阿部真央、初のカバーアルバムの公式
インタビューを公開 このタイミング
でカバーアルバムをリリースした理由
とは

本日・1月20日(水)、阿部真央が自身初となるカバーアルバム『MY INNER CHILD MUSEUM』をリリースした。
また、“なぜこのタイミングでカバーアルバムをリリースするに至ったのか”、その理由や阿部真央の「歌うこと」への思いなどが詰まったオフィシャルインタビューも公開された。
オフィシャルインタビュー
2020年1月に9thアルバム「まだいけます」を発表。その後も「READY GO」「Be My Love」を配信リリースするなど、コロナ禍の2020年を精力的に駆け抜けた阿部真央。2021年の最初のアクションは、初のカバーアルバム「MY INNER CHILD MUSEUM」のリリースだ。
2009年のデビュー以来、生々しい感情を刻み込んだ歌、ロックからポップ、エレクトロまでを自由に行き来する音楽性によって確固たる支持と評価を得てきた彼女。既にオンエアされている「Alive」(SIA)、「ロマンスの神様」(広瀬香美)、「いつの日も 〜MY INNER CHILD Ver.〜」(セルフカバー)を含む本作には、シンガーとしての阿部真央の豊かな魅力がたっぷりと込められている。カバーアルバムを制作した理由について彼女は、「という、くすぶる思いがずっとあったんです」と胸の内を明かす。
「デビューする前、10代の頃はずっとシンガーのオーディションに落ち続けていて。その後、自分で曲を書き始めて、シンガーソングライターとしてデビューしませんか?と声をかけてもらったんですけど、自分のなかにはという思いがずっとあったんです。去年、コロナの影響でライブや制作が止まったときにと思ったのが、カバーアルバムを作った理由の一つですね。2020年を通して、と改めて向き合ったことも大きくて。制作、リリース、ツアーというルーティンが止まって、自分にとって大事なことを見つめ直したときにという原点に戻ったというか。シンガーソングライターとしてではなく、として原点回帰したくなったんですよね」
カバーした楽曲はもちろん、彼女自身が好きで、親しんできた曲ばかり。“内なる子供”を意味する“INNER CHILD”という言葉を含んだタイトル通り、彼女の心のなかにある本質が色濃く反映されたセレクトだ。
「“INNER CHILD”には、“子供の自分”のほかに、小さい頃に解消できなかった思い、トラウマに近いような意味もあって。それは自分が好きな音楽にも影響していると思うんですよね。普段はロックで激しい曲はあまり聴かなくて、ストリングスを中心にした曲やクラシックなもの、ダークな曲を聴いていることが多いので。それはカバーアルバムの選曲にも反映されていると思います」
アルバムの1曲目を飾る「Alive」(SIA)も、阿部真央が強く共鳴している楽曲だ。ピアノ1本のシンプルなアレンジで、濃密にして切ないエモーションを解き放つボーカルはまさに圧巻。彼女の奥深い精神性と圧倒的な表現力を同時に感じさせてくれる、本作を象徴するカバーだと思う。
「2番の歌詞が好きなんですよ。という、すごくヘビィな内容で。私にそんな経験はないけど、この歌の孤独感に共鳴したんですよね。この曲はクリックを使わないで歌ったんですけど、こういう自然な揺れって大事なんだなって、改めて感じました」
コブシを効かせた熱唱が聴く者の心を揺らす「津軽海峡・冬景色」(石川さゆり)は、阿部真央が歌の楽しさを知ったきっかけの曲だという。
「祖父が演歌好きで、私を含めた3人の孫に教えてくれたんです。おもしろがって歌ったのは私だけで(笑)。3歳か4歳のときに親戚の前で歌わされて、みんなにって言われたときからって思い始めて、それがという目標になって。という気持ちもあったし、オニ好きな『津軽海峡・冬景色』を選びました。『天城越え』も素晴らしいけど、私は『津軽海峡・冬景色』の方が好きなんですよ。さゆりさんのきれいな高音をずっと聴いていられる曲だし、私も気持ちよく歌わせてもらいました」
「いつの日も 〜MY INNER CHILD Ver.〜」にも触れておきたい。代表曲の一つである「いつの日も」のセルフカバーだが、彼女のトレードマークであるアコギではなく、何とピアノ弾き語りによる一発録りだ。
「去年の後半はいろんなことにチャレンジしたんですが、その一つがピアノで。『いつの日も』は当初、アコギでカバーする予定だったんですけど、収録の2日前にとお願いして。YouTubeにアップしているので、映像込みで聴いてほしいですね。機会があればライブでもやってみたいです」
その他、ロックシンガーとしての強さが伝わる「千本桜」(黒うさ P feat.初音ミク)、切ない浮遊感をたたえた歌声が印象的な「SAKURAドロップス」(宇多田ヒカル)、美しいファルセットによって神聖なイメージを描き出す「You raise me up」(ケルティック・ウーマン)などを収録。「どの曲もすごく楽しく歌えました」という阿部真央。自らの原点を見つめ直すと同時に、シンガーとしての多彩な表現力を改めて示した彼女は、ポジティブな意志とともに2021年を走り出すことになりそうだ。
「2020年は変化に振り回される1年だったと思うんですよ。とわかったし、次に大きな変化が来たときは、それを積極的に受け入れて、しっかり使いたいなって。何があっても、前向きな時間に変換する。その気持ちさえあれば大丈夫だと思ってます」

取材・文=森朋之

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