東山義久が鳥に?吉野圭吾が銅像に?
『CLUB SEVEN ZEROIII』出演の男性陣
5人がたっぷり本作の魅力を語る

玉野和紀が脚本・構成・演出・振付・出演を手がけるエンターテインメント・ショー『CLUB SEVEN ZEROIII』が2021年6月、日比谷シアタークリエほかで上演される。『CLUB SEVEN』初演は2003年で、2017年からは『CLUB SEVEN ZERO』と銘打って上演されている。
『CLUB SEVEN ZEROIII』は、玉野和紀、吉野圭吾、東山義久、西村直人、大山真志といったお馴染みメンバーのほか、凰稀かなめ、妃海風が初参戦する。今回は、お馴染みの男性陣キャスト5名が合同取材会に出席。出演にあたっての意気込みや爆笑トークを披露してくれた。
鳥?銅像?今回は真新しいネタにチャレンジ⁉︎
大山真志、東山義久、玉野和紀、吉野圭吾、西村直人(左から)
――玉野さん、現時点での『CLUB SEVEN ZEROIII』の構想を教えてください。
玉野:基本的な構成は今までと変わらないです。オープニングがあって、歌があって、踊りがあって、スケッチやって、ミュージカルがあって、50音順メドレーという構成です。内容に関しては今回新作にチャレンジしています。まぁ毎回新作といえば新作なんですけど、前回ネタの練り直しではなくて、ネタ自体を真新しいものにチャレンジしようかなと。
――まだお稽古前ですが、今回やってみたい役やパフォーマンスなどがあれば、ぜひこの機会に要望してみてください。
吉野:昆虫やりたいです。
東山:え、スケッチで?
吉野:いや、ミュージカル。昆虫のミュージカル。しかも泣けるやつ。
東山:主役は誰がやるんです?
吉野:主役は、玉野さん。人間の男の子役とかいいな。
東山:俺は何役ですか?
吉野:カマキリ。俺はイモムシ。
大山:随分でかいイモムシだな(笑)。
西村:昆虫だったら、バッタがやりたいかなぁ。でも、飛ぶから疲れそう(笑)
東山:真志はカブトムシのメスとかじゃない?
大山:それ、フォルムだけじゃないですか(笑)。
玉野:真志はダンゴムシとかいいんじゃない?……って、そんなの絶対ミュージカルできないでしょう!?
吉野:蚊だってミュージカルになったじゃないですか(笑)。
玉野:あの頃はチャレンジしすぎていた……。
『CLUB SEVEN -ZERO-』より(撮影:鈴木 唯)
――他にはありますか?
東山:僕、『CLUB SEVEN』では、妖怪やアンドロイドや操り人形など、人間以外の役で、言葉ではなくダンスで表現する場面を毎回いただいていたんですが、『ZERO』になってからは、普通の人間役が多いので、ダンスのミュージカルやってみたいな。……真面目すぎ?(笑)
大山:言葉はなし?
東山:言葉はあってもいいんですけど。素敵やったなぁと思って。
玉野:よし(※東山の愛称)って、あまり喋らないで、人間やらない方がよかったりするんだよね。
東山:酷いこというな(笑)。
玉野:昔はダンスミュージカルやっていたもんね。だんだんダンスよりもお芝居に寄っているよね。
吉野:まぁ体がね……。
東山:他の方はなんかあります?
西村:宇宙防衛軍!
玉野:いや、地球防衛軍ね。宇宙まで防衛できないですよ。
大山:やるんですか?
西村:楽しみですね。
吉野:二幕頭とかにやりたいね。
玉野:みんな、勝手なこと言うね!(笑)まぁ、ビジュアル撮影のために、衣装作っちゃったからね。
西村:……ってことは使うんですよね?
東山:格好いい感じで、無茶ぶりとかやるんじゃないかな?
玉野:ま、結局、決めるのは僕なんで!(笑)
大山真志、東山義久、玉野和紀、吉野圭吾、西村直人(左から)
大山:デブキャラ以外をやりたいですね。
東山:いや、何回も言っているけど、ダメ。そういう枠だもん。
大山:僕、デブ枠だったの⁉︎
吉野:今頃気づいたの⁉︎
西村:真志、ドリフでいうと、どこのポジションだと思う?
大山:……あーなるほど。納得しました。
玉野:太っていても、動けるのが、真志の魅力なんですよ。
――玉野さん、今言える範囲でそれぞれ見所になりそうなポイントやキーワードを教えてください。
玉野:直人は、蓑着ているおじいちゃん。
西村:蓑⁉︎
玉野:圭吾は2つあるかな。先生と銅像。
吉野:え、銅像!?
