振りながらお別れし、JUNJUN MANによる後説でイベントは終了。
オープニングからエンディングまで、あらゆる映像と演出に遊びゴコロを詰め込んだサービス精神に脱帽。だが何よりすごいのは、周囲の反応を伺うことのできない無観客という環境のなか、本当にボッチながらも全ての企画を悠然とやりきった福山潤のアイアンハートだろう。改めて福山のエンターテイナーぶりに驚かされたイベントだった。
本公演の配信視聴券は12月30日(水)正午まで販売中。視聴は同日23:59まで。詳細は公式サイトなどを確認してほしい。
また、イベント内では同公演のBlu-ray・DVD化も発表された。発売日は2021年5月19日(水)。2021年1月11日(月・祝)までにきゃにめにて予約すると限定の缶バッジが特典で付与されるとのこと。ほか店舗のオリジナル特典アイテム一覧や仕様なども公開されているので、こちらも詳細は福山潤公式サイトをチェックしよう。

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