マルチな活躍を見せるふぉ〜ゆ〜が語
る、作品の注目ポイントやウォーリー
木下演出の魅力 『SHOW BOY』インタ
ビュー

舞台を中心に、コンサートやバラエティ、ラジオ、お笑いまで、多彩なエンターテインメントに挑戦し続ける唯一無二のジャニーズグループ「ふぉ〜ゆ〜」。定期的に行われる四人揃っての公演においても、チームワークとパフォーマンスのレベルの高さで注目を集めている。
『SHOW BOY』は、2019年に上演された、歌にダンスにマジックと様々な要素を盛り込んだオムニバス形式のダンス劇だ。観客はもちろん、観劇した堂本光一からも大絶賛を受け、ふぉ〜ゆ〜の最高傑作とも名高い本作が、新キャストとして中川翔子、高田翔、高嶋菜七、瀬下尚人らを迎え、再びシアタークリエに帰ってくる。
本人たちも待ち望んでいたという今回の再演に向け、インタビューを行った。

<イントロダクション>
舞台は東京湾に浮かぶ大型カジノ豪華客船。
オリンピックを間近にひかえた東京のエンターテインメントの象徴であり、その姿から水上を動くラスベガスと呼ばれている。その目玉は中央に位置する現代版キャバレーだ。
真夜中の0時。
船上で、4人の男たちの4つの物語がはじまる。
キャバレーで働く裏方(福田悠太)、失敗だらけでついにクビになったマジシャン見習い(辰巳雄大)、全財産を失ったギャンブラー(越岡裕貴)、中国人マフィア(松崎祐介)。彼らが紡ぐ物語の結末は――?

