山崎大輝「エンタメは絶対必要。好き
なときに好きな形で僕を摂取して!」
Taiki名義3rdシングル「雑草魂なめん
なよ!」で初のアニメタイアップが実

スーパー戦隊シリーズ第41作目『宇宙戦隊キュウレンジャー』のヘビツカイシルバー/ナーガ・レイ役や舞台『賭博黙示録カイジ』で主人公・伊藤開司役など、俳優として活躍している山崎大輝。2018年より、Taiki名義で1stシングル「Imagenerations」をリリースしアーティスト活動をスタートさせた。待望の3rdシングルは、初のアニメタイアップシングルで、力強く背中を押してくれる応援歌となっている。Taikiの新しい一面が発見できる楽曲で、公開中のMVも話題のTaikiに楽曲のお気に入りポイントやMV撮影の裏話、さらに作詞作曲を手掛けたカップリング曲に込めた思いなどをたっぷりと語ってもらった。
「雑草魂なめんなよ!」DVD付盤(CD+DVD)
――初のアニメタイアップシングルに決まったときの気持ちを教えてください。
僕自身、アニソンが大好きで、アーティスト活動を始めた頃から「いつかアニソンを歌いたい」という憧れがあったので、素直に「うれしい!」というのが最初の感想です。
――アニソンに興味を持つきっかけはあったのでしょうか?
僕自身は、アニメをたくさん観るというよりは、お気に入りの作品を何度も観るタイプです。アーティスト活動をスタートさせた頃から、アニメを観る機会も増えて、楽曲と作品がお互いを高め合っている“相乗効果”の部分に惹かれるようになりました。お互いに高め合うのってすごく素敵ですよね。楽曲を聞いてくださる方に、作品の印象を残し、より深いものを伝えたい、そんな思いが芽生え始めて、アニソンへの興味が大きくなっていった気がします。
――アニメと楽曲の関係性からアニソンの魅力を感じていたのですね。
はい、そうです。たくさん作品数を観ているわけではないのですが、楽曲が作品を、作品が楽曲をというように完全に高め合っている作品にすごく惹かれます。名曲なので、例にあげるまでもないのですが「残酷な天使のテーゼ」とテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』は、完全に高め合っている関係性で大好きです。
――タイアップアニメ『八十亀ちゃんかんさつにっき 3さつめ』の印象を教えてください。
小さなことがどうでも良くなるような、素晴らしいギャグアニメです(笑)。さらに、ただのギャグアニメにとどまらず、名古屋弁や愛知県のご当地あるあるの豆知識も入っている。知っていたらちょっとうれしくなるような雑学みたいなものが詰まっている、すごくおもしろい作品だと思います。
――先ほどおっしゃっていた、アニメと楽曲「雑草魂なめんなよ!」の高め合いは実感していますか?
高め合えたらいいなという思いで歌ったので、みなさんにもそう感じていただけたらうれしいです。僕自身は、作品にも楽曲にも愛があるので、もちろん高め合いは実感しています! 小さなことを考えすぎずにとりあえず聴いて欲しいという気持ちがあるのですが、それがアニメにも楽曲にも通じるテーマかなと思っています。
――エンディングのアニメにもハマっていますよね。
僕の楽曲を聴いて描いてくれたというのが伝わってきます。すごくマッチしていると思いながら、毎回楽しみに観ています。
――いろんなアニソンを歌いたくなりましたか?
機会があったら、どんどんやりたいという気持ちになりました。いつかアニメと楽曲の世界観も感情も全部一致するような、調和性を具体的にしていくタイプのタイアップをやってみたいと強く思っています。
――MVもかなりインパクトあって新たな一面が見られたという声も多いですが。
僕を応援して下さっている方はもちろんのこと、アニメのファンの方にも楽しんでいただけているようで、本当にうれしいです。古民家で撮影したのですが、天井が低くて足場もよくない中、ダンスをしたりとなかなか大変でしたが、おもしろいものに仕上がって満足しています。
撮影:寺坂ジョニー
――楽曲を初めて聴いたときと、歌い込んだ後では印象に変化はありましたか?
ガヤガヤと楽しい曲の雰囲気に気を取られがちですが、歌詞を読むと素晴らしいことを歌っている曲だと改めて感じました。2番に出てくる「何気ない 言葉で 傷ついた時 誰のための人生だ? (気にすんな!)」というフレーズが特に好きです。楽曲の明るさやパワーがあるおかげで、この歌詞がすごく伝わってくる気がしています。
――MVを観た方たちの「今日も1日頑張れる」「元気になれる」というコメントも多いようです。応援歌になりつつあるのかな、とすでに感じています。
そうあって欲しいと思って歌った楽曲なので、すごくうれしいです。僕も例外ではなく、今、何かとネガティブになりがちな人も多いと思います。だけど、もっと気軽に行こうぜ、(深く)考え(すぎ)なくていいんだよって思えるのが、この楽曲の良さだと思っています。だけど、楽しいだけではなくて、物事に対する考え方のヒントになるような言葉も散りばめられている。楽曲と歌詞のバランスがすごくいいなと感じています。
――山崎さん自身が背中を押してもらった楽曲はありますか?
僕はゴールデンボンバーさんが大好きで、お気に入りは「レッツゴーKY」です。前に向かっていく強さを感じる楽曲で、僕自身の応援歌のような存在です。よく聴いていたし、今でも聴いています。実は、今回のMVをお願いした今村繁さんは、ゴールデンボンバーさんのMVをたくさん手掛けている方なんです。
――どんなときに応援歌を聴きたくなりますか?
