【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#197
ロックミュージシャン・Charの言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

スターっていうのは日本語で言えば星だ
、星っていうのは実在するんだけど触れ
ない。そこを行き来できるやつだけがス
ターになれるんだ

より

2020年12月に行われた、野村義男Charによるスター対談。ロック界と芸能界で活躍してきた彼らだけに、二つの世界の狭間で揺れていた当時の状況や葛藤などが詳細に明かされている。今回の名言は、CharがLAやロンドンでロックミュージシャンとして活動するか、日本の芸能界で、「気絶するほど悩ましい」(作詞:阿久悠 作曲:梅垣達志)を歌うか迷っていた際に、バンド経験者の“ある人”からかけられた言葉である。続けて、「ただスターだけじゃダメで、届きそうで届かない触れそうで触れないって事が大事なんだ」と叱られ、Charの日本での活動を決意させたという。今ではCharの座右の銘になっているそうだ。1977年6月にリリースされた「気絶するほど悩ましい」は大ヒットし、その後も「逆光線」「闘牛士」「GIRL」(全て、作詞:阿久悠 作曲:Char)で快進撃を見せた。野村は、「そこですよ! 僕がエレキを持つきっかけがそこなのよ」と証言。野村がロックミュージシャンに変貌するきっかけがCharだったというのも興味深い。他にも、『8時だョ!全員集合』出演時の、いかりや長介との感動秘話や、野村が「危ない危ない(笑)」と言うほどの芸能界の裏話も飛び出す。ここでしか読めないエピソードが満載のお宝対談である。
Char(ちゃー) 
1955年生まれ、東京都品川区出身。ミュージシャン、ギタリスト、シンガーソングライター、音楽プロデューサー。1966年、11歳で作曲家の新川博らと、ロックバンド・FOXを結成。1969年、ロックバンド JAH(ヤッハ)を結成。1971年、ロックバンド・GAS MASKを結成。ヤマハ・ライトミュージックコンテストに出場し地区ブロックで2位を受賞。この頃からスタジオミュージシャンとして仕事を始める。1973年、スモーキー・メディスンを結成。1976年、「NAVY BLUE」でソロデビュー。同年9月にアルバム『Char』を発表。1977年、「気絶するほど悩ましい」をリリース。同年、「逆光線」、翌1978年には「闘牛士」「GIRL」と連続ヒット。ほぼ同時期にデビューした世良公則&ツイスト、原田真二と共に〝ロック御三家〟と呼ばれ、実力派ミュージシャンのアイドル化的現象が起こる。しかし、アイドルであることに無理が生じ、その後、Yellow~金子マリ&バックスバニーのジョニー吉長、ゴールデン・カップス~スピード・グルー&シンキ等のルイズルイス加部らと共に、本格ロックバンド・JOHNNY, LOUIS & CHARを結成し、ロックミュージシャンの道へと還っていく。1979年、カルメン・マキのツアーにメンバーとして参加。1981年、JOHNNY, LOUIS & CHARをPINK CLOUDに改名。1994年、PINK CLOUDを解散。2010年、インターネット販売専門の新レーベル『Zicca』を設立。現在も、ライブを中心に精力的に活動を続けている。2021年8月20日〜 22日、新潟・苗場 にて開催される『FUJI ROCK FESTIVAL’21』に出演(8月21日)予定。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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