『SHOW BOY』は、ふぉ~ゆ~のライフワークになるかもしれない作品
――まずは再演への意気込みを教えてください。
辰巳雄大:『SHOW BOY』を2年前にやらせていただいた時、「これはふぉ〜ゆ〜が一生かけてやっていく作品になるんじゃないか」と思ったんですよね。(ジャニーズの)歴代でも、光一くんの『Endless SHOCK』や少年隊さんの『PLAYZONE』があるんです。僕たちはどこかで、少年隊さんの『PLAYZONE』に憧れがあって。年に一度、絶対に『PLAYZONE』があって、その中で違うものをやったりする。『SHOW BOY』もそういう形になるかもしれないと。それくらい思い入れが強く、再演についても、「絶対やる」と思っていました。僕自身いろんなミュージカルを見ていますが、この作品はこの四人に合っているというか。四人だからこそできるし、四人が続けていくべき作品だと思っています。だから、再演に関しては、嬉しさよりも使命感が強かったですね。
福田悠太:多分これは、見た方がいい作品です。これからふぉ〜ゆ〜がもっと大きくなって、もっと大きな劇場でやる前に、今が一番面白い『SHOW BOY』を見せられると思います。だから、みんな見た方がいいよ!っていう思いでやりたいですね。お客さんに対しても「よかったね見れて」って(笑)。「今最高だからね、ノってるからね」っていう気持ちで行きたいと思います!
越岡裕貴:こんなに素晴らしい作品を、初演の時に見られなかった方もいらっしゃると思うので、再演でより多くの方に見てもらえる機会を得られたのが嬉しいです。この作品では、(立場などが)全然違う人と人が、どこかで支えられていたり、助け合っていたりという繋がりを感じられます。この状況下だからこそ見て、ほっこりしてほしいという思いもありますね。ぜひ見に来てください!
松崎祐介:みんなと似てしまう部分もあるんですが……。
越岡:じゃあもういっか。
福田・辰巳:(笑)。
松崎:言わせて〜(笑)。
この作品は、僕にとって財産。これまでいろんな作品をやって学んできたんですが、『SHOW BOY』には特別思い入れがあります。人って絶対どこかで挫折しますよね。挫折したことのない人間はいないと思うし、人生には分岐点がある。自分の経験と照らし合わせて、一人ひとりにフォーカスを当てたら、楽しみ方も広がると思います。キャラクターに名前がないのも、人それぞれの捉え方ができる理由だと思うので、いろんな角度から楽しんでいただけたら。それと、できれば客席で見たかった、と思いますね。
越岡・福田・辰巳:あ~(と納得した後で)……どうぞどうぞ(笑)。そしたら誰か(中国マフィア役を)探さなきゃ(笑)。
松崎:それだけ思いがある作品ってことです(笑)!
だから、大事にしたいですね。この作品をまた10年後とか、44歳になった時にやったらまた違う「SHOW BOY」になると思うし。継続は力なりという言葉もありますからね。ふぉ〜ゆ〜を知らない方にも、これをきっかけに「ジャニーズにこういうのがいるんだぞ」と知ってほしいと思います。以後お見知りおきをということで(笑)。
笑いあり涙あり。見どころ盛りだくさんの作品!
ふぉ~ゆ~の4人は、公演パンフレット用に『SHOW BOY』の舞台である豪華客船をイメージした東京湾クルーズ船でロケ撮影を行った。船から脱出を試みる(?)4人のひとコマを先行公開。 東京の夜景や船内でのふぉ~ゆ~のセクシー&コミカルな沢山の写真がパンフレットを華やかに彩るので、ご注目ください。
――オムニバス系式で、ストーリーが進むにつれて全貌が見えてくるのが面白さだと思います。一人ひとりにメインストーリーがありますが、その中で注目してほしいポイント、「ここを見ておくと面白いぞ」と言う部分を教えてください。
越岡:僕が演じるギャンブラーは、豪華客船で少女と会い、だんだん心を開いていきます。
少女に自分の悩みとかを吐露している部分が素敵だなと思っていて。大人だけど、子供に自分の弱いところを吐いている姿がなんか良いなって感じるので、僕の好きなポイントです。少女とピアノの連弾をするシーンでは、やるたびマジで泣きそうになります。弱いところを隠さず、大人気なく少女にぶつかるキャラ性が好きですね。
松崎:質問と合ってるか分かんないかもしれないんですけど……。
越岡:分かんないかもしれないってどっちだよ! 質問とあってるか分かんないですけど、でいいよ(笑)。
松崎:あ、そっか(笑)。僕が演じる中国マフィアは、通訳と一緒にいることが多いんです。通訳と二人で、手錠をかけられちゃう。手錠をつけたままのお芝居って普段は絶対ありえないじゃないですか。生きててもそんな機会ないし。(手錠をつけた状態で)踊ったり逃げたりするシーンを、前回よりブラッシュアップしていきたいと思っています。それと、今回は通訳のキャストが変わり、僕の芝居もそれに合わせて新しくなると思うので、楽しみにしていただけたら。
――全体的にはコミカルですが、泣けるシーンなども結構あるということですね。
越岡:そうですね。盛り込まれています。
松崎:一人ひとりが熱を抱えてるんですよね。ストーリーが進むにつれて、それぞれの悲しい過去がだんだんと浮き彫りになってきて。四人が途方に暮れているというか、目標を失ってしまったところからのスタートなのかなって今感じましたね。
越岡:今!?(笑)
松崎:話していて気付きました(笑)。
福田:それぞれチャレンジしていることがあって、僕のパートでいうとタップダンスをやっています。元々タップダンスはかじっていたんですが、趣味程度で。この作品をきっかけに本気で練習しました。初演の時にお客様の前で初めて披露したらすごく楽しくて。(再演まで)時間が経つ中でも練習していたので、技術は上がっていると思うんですよ。
――では、よりパワーアップしたタップが見られると。
福田:そうですね。2回目以降の方にはパワーアップしてる!と分かってもらえるかなと。もしパワーアップしていなかったらダメ出ししてください。「もっといけたんじゃないか?」って。
辰巳:なんなの。ドMなの?(笑)。
福田:F。福田のF。
辰巳:知らないよ(笑)。
僕は見習いマジシャンの役をやらせてもらいます。人物像自体がマジックみたいな、騙されて騙しての、ふわ〜っとした感じなんですよ。掴みどころがない。でも実は最後に分かるタネがあって。なので、「この役は何を考えてるんだろう?」って考えていただけるといいんじゃないかな。複雑で、その分やりがいのあるキャラクターです。僕が演じているのを楽しんでほしいなと思います。前回は初日の最後の方に悲鳴が上がりましたからね。とあるシーンで色々発覚した時に、「ええええ!?」って声とザワザワが(笑)。
もちろん、マジックでも皆さんにちょっとしたサプライズを持って帰ってほしいと思います。あと一つ言うと、マジックって失敗するのがめちゃくちゃ難しいんです。タネを見せちゃいけないけど、見習いだから結構失敗する。実はそっちが一番大変です。
福田:2回目の方とかはそこに注目するのも面白いかもしれないですね。
演劇✕映像の面白さと、役者の力を引き出す演出が魅力
――前回の『SHOW BOY』に引き続き、演出はウォーリー木下さんです。これまでも何度か一緒に舞台を作っていますが、演出の魅力や好きな部分はありますか?
越岡:映像を上手に使われるイメージがあるので、映像とお芝居の融合はいつも楽しみにしていますね。
松崎:そうだね。『年中無休!』(※2018年のふぉ〜ゆ〜主演作品)っていう作品をウォーリーさんとやった時も、裸に映像を投影したり。映像に特化した方というイメージがあります。あとは、潜在能力を引き出してくれるし「もうちょっとこうしたら?」ってヒントをくれます。一緒にやっていると(役者としての)引き出しが増えますし、尊敬しています。
福田:映像などを使った、浮遊感・トリップ感のある演出が得意なのかなと思うんですが、それと同時にすごく演劇的で、役者の力を引き出してくれる方ですね。僕らからの提案をすごく楽しんでくれるので、思い切って自分を出せるというか。まずウォーリーさんを楽しませようと言う気持ちになるような演出です。
辰巳:人間のちょっと汚い部分をすごく愛しているのが、僕が大好きなところですね。ウォーリーさんが「もうちょっとこんな感じでやってくれます?」っていう時の何気ない再現がすごく人間臭くて、取り入れたくなります。必要以上にきれいに見せず、「人間てこうだよね」っていう。それでいて、全体で見るとすごく華やかで、想像力を掻き立てる演出がたくさんあって。
マッピングなど最新のものを取り入れながらも、昔のやり方も愛してらっしゃるので、深みと幅があって、一緒にやらせていただくと楽しいし勉強になります。ウォーリーさん自身もいろんな作品をたくさん見ていますし。今回も、人間臭さを華やかな世界の中で出すのが楽しみです。

和気あいあいとした雰囲気で進み、四人の作品愛と意気込み、四人だからこそできる芝居やパフォーマンスへの思いが十二分に伝わってきた今回のインタビュー。おそらく劇場では、パワーアップした物語とショーステージが見られるはずだ。また、作中に様々な工夫がちりばめられているため、初めての方も2回目以降の方も、何度でも新鮮に楽しめる。
「多くの人に見てほしい」とふぉ~ゆ~が自信をもってオススメする本作に、ぜひ足を運んでほしい。本作は、2021年7月よりシアタークリエで上演される。
取材・文=吉田沙奈

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