新井雄也×木村優良「絆と団結、相棒
感。目に見えないからこそ伝えたい」
~『ミュージカル「忍たま乱太郎」第
11弾 再演』インタビュー

2021年4月9日(金)~4月25日(日)に東京ドームシティ シアターGロッソにて上演される『ミュージカル「忍たま乱太郎」第11弾 忍たま 恐怖のきもだめし』。幽霊に翻弄される忍術学園のドタバタコメディに加え、六年生の絆が描かれる物語となっている。中在家長次役の新井雄也、七松小平太役の木村優良に独占インタビューを実施。東京再演にて終幕を迎える本作の見どころや、初演の振り返りを語ってもらった。(一部、初演の詳しい内容に触れている箇所があります)
ーー待ちに待った再演です。上演が決定した時のお気持ちをお聞かせください。
木村:率直に、うれしかったです。第11弾は新型コロナの影響を受けて、本当にいろんなことがありましたから。
新井:再演ができるかどうかもわからない状態でしたし。今までの公演は初演の次は再演、最後に学園祭という流れでしたが、今作では再演でラストを飾る形になりました。第11弾を本編で締めることは、個人的には楽しみな部分ですね。再演から新しく観ていただくお客さんにも入りやすいような作品にできたらと思っています。
木村:稽古場の雰囲気が、ものすごく良いんです。「再演だからこそ、より良くしよう」って全員が思っている空気があります。こういう時期だからこそ、再演に対する思いが強いんだなと感じました。
新井:昨年4月は全公演中止、続く10月も一部中止で、特に尼崎公演はすべて中止になり……正直、不完全燃焼ではありました。うれしい気持ち半分、悔しさ半分でした。
 (c)尼子騒兵衛/NHK・NEP  (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
ーー改めて、初演の振り返りをお聞かせください。
木村:長次が初の座長というところも良かったし、その相手役として小平太を演じられることに感慨深いものがありました。僕たちが参加した第10弾から作ってきたものが、具現化できたんだと。雄也さんとは、第10弾の頃からずっと「長次と小平太の関係性をもっと出していきたい」と話していたんです。
新井:小平太との一年生の時のお話もあり、長次の傷にまつわる過去のエピソードにも触れる内容。舞台でしか描かれていない、素敵なお話です。
ーー特に長次と小平太の回想シーンは、こみ上げるものがありました。
木村:原作者の尼子(騒兵衛)先生と脚本・演出のタケさん(竹本敏彰)が作られたシーン。僕たちも最初、一年生のシーンを見たとき感動しました。
新井:ちょっとずるいよね(笑)。
木村:そう、だって演じてる僕ら本人がうれしいんだもん! こうなると他の六年生の過去も見たくなっちゃう。
新井:シーンとしては、ほぼナンバーなので。再演でも歌、頑張らな!
中在家長次役:新井雄也  (c)尼子騒兵衛/NHK・NEP  (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
木村:そうそう、目で音符を追っちゃいがち(笑)。芝居としては、長次の意識が一番重要なポイントになってくるんじゃない?
新井:前のシーンまでいろんなことがあって。一年生の頃を懐かしみつつ、いろんな感情が混ざっている状態のところに小平太が「細かいことは気にするな」と声をかけてくれる。
木村:小平太としては、長次を信じ切っていますから。
新井:全体を通していつもの長次じゃない部分も多いので、序盤でどれだけ通常の状態を印象付けられるかも意識していました。「長次に見えない!」と思われないよう、冒頭のシーンは結構大事にしています。
木村:第11弾で大事にしたいと思っているのが、人を信じる気持ち。見えないからこそ、言葉にするのは難しいですよね。小平太も珍しく取り乱しがちなところが描かれていますし……でも、長次と小平太だから生まれた物語。見えないはずの絆だからこそ、よりわかりやすく伝わるよう可視化していけたらと思っています。
ーーパワーアップが期待される再演。見どころを教えてください。
新井:ぜひ、最後のほうの殺陣周りに注目していただきたいです!
木村:そうそう! ブラッシュアップというよりも……。
新井:追加シーンになっています。クライマックスは特に!
