渕上 舞

渕上 舞

【渕上 舞 インタビュー】
私の“好き”“らしさ”
みたいなものが
詰まってできている作品

ソロデビューアルバム『Fly High Myway!』(2018年1月発表)以来となる2ndアルバム『星空』、さらに6thシングル「操り人形クーデター」を同時リリース! 全シングル表題曲を含む待望のアルバムとシリーズ2作目となるTVアニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編』ED主題歌という両作について語ってもらった。

本当に好きで
聴きたい楽曲が詰まっている

2ndアルバム『星空』には全シングル表題曲と新曲6曲が収録されますが、新曲はどれも“星”にまつわる曲になっていますね。

ミニアルバム『Journey & My music』(2019年1月発表)の最後に入っている私が作詞した「Journey」の中に《星の海 渡ろう》という歌詞があるんです。その時は特に次を見越して書いた歌詞ではなかったんですけど、ミニアルバムを引っ提げてライヴもやらせていただいた時から、冗談半分で“もしアルバムを作る機会があったら、タイトルはこれしかない(“星の海 渡ろう”)ですよね”って話していたんです。なので、フルアルバムの制作が決まった時に、私の中でテーマは“星の海 渡ろう”しかないと思って提案したら即決でした(笑)。『Journey & My music』は一枚の中でいろいろな場所を旅していくというコンセプト作なんですが、その旅の終わりである「Journey」が夜だったんです。だから、全体的に夜のイメージで、星をテーマにした一枚にしようということになりました。そこから新曲をどういう曲にするかを決めて、私からも“アカペラから始まる曲”“賑やかな曲”“コミカルな曲”とかのリクエストもして。曲の方向性を固めつつアルバムとしてのバランスも考えながら曲を決めて、星をどの位置から見るかを制作のみなさんと共有しながら、自分らしさや好みをベースに作っていきました。

星にまつわる新曲の中から、まずはさわやかな「廻り廻る奇跡」で幕を開けますね。

「廻り廻る奇跡」は疾走感のあるキラキラした感じの楽曲で、空の中で星を見ているような、鳥が空を飛びながら体で感じる星空をイメージして書いていただきました。

アカペラから始まる「Meteor」はリアルな詞世界が印象的でした。

曲を聴いた時にメモしていたイメージを六ツ見純代さんにお伝えして歌詞を書いていただいたんです。“決して広くはないワンルームのマンション。6~7畳ぐらい。年齢23歳から35歳ぐらいで仕事はできるほうだけど、彼氏はいない。彼氏がいないことに対して引け目はあるが寂しさを感じるとかでもなく、毎日を淡々と生きている。だけど、ふとした瞬間に寂しくなって、部屋のベランダに出てみたら星がきれいでホッとした”という曲にしたいって(笑)。

設定が詳細!(笑)

はい(笑)。それでこの歌詞をいただいて…“もう、最高です!”って思いました。

ご自身で作詞された「恋なの?」はキュートな楽曲ですね。

私の中では珍しいタイプの曲ですね。私は歌詞を書く時に、メロディーを聴いて頭の中にパッと思い浮かんだものや、その時の心情や状況を反映していることが多いので、楽しい時は楽しいし、つらい時はつらいっていうのが顕著に出ちゃっていて(笑)。自分にしか分からない出来事をオブラートに包んだワードにすることもあるし…もちろん詞はフィクションではありますが、ある意味で日記のような書き方なんです。だから、過去に書いた詞を読むとちょっと恥ずかしい時もあるんです。「恋なの?」の歌詞を書いた時は、きっと楽しかったんだと思います(笑)。

「揺れるMoonlight☆」も作詞されていますが、この曲はドラマチックなナンバーで。

私、この曲、すごく好きなんです! 曲を聴いた時、海の中から見た星をイメージしました。最初は月明かりが水面に輝く美しいところからどんどん沈んで、深海になると暗くて何も見えなくなって、聞こえなくなる…そういう流れで書いたんです。でも、歌詞をスタッフさんが見た時に“これはいけない恋の話ですか?”って言われて、その瞬間からいけない恋に溺れてしまい、誰が何を言っても聞く耳も持たないし、何も見えないし、深みにどんどんはまっていくっていう曲にしか思えなくなって、そういう気持ちでしか歌えなくなりました(笑)。

渕上さんの中で、それが正解に?

正解です(笑)。本当に“これってそういう曲なんですか?”と訊かれただけなんですけど、周囲のひと言で曲に対する自分の気持ちがガラっと変わることってあるんだと初めて感じました。でも、それはそれで最高だなって(笑)。

(笑)。一方、「QT Show」はライヴで盛り上がりそうなダンスポップチューンですね。

この曲がアルバム最後のレコーディングだったんですけど、“楽しいけど、キツい”って言っていたのを覚えています(笑)。テンションがずっと高くて、ある種“キャラソン”みたいな曲なので。私自身がそんなにテンションが高い人間ではないから、全力でバカ騒ぎみたいなことをするのは大変だなって(苦笑)。でも、すごく可愛い曲なので、ライヴで騒げるような時がきたら、みんなで盛り上がって楽しめたらいいなと思っています。

そして、ラストは渕上さんのヴォーカルが心地良いバラード曲「星空」で。

アルバムの表題曲として作った楽曲ではなかったんですが、曲の壮大な雰囲気とか“星空”感が一番強かったので、この曲がこのアルバムの全てを包み込んでくれる存在になれば素敵なんじゃないかと思って、私から“こういうバラードを表題曲にするのはどうですか?”と提案をさせていただいて表題曲に繰り上がりました(笑)。おかげでアルバムを総括するかのような重みが出て、すごくまとまりのある一枚になりました。

「星空」のMVも素敵な仕上がりですね。

実は私は雨女で、ロケはつらいものだと思って今まで生きてきたんです(苦笑)。でも、「星空」の撮影の時は奇跡的に快晴で! 本当にこんなに快適な撮影があるのかと感動した一日でしたね(笑)。

(笑)。「星空」がアルバムもMVもいい気持ちでまとめてくれていますね。今作は新曲作りも含め、ソロとしての現時点での集大成的な作品になったのでは?

そうですね。ソロで音楽活動を始めた頃は、やりたいことはあるけど、どう言ったらスタッフさんに伝わるか分からず悩みながらやっていました。でも、最近はそうやってひとりで悩んでいたものをうまく分散できるようになったと思います。自分の意見をちゃんと言ったほうがいいっていうことが分かったので。そういうことが言えるチームにいさせていただいていることに感謝の気持ちを深く感じています。なので、今回のアルバムを作らせていただいて…もちろん過去の楽曲も大好きな曲たちばかりですが、今作は全部において一番好きだなって思いました。本当に好きで聴きたい楽曲が詰まっているというか。歌詞も…自画自賛なんですけど、レコーディング中に“いやぁ、自分で書いた歌詞が良すぎる”って言ってたことがあったぐらい好きです(笑)。あとから“何でこんなの書いたんだろう?”ってちょっと後悔したり、反省したりすることもあると思うんですけど、今の段階で100パーセントのものができました。それはこの3年間を経ていろいろなものを見て感じることができたおかげだと思います。私の“好き”“らしさ”みたいなものが詰まってできている作品なので、今の渕上舞をみなさんに感じてもらえたら嬉しいです。
渕上 舞
渕上 舞
アルバム『星空』【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
アルバム『星空』【通常盤】(CD)
シングル「操り人形クーデター」

OKMusic編集部

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