玉野:よしはね、鳥。
東山:鳥⁉︎
玉野:鳥が、2羽。
東山:え、僕、難しくない?「先生と銅像」はまだイメージできるけど、鳥演じ分けるのって……(笑)。
玉野:真志は……ないな(笑)。
大山:ないんですか⁉︎
玉野:まぁこれからのお楽しみにしていてください(笑)。
今だから笑える、『CLUB SEVEN ZERO』の“事件簿”
『CLUB SEVEN ZEROII』より(提供:東宝)
『CLUB SEVEN ZEROII』より(撮影:五月女菜穂)
――ZEROシリーズになってから、何かとっておきの事件やハプニングがあれば教えていただきたいです。
吉野:7人になってよかったと思う。大変だけど。
玉野:僕がすごくしんどくなったんですよ。人手が足りなくて。
東山:前回はT〇Fのダンスが……あれ、事故ですよね(笑)。
西村:成功率低かったもんね(笑)。
東山:本番2日前ぐらいにやっとできたね、やばかった。
玉野:俺、初日に芝居でセリフが全然出てこなかった瞬間があって。
吉野:下町〇〇〇のときですよね。
東山:圭吾さんが「ああいうのほんとやめて欲しいんだよなぁ」って言ってました。
吉野:(そのあとに出てくる東山演じる)ロボットはいいなぁと思っていた。
東山:全部僕が持っていっちゃいましたからね(笑)。
大山:あー思い出しました。衝撃だったのは、『CLUB SEVENZEROII』で幼稚園児のネタやったときに、北翔(海莉)さんが自らメイクでいろいろ遊んでいてすごいなって。
東山:うん、すごかったね、あの方は。
玉野:宝塚OGの方って、だんだんエスカレートしていくんですよね。今まで、“清く 正しく 美しく”いたのが、ばーっと弾けるんですよね。みっちゃん(※北翔海莉の愛称)は特にすごかった。

皆さんのヒーローは誰ですか?
『CLUB SEVEN ZEROIII』チラシ画像
――今回の公演のビジュアルが地球防衛軍という設定でした。それに関連して、皆さんにとってのヒーローは誰かというのを伺いたいです。
大山:この業界に入ったきっかけでもある、マイケルジャクソンと米米CLUBさん。なぜ好きかというと、米米CLUBさんが特になんですけど、自分たちで衣装をつくって、セットをつくって、自分たちがやりたことを全部詰め込んでいるんですよ。どこか『CLUB SEVEN』に似たようなところがあって。米米CLUB、一人芝居とか始めちゃうんですよ(笑)。
吉野:……やっぱり太ってないとダメだね!
大山:いや、ジェームス小野田さんじゃないです(笑)。
東山:真志とかぶってまうから、あまり面白くないですけど、僕はもともとはマイケルジャクソンがすごく好きで。僕は踊りから舞台入ったんですけど、その中で『In the Closet』というナオミ・キャンベルさんとのミュージックビデオが素晴らしくて。今見ても新しいし、大人っぽい。シルエットで踊っている感じは、僕も真似しているし、目指しているところなんですよね。
あと、ヒーローかどうか分からないけど、漫画の『ジョジョの奇妙な冒険』が自分の中でバイブルですね。センスや世界観がすごく好きだし、荒木飛呂彦さんのポージング、悪の美学とか、そういうところは世界観、それぞれのキャラクターだとか、ジョジョ立ちはよく真似します(笑)。いろいろインスパイアされた作品ですね。
玉野:僕は俳優になりたくてこの世界に入って来たんですけど、「ウエスト・サイド物語」に衝撃を受けて、ミュージカルが好きになりました。ジョージ・チャキリスは格好良くて、憧れでした。今でも、ヒーローというか、神様みたいな存在は、フレッド・アステアとジーン・ケリーです。あんなテンポの速さで華麗に動ける。あんな風に出来たらとずっと思っています。特にタップを得意としてこれまでやってきたので。
吉野:尾崎豊ですかね。彼のコンサートには行ったことないんですけど、ビデオで見たときに、声がらがらで、何を歌っているか聞き取れないんですよ。でもそれを超える表現と魂があって、涙が出たんです。
ああ俺もこうやって感じてもらえるような役者に、舞台人になりたいと。尾崎豊は、うまいんですよ、歌。でも叫んだりするから、声やっちゃったりするでしょう。でもそれでも叫び続ける。そういう、みんなに伝えたいという物凄いエネルギーを感じました。