木村:よりグッとくるものになっているはずです。再演だからこそ、歌とパフォーマンスはもちろん全体的に底上げしていきます。芝居パートでは六年生としての団結と絆を、特に長次とは同室としての相棒のような信頼関係を。演者もマスクしているので、お客様から見ると表情の読み取りが難しいと思います。だからこそ、考えさえられるようなお芝居もできるとも捉えて。
新井:そうだね。稽古でもっともっと突き詰めていきたいです。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP  (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
ーー初演では、マスク着用ながらも違和感のないお芝居とパフォーマンスが印象的でした。
木村:衣裳さんが本当にすごい!
新井:こんなに違和感なく衣裳に馴染むのかと。
木村:忍びらしさも加わったし、僕らが着けることによってお客様にも安心していただける要素でもあると思います。ただ、演技としては、口元が見えないと表情を伝わる部分が半減してしまう。誰が喋っているかすら見えにくい。リアクションや動作を意識的に多めにつけていましたが、やっぱり難しさは感じました。ただその分、いつもより目元に芝居の意識を持って行けたので、役者としてはまた一つ武器が磨くことができたはずです。
ーー第10弾より忍ミュに参加されたお二人ですが、当初と比べてお互いの印象はどう変化しましたか?
新井:優良は第一印象からずっと変わらない。最初から素直だった。新キャストの中で一番変わったのは、健ちゃん(湯本健一)じゃない?
木村:そうかもしれない(笑)。
新井:徐々に素を出していった感じが(笑)。他のキャストは最初からオープンだった気がする。
木村:当時からずっと、めちゃくちゃ仲良くしてもらっています。
新井:年齢も一番近かったし、自然な流れだったかもね。僕、ちょっと人見知りするタイプなんだけど、優良に対してはそんなこともなく。
木村:え!? 全然感じませんでしたよ?
新井:ホント。喋っちゃえば大丈夫なんだけど。
木村:僕、ズカズカいき過ぎました?
七松小平太役:木村優良  (c)尼子騒兵衛/NHK・NEP  (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
新井:ううん! 来てもらったほうが楽だった。
木村:最初の緊張もあったじゃないですか。小さい頃から知っていて、国民的に愛されている作品に、しかも六年生として出させていただくなんて……何をしたらいいか、悩んでいたこともありました。そういう心境もあって、自然と一緒にいたんだと思います。
新井:プライベートでも普通に遊びに行ってましたし。
ーー本当に仲の良さが伝わってきます。これまでに、ぶつかり合いもなく?
木村:ボーリングでぶつかったくらいですかね?
新井:二人で行ったねー! 結構前だ。……ぶつかったっけ?
木村:はい。スコア対決で(笑)。
新井:あれ、たしか僕が負けたんだよね。
木村:バチバチにやりあったといえば、それくらいっす(笑)
新井:まったくないね。喧嘩の気配もない。
木村:言いたいことあったら、すぐ電話してますしね。
ーー公演タイトルの「恐怖のきもだめし」にちなんだ質問もさせてください。お二人はホラー、お化け屋敷などは楽しめるタイプですか?
木村:あー……(と、暗い表情)。
新井:僕は全然平気ですよ。優良はダメだもんね?
木村:ビックリ系が本当にダメなんです。第10弾のときに、公演終わりに六年生みんなでお化け屋敷行ったんですよ。みんな楽しそうでしたけど、僕だけ異様に怖がりまくっちゃって……。
新井:そうなんですよ(笑)。せっかくお化け屋敷を楽しんでるのに、耳元にでっかいスピーカーがあるもんだから。
木村:あははは!
新井:いっちばん大きい声で叫ぶんですよ。お化けじゃなくて、優良の声に驚いた(笑)。
木村:みんなから、めちゃくちゃ怒られました(笑)。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP  (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
ーー最後に、公演を楽しみにされているお客様へメッセージをお願いします。
木村:お待たせしました! ようやく再演を届けることができます。雄也さんもおっしゃっていた通り、再演で幕を閉じるのは初めての試み。(今年3月に開催された)春のファン感謝祭で上演されたドクタケのスピンオフを終えた後でもあるので、新しい見方もできるはず。初演とはまた違うことを感じながら、新たな『忍たま乱太郎』の作品を楽しんでいただけるはずなので、皆さんよろしくお願いします!
新井:初演を観てくださった方がいる分、再演はハードルが上がりますし、上の段階のものを期待されていると思っています。ストーリーとしてはシリアスな部分も多いですし、どんどん細かく詰めていっているところです。お客さんの心にどう刺さるのか。楽しんでいただくために、どんどんトライ&エラーをして挑戦していきます。
取材・文=潮田茗

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