落ち込んでいるときって、音も鬱陶しく感じて、励ます楽曲ってあまり僕は聴きたくないんですよね(笑)。「雑草魂なめんなよ!」もそうですが、ふとしたときに聴いて刺さる感じが好きなんです。何気ないときに聴いて、楽曲からパワーをもらう、これが理想です。
――新しい一面が発見できたという声も多い楽曲ですが、ご自身でも何か発見したことはありますか?
本当の自分を出すためにアーティスト活動を始めたはずなのに、自分で勝手に表現、スタイルをカテゴライズしてしまい、うまく言いたいことが言えない、自分の出したいものが出せないと感じる部分もありました。でも、1stシングルがロックテイスト、2ndシングルがキラキラテイスト、そして3rdがボーンと弾けた感じのテイストで、振れ幅がすごくて。何か、“ボーン!”って音を立てて突き抜けた感じがしました。「雑草魂なめんなよ!」をやったことで、表現は自由でいいんだと思いました。分かってはいたけれど、出しづらい気がしていたんです。「水風船」や「ほつれ世界」のようなタイプの曲も書いてみたいと思いつつ「僕が、これを書いていいのかな?」とか考えすぎるところがあって。でも「雑草魂なめんなよ!」がいろいろなものを取っ払ってくれた気がします。
撮影:寺坂ジョニー
――「水風船」と「ほつれ世界」は作詞作曲を手掛けていますが、楽曲作りのスタイルを教えてください。
日常で楽曲の“種”となるフレーズが浮かんだら、書き留めて、いつでも見られるようにしておきます。種は勝手に浮かぶわけではありません。僕自身が日頃から音楽のことを頭のどこかで考えているから、浮かぶようになってきました。メロディや歌詞の種が浮かんだら、ストック。そして、楽曲を出すと決まったら、種を選び膨らませていくんです。種は僕自身が言いたいこと、伝えたいことだったりします。そこからピアノで音を探り、ものによってはコードをつけていきます。作詞は、本当に苦手で。パソコンと睨めっこしながら、何時間も座って絞り出す感じです。答えがないから、迷宮に入り込んだら出てこれない。そんなときは、じっとパソコンの前で固まっています(笑)。
――歌詞が出てくるまで、じっとしているのですか?
ラビリンスから脱出するために、作詞家の方のインタビューを読んだりします。すごい人たちは、迷いもないしポンポン浮かぶんだろうなと思っていたのですが、みんな悩んで、パズルのような作業をしているって書いてあって。そっか、みんなそうなんだと安心することで正気を保っています(笑)。パズルがハマると気持ちいいけれど、ハマらないときのイライラたるや。“おぉ、文字よ!”ってなります。伝えたいことが伝えたい形できちんと届くように考え始めると、言葉がグルグルまわりだして、体に悪そうな飲み物で刺激を与えたりしちゃいます。
――今回が3枚目のシングルですが、制作過程を伺っているとすでにアーティストとしてのスタイルが出来上がっている印象があります。
いろんな方のインタビューを読んで、出来上がっているような気になっているだけです(笑)。
――苦労して紡いだ歌詞も含めて、2曲に込めた思いを教えてください。
「水風船」では、人の危うさを表現したいと考えていました。今のご時世って生きにくいし、息がしづらい世の中ですよね。僕自身も窮屈さを感じるときに書いた楽曲です。同じような思いの人に、寄り添うような優しい楽曲ができたらいいなという気持ちで作りました。
「ほつれ世界」も、テーマとしては「水風船」に近いのですが、みんな鬱憤が溜まっているせいか、争いが多いなと感じていました。その争いの規模が大きくなると戦争とかに繋がっていく。そういうことが起きてしまう原因は世界のほつれなのではないか。ほつれと向き合いながらも、争いはなくしたい。そんな気持ちを込めました。
――「種」になるものは、世の中の情勢が影響している印象です。
大いにあるかもしれません。もちろん、恋愛ソングなども書いてみたいし、「種」もいくつかあります。でも、まだ自分が書いていいものではないと思ってきました。先ほどの、勝手に自分をカテゴライズしているという話につながるのですが……。でも、「水風船」で少しずつ表現においてもじわじわと解禁しているので、いずれは恋愛ソングも書きます。
――徐々に解禁、自分が書いていいのかどうかなど、いろいろと慎重ですね。
僕は、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストをきっかけに芸能活動を始めたので、スタートは俳優業でした。自分が何をやりたいかではなく、まずは機会を与えていただき、いろいろと挑戦していく中で、自ら“俳優をやりたい”という気持ちを養ってもらいました。音楽は自ら初めてやりたいと思ったことなので、慎重になっている気がしています。
――コロナ禍でイベントもオンラインでの開催になっていますが、こういったスタイルも慣れてきた感じですか?
エンタメって絶対必要なもので、摂取しなきゃ生きていけない人はたくさんいると思います。なぜなら、僕もそうだから。求めてくださるファンがいるなら、今の状況下でできる形で届けたいという気持ちです。配信には配信の、無観客には無観客の、観客ありにはありの楽しさがある。それぞれにいいところがあるので、いろいろな形でエンタメを楽しんでほしいし、僕自身も届けたいと思っています。
撮影:寺坂ジョニー
――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします!
今、音楽を発信できる状況をすごくありがたく感じています。カップリング曲には、僕の内面をちらほら混ぜていたりするので、気に入っていただけたらうれしいです。「雑草魂なめんなよ!」も含めて、いつも聴いてくださいとは言いません。もちろん、たくさん聴いてもらえるのは、このうえなくうれしことですが(笑)。必要だなと感じたときに必要なだけ、僕(と僕の楽曲)を摂取していただければと思います!
(取材・文:タナカシノブ 撮影:寺坂ジョニー)

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