自分も声を壊したりするけど、そのギリギリのところでなんとかやりたいなって思うんですよね。計算は必要なんだけど、ありったけのエネルギーを一つ一つの公演で出せないと、恥ずかしいし、やっている意味がないと思ってやっています。
西村:(野球選手の)クロマティですかね。僕にとってのヒーローってあまりいないような気がするんですけど、思い返すと、小さい頃から野球がとっても好きで。後楽園球場に夜な夜な紙吹雪を切って、子どもたちだけで応援によくいったんです。クロマティが打つと、スタンドに向かって「バンザイ!」するんですよ。読売巨人軍という堅い球団でも、明るくプレーしていたし、実力もあった。今でも「バンザイ!」シーンは覚えていますから、僕にとってのヒーローは、クロマティなのかなと思います。
野球大好きだったのにできなくて、テニスやっちゃったんですけど(笑)、今ようやく子どもたちの野球のコーチやったりして、野球を楽しんでいます。今ようやく野球に携わることができて、楽しいです。
リピートしたくなる、唯一無二の舞台を目指して
大山真志、東山義久、玉野和紀、吉野圭吾、西村直人(左から)
――ZEROシリーズを初めて見ようと思っている人に、シリーズの魅力をわかりやすく教えてください。

大山:僕たち自身も何が出るか分からないし(笑)、おもちゃ箱のような魅力がありますよね。ひっくり返してみるまで、何が出てくるか分からない。全力で楽しんでもらうことが『CLUB SEVEN』の一番面白いところだと思うので、そこを楽しんでいただいて。こういう世の中ですけど、笑顔になって帰っていただけたらなと思います!
東山:(出演者が)7人しかいないというところが、まずすごく大きいかなと思っています。僕たちも全部の感情をお届けするんですけど、お客様も同じように、楽しんだり、悲しんだり、怒ったり、いろいろな感情で見てもらえるんじゃないかな。そこがこの『CLUB SEVEN』の一番面白いところだし、秘密技かなと。
玉野:『CLUB SEVEN』って唯一無二の舞台だなと思います。日頃ミュージカルをご覧になっているお客様も、全然違う出演者の顔を見られる。もちろん役もあるんですけど、ショーって、個々の自分らしさを出していかなくてはいけないので。役と素の俳優を行ったり来たりしながら、次はどんな顔が見られるんだろうという楽しみがあると思います。
何も先入観なしに楽しんでいただけるような、娯楽に徹したショーを作りたい。それが、この『CLUB SEVEN』を作ったきっかけだったんですね。なんでもありで、心揺さぶられて、お客さんもおそらく「疲れる」と思うんですよね。お疲れ様でしたと言いながら、みんな帰っていくし(笑)。僕たちも「出演」というより「出場」という感じなんですよ。みんなで全力尽くして、汗流して、お客さんと共に一緒になって、終わる。
特に今はコロナ禍なので、元気出していただきたいなと思います。チラシも「コロナなんてやっつけてやる!」という思いがあって。コロナのことを一瞬でも忘れられるような舞台になればいいなと思っています。
吉野:こんなに舞台上で命が燃えている姿を見られる舞台は、なかなかないんじゃないかなと思います。そういう姿を見ていただきたいです!
西村:僕、おかげさまで、『CLUB SEVEN』を観たことないんですけど(笑)、リピートしたくなる魅力があると思うんです。それが何なのか。僕は見たことないので、よく分からないんですけど……。
例えば、僕、ラーメン大好きなんですけど、ラーメン屋さんに例えると。おいしいお店って、たくさんあるんですけど、「また行きたいな」というお店は何軒かしかないんですよ。「おいしかったな」と思って帰るんですけど、「もう一回行こうかな」というと、あまり足が進まなかったりする。
このリピートしたくなる魅力というのは、手間隙かけて、時間をかけてじっくり作ったスープ、それから、麺にも具にもこだわった結果。そういう逸品の料理が『CLUB SEVEN』だと思うんですよね。どれが欠けても成立しない一杯。おいしい一杯を、リピートしたくなる一杯を、我々は作っているんだという自信があります。その自信がなくなったときが、店を畳まなきゃいけないときだと思うんですけどね。みんなもその一杯に向けて、いい出汁を作っていると思う。おいしい一杯を食べに来ていただきたいです。
取材・文・撮影=五月女菜